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愛の教育

昨日は、部屋のリビングルームから、雪化粧をした、綺麗な富士山が、見えました。

 

 

もうすぐ、本格的に寒くなり、冬本番が、始まりますね。

 

友人たちと、熱い鍋を囲んで、食事をするのが、今から楽しみです。

寒いと、鍋料理が、美味しんですよね。

 

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前回の「教育」の話が、大反響だったので、今回も、その話題です。

 

 

大学生の頃、一時期、教員になりたくて、そのための科目を、とっていたことがことがありました。

 

「将来は、社会科の先生にでも、なろうかな…?」

 

なんとなく、ぼんやりと、そう思っていたのです。

 

「熱中時代(先生編)」や「金八先生」など、「先生」が主役のドラマが、好きだったこともあり、なんとなく、この職業に憧れていたのです。

 

 

しかし、その頃の私は、同時に、「パワーリフティング」という競技に夢中になっていて、連日、ハードな練習をやっていました。

経験したことがある人は、わかると思いますが、重たいバーベルを担いで、極限まで追い込む、スクワットをやったら、二日くらい、まともに歩くこともできなくなるのです。

 

限界まで、筋トレをやったら、しばらくは、放心状態で、何もできなくなります。

必然的に、教員になるための科目は、受講できなくなったのです。

 

「教師か? それとも、パワーリフターか?」

 

この二者択一の道を、迫られた時に、私は、「パワーリフターの道」を、選んだということです。

 

 

 

地方の学生にとっては、「公務員」という職業は、憧れの仕事です。

その中でも、「学校の先生」というのは、世間的にも、尊敬される仕事です。

 

現在は、違うのかもしれませんが、30年くらい前は、

 

「義務教育の学校の先生になったら、夏休みなどもタップリとれるし、美味しい給食も食べられる」

 

と言われて、食いしん坊の私は、それだけで、この職業に就きたいと、思っていたくらいです。(笑)

 

だから、この仕事を諦めるという選択は、自分にとっては、少し残念でした。

 

でも、当時、「パワーリフティング」という競技よりも、燃えられるものは、なかったので、あの時の選択は、やはり、ベストだったと思っています。

 

また、「学校の先生」には、なれませんでしたが、現在、「セミナー講師」というのを、仕事にしているので、形を変えて、「教師」という仕事をやっているとも、言えるのかもしれません。

 

 

 

大学では、「社会学」が専攻でした。

 

1990年ですが、大学4年生の頃、ある講義の時に、その講師が、面白い話をしてくれました。

 

「皆さん、社会学を専攻している学生の中では、将来、教員になりたいと思っている人も、多いと思います。しかし、私は、この職業を、あまりお勧めしません。なぜならば、異常な世界だからです。特殊で閉鎖された社会、それが教育現場なのです」

 

続けて、

 

「わかりやすい話をします。会社勤めをしている人が、そこで、いい人だという評価をされた場合、その人は、社会の中で、その後、どんな職場に行っても、いい人だと思われます。しかし、教育の現場で、いい教師だと評価されている人が、他の職場に行っても、かならずしも、いい人だと評価されるとは、限りません」

 

こういう話をしていました。

 

 

その講師が、言いたいことは、要するに、

 

「学校教育という職場は、他の業界とは、違う価値観で動いている」

 

ということだったと思います。

 

私が、「学校」という場所で、働いたことがないので、よくわかりませんが、その後、教師になった友人たちから、いろいろな話を聴いたら、ほとんどの人が、この話を肯定しました。

 

 

さらに、その講師は、当時、こんなことも言っていました。

 

「今、教師になる道を諦めた人は、20年後や30年後に、教師にならなくて、よかったと、きっと思うと思いますよ」

 

 

それから、一呼吸おいて、

 

「でもね…」

 

と、前置きした後で、

 

「私は、教師という職業は、勧めませんが、教育職員免許状を取得するための科目、教育実習だけは、ぜひ体験していただきたいです!」

 

こう言ったのです。

 

 

その理由が傑作でした。

 

「なぜならば、自分の母校に、教育実習という立場で、行くことになると、たとえば、そこが、高校であれば、そこの在校生たちからは、先生でもなく、先輩でもない、教育実習生というのは、とても新鮮に見えるからです。先生よりも若くて、先輩よりも頼りになる、お兄さん、お姉さんというのは、とても魅力的に見えるのです」

 

続けて、

 

「だから、それまで、どんなにモテなかった男子学生や女子学生も、モテモテになるのです!」

 

と言ったのです。

 

 

その講師自身が、学生時代、オタクで、暗い男子学生で、まったくモテなかったそうですが、母校の高校に、教育実習で言ったら、可愛い女子高生に、モテまくって、ビックリしたとのことでした。

 

そういえば、私が、高校生の頃、たしかに、教育実習に来ていた、女子大生のお姉さんが、とても魅力的に見えていたことも、その時に思い出しました。

 

「そうか~、それは、惜しいことをしたな…」

 

と、素直に思いました。(笑)

 

 

もっとも、スピリチュアル業界で、最近流行の「パラレルワールド」の理論で言えば、もしかしたら、別の世界で、大学時代に、「パワーリフティング」のほうを諦めて、「教師の道」を志し、「教育実習」で、母校の高校に行き、そこの女子高生と恋に落ちて、その子と、そのまま結婚したという私も、いるのかもしれません。

 

まあ、それは、検証できないので、それは、空想だけの世界にしておきます。(笑)

 

 

 

私の母校です。

 

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前置きが長くなりましたが、今回は、

 

「理想の教育とは何か? 理想の教師とは、どういう先生なのか?」

 

というのが、テーマです。

 

 


「理想の教育」とは、二つあるような気がします。

 

 

まず、一つ目の話です。


たとえば、家庭内で、父親が、

「オマエたちのために、毎晩、こんなに遅くまで働いてやっているんだぞ! ありがたく思え!」

「誰のおかげで、毎日、飯が食べられると思っているんだ!」

と、怒鳴っていたり、

母親が、

「アナタたち、間違っても、お父さんのようになっては、ダメですよ…」

と、こっそり、陰口を言っていたりしているような家庭では、時間の問題で、その家の子供たちは、

「大人になって、仕事なんかやると、地獄の毎日を、生きることになる…」

と思って、勉強なんか、やる気にならなくなるでしょう。

そもそも、生きる気力が、なくなって、うつ病や引きこもり、ニートになってしまうでしょう。


反対に、父親が、毎日、ワクワクしながら働いて、家に帰ってきても、楽しそうに、その日の仕事の話を、楽しそうに聞かせたり、母親が、毎日、目を輝かせながら、イキイキと生活していたら、その家の子供たちは、

「大人って、楽しそうだな。いいなー。はやく、大人になりたいなー」

と思って、生きる気力も湧いてくるでしょう。



学校でも、同様に、先生たちが、

「ああ… 今日も、クソ面白くない授業をやらなくては、いけないのか… まあ、しょうがない。朝から夕方まで勤めれば、安定した給料が、もらえるから、我慢して学校に行こう…」

なんていう気持ちで、義務感から授業をやっていたら、そのクラスの生徒たちは、すぐに、勉強が嫌いになるでしょう。


反対に、先生たちが、毎日、ワクワクしながら、

「ヨーシ! 今日は、クラスの皆に、こんなに面白い話をして、ビックリさせてやるぞー!」

と思いながら、ルンルン気分で、授業の準備をしていれば、生徒たちは、勉強が大好きになり、かってに成績も上がると思います。


数学の先生は、数学を教えることよりも、まず、自分自身が、数学が好きであるということを、生徒たちに見せることが、大切だと思います。

「数学って、こんなに、神秘的で、ワクワクする、マジックなんだぞー!」

こういう授業が、最高の授業なんだと思います。

英語の先生は、英語を教えることよりも、まず、自分自身が、英語が好きであるということを、生徒たちに見せることが、大切だと思います。

「英語が、しゃべれるようになったら、こんなに素敵な外国人と、楽しいデートをすることが、できるように、なったんですよー!」

こういう授業が、最高の授業なんだと思います。



私は、学生時代、恩師である、宮城先生に出会いました。

その先生は、本当に楽しそうに、学問をやっていました。

その姿を見て、

「学問を、とことんやると、こんなに面白い人間になれるんだー! いろいろなことを知ると、こんなに自由な発想が、できるようになるんだー! 勉強って、こんなにワクワクするものだったんだー!」

と、衝撃を受けました。

それから、自分自身も、生涯に渡って、少しづつでいいから、学び続けようという気持ちが、湧いてきました。

 


「理想の教育」というのは、一つは、子供たちや若者に、

「自分も、はやく、大人になりたい! いろいろなことを知って、ワクワクしたい!」

こう思わせるような教育だと思います。

 

 

 

二つ目です。

 

「生徒の気持ちが、心底理解できる教師」

 

これだと思います。

 

 

たとえば、子供時代に、勉強ができなくて、落ちこぼれた体験のある教師は、同じように、「落ちこぼれた生徒」のことが、よくわかると思います。

 

スポーツができなかった体験のある教師が、体育の先生になったら、同じように、「運動音痴」の生徒のことも、よくわかると思います。

 

同じように、絵が下手だった体験のある美術の先生、音痴だった体験のある音楽の先生、漢字の書き取りができなかった国語の先生、こういう、「その教科が、元々はできなかった人」が、教師になると、いい教師になるかもしれません。

 

 

現在は、学校の成績だけを見て、教師の適性を決めています。

 

だから、体育のできる体育の先生、絵が上手い美術の先生、歌の上手い音楽の先生、漢字をよく知っている国語の先生、こういう教師が多いのです。

 

ほとんどの教師は、「優秀な人」なのです。

もちろん、これは、いいことですが、ある意味、偏っていると思います。

 

もちろん、まったくできなければ、話にならないので、ある程度の実力は、必要ですが、「できすぎる教師」というのは、学校よりも、「塾」や「予備校」のほうが、向いているのかもしれません。

 

そこには、「できる生徒」も、たくさん来るからです。

 

「天才の生徒」ばかりの環境であれば、「天才の先生」のほうが、相性がいいでしょう。

 

 

でも、「学校」という現場では、「できない生徒」も、たくさんいます。

 

この「できない生徒」を、教えるのは、

 

「もともとは、できなかったけど、後から、努力してできるようになった先生」

 

こういう教師のほうが、向いているような気がするのです。

 

 

他にも、「不良の生徒」が多い環境だったら、やはり、同じように、「元不良の先生」のほうが、スムーズな交流が、できるかもしれません。

昔のドラマ、「GTO」は、そういう話でしたね。

 

 

いずれにせよ、

 

「生徒と心底、心の交流ができる先生」

 

これが、理想の教師像だということです。

 

 

学生時代を、振り返っても、やはり、思い出すのは、自分に、体当たりで、ぶっかって、付き合ってくれた教師ばかりですね。

 

「生徒と教師」と言っても、やはり、「人間と人間」です。

 

「心の交流」があった先生は、一生忘れません。

 

 

だから、これからは、「成績優秀な学校秀才」だけが、教師になれるようなシステムよりも、もっと、「個性的でユニークな人」も、教師になれるようなシステムにすると、「学校」という所も、もっと面白い場所になると思うのです。

 

「教師が、自分の人生経験を活かせるような場所」

 

「学校」を、こういう場に変えていくのも、面白い試みになるかもしれません。

 

 

たとえば…

 

「不登校の経験がある教師」

 

「留年してダブった経験のある教師」

 

「引きこもった経験のある教師」

 

「失恋して自主退学した経験のある教師」

 

「いじめられた経験のある教師」

 

こういう、一見、ネガティブだと思われる経験のある人を、教師として、どんどん、学校現場に、採用するのも、いいかもしれません。

 

それには、現在のような「学科試験」だけでなく、「面接」のウエイトを増やして、「人生経験豊富な人」を、教育現場に、大量に入れてみるのも、いいと思います。

 

定年退職した人などは、最高だと思います。

アメリカのコミュニティーカレッジでは、こういう教師が、けっこういました。

 

 

「愛の教育」

 

これからは、日本でも、世界でも、これが、強く求められてくると思います。

 

 

 

以前にも紹介しましたが、いい話なので再掲載します。

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

ひどいイジメだった。

 

胃潰瘍ができた。

 

毎日毎日、恐怖が続いた。

 

いまもそのトラウマが残っている。

 

 

僕がボクシングを始めた理由。それは、中学のときのイジメだ。

 

相手に仕返しするためじゃない。自分の身を守るため。

 

パンチを打つのではなく、相手のパンチをよけるため。

 

僕は強くなりたいと思った。

 

 

僕は北海道の豊浦町で生まれた。

 

家は貧しかった。

 

サビだらけのトタン板で囲われた木造二階建て。

 

窓は木枠でできていたけれど、きっちり閉まらない。

 

毎年、冬の寒さをしのぐため、ビニールを打ち付けて、窓をふさいでいた。

 

僕には父親の記憶がない。

 

僕が生まれてすぐに離婚したらしい。

 

母親は、自宅の離れで食堂兼民宿を営み、朝から晩まで忙しく働いた。

 

なにも買ってもらえなかった。

 

 

中学時代当時の僕は、身長が140センチくらい。

 

相手は170センチ以上あるやつもいて、喧嘩してもかなわないと思った。

 

僕は笑いのものにされ、使いっぱしりをさせられ、それでもご機嫌をとり、媚を売りながら生きていた。

 

母親には隠していたけれど、ある日、お腹が痛くて病院に行くと、胃潰瘍ができていた。

 

 

中学三年になって、さらにイジメはエスカレートした。

 

モノを隠され、靴を捨てられ、服を脱がされた。

 

もう、限界だと思った。

 

カラスやスズメ、虫でもいい、人間以外のものになりたかった。

 

学校に行きたくなかった。

 

 

そのとき、佐々木先生が異変に気づいてくれた。

 

先生は、小さくて、運動神経がよくて、サッカー部の顧問。

 

歳は25歳くらい。

 

生徒との距離が近くて、冗談が通じるやわらかい雰囲気を持った人。

 

 

その佐々木先生がホームルームで、こう切り出した。

 

「最近、誰かが、誰かをからかっている。特定の人に、ひどいことをしている。誰がやっているか、思い当たる人は手をあげろ!」

 

誰も答えない。

 

すると先生は、大声であいつの名を呼んだ。

 

「おまえのことを言ってんだよ!!」

 

シーンとなった。

 

僕は、ビックリした。

 

すごいと思った。

 

こんな大人もいるんだと思った。

 

先生が叫んでから、イジメはおさまった。

 

 

僕は、ボクシングを始めた。

 

不思議なことに、強くなると、やり返そうという気持がなくなった。

 

 

「先生のひとことで、救われたんだよ」

 

フライ級の日本一になって北海道に帰ったとき、先生にそう言った。

 

先生は、変わらぬ優しい笑顔で、小さくうなずいた。
 

 

 

引用元:「心がギュッと強くなる本 大切な人への手紙23通」 PHP研究所

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

これは、元WBC世界フライ級王者、内藤大助選手の話です。

 

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クラスの担任である、佐々木先生の一言が、内藤選手の人生を、大きく変えたんですね。

 

 

私は、内藤選手の壮絶なイジメの話よりも、佐々木先生の気持ちのほうに、感情移入してしまいました。

 

「この佐々木先生も、中学時代に、同じようなイジメを、体験していたんだな…」

 

こう思ったら、目から涙が出てきました。

 

 

ちなみに、こういうことがわかる、私自身も、中学時代、壮絶なイジメの体験者です。

 

もしも、私が、教師になっていたら、この佐々木先生のようなことを、やったかもしれません。

 

 

 

もう一度書きます。

 

「愛の教育」

 

具体的には、

 

「子供たちを、将来、愛のある大人に育てるための教育」

 

「学校」という世界には、今、これが、なによりも必要なのです。

 

 

 

 

☆2001年に書いたエッセイ、「いじめ編」です。

まだ読んでいない方、ぜひ読んでみてくださいね。

 

http://www.tomaatlas.com/ijime.htm

 

 

 


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