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悪の根源

テレビドラマ、「女王の教室」を、レンタルDVDで、借りてきて、全巻、観ました。

とても面白かったです。

最初は、ただ単に、怖い先生が、生徒を、いじめて、それを、クラスの皆で、やっつけるという、単純なストーリーだと、思ったのですが、まったく違いました。

ストーリーの半分あたりから、異常なのは、クラスの担任ではなくて、生徒や親、職員室、そして、教育委員会や世の中全てだということが、だんだん、わかってくるという、深い内容に、なっています。



内容は、これ以上は、書きませんが、ぜひ、観てくださいね。

昔から、「熱中時代」や「3年B組金八先生」、「GTO」など、先生を、主人公にした、ドラマは、多いけど、やはり、時代の流れで、必要とされている教師像も、変わってきているのだと、思いました。

この「女王の教室」の最終回では、感動して、久しぶりに、ドラマで、涙を流しました。

「悪いことをした生徒には、徹底的に、罰を、与えます」

という先生の一貫した態度に、深い意味が、あったことが、最後に、わかるのですが、本当に、最終回に、全ての謎が、解けます。




私が、中学1年生の頃、沖縄の中学校だったのですが、怖い生活指導の先生が、二人いました。

A先生とY先生でした。

直接、クラスの担任には、なったことは、なかったのですが、当時の3年生は、よく、殴られていました。

クラスメイトの友人が、3年生の自分のお兄さんに、聞いた話だそうですが、その当時の卒業式で、卒業生たちが、

「今までの恨みを、晴らしてやる。二人とも、学校の近くの空き地に、来い!」

と、言って、二人を、呼び出したそうですが、A先生は、すぐに、逃げて、いなくなったそうです。

でも、Y先生のほうは、そのお礼参りに応じて、空き地まで、行ったそうです。

それから、それまで、自分が、殴っていた生徒、数十人から、リンチを受けて、ボコボコに、殴られたそうです。

血だらけになりながら、

「これで、気がすんだか?」

と、つぶやいたそうです。

その場にいた全員が、この態度に、感動して、声が出なかったそうです。



体罰を、与える先生にも、いろいろな先生がいます。

ただの八つ当たりで、殴る先生もいますが、本当の愛情から、殴る先生もいます。

この事件では、A先生は、おそらく、ただの八つ当たりだったのだと、思います。

それに対して、Y先生のほうは、愛情から、殴っていたのだと、思います。

大人になって、学生時代を、思い出して、

「あの先生、ムカついたな… いつか、街で、出会っても、ぜったいに、無視してやるぞ…」

と、思う先生は、八つ当たりの体罰を、やっていた先生だと、思います。

「あの先生には、よく、叱られたり、殴られたな… でも、今では、楽しい思い出だな… 先生、どうしているかな? 同窓会で、会えるかな?」

と、思う先生は、愛情の体罰を、やっていた先生だと、思います。




このドラマでも、しばしば、「いじめ」のシーンが、出てきて、いろいろ考えさせられますが、学生時代に、これを、体験した人も、多いと思います。

「悪」という漢字は、「亜」という文字と、「心」という文字の組み合わせです。

この「亜」という文字は、象形文字で、昔の漬物などを、押すための石の形だという説や、竪穴式住居の土台を、掘り下げたくぼみを、表しているという説などが、あるようです。

しずれにしても、「悪」とう文字は、「押しつぶされ歪んだ心」や「胸がつかえる嫌な気持ち」などを、表しているそうです。

さらに、「亜」という文字の語源の中には、「醜いもの」や「2番目のもの」という意味が、あるそうです。

私は、これが、ずっと、疑問でした。

最初のものは、なんとなく、わかります。

「悪の意味は、醜い心」

という意味になるからです。

でも、どうして、

「悪の意味は、2番目の心」

になるのかが、どうしても、わかりませんでした。

スポーツなどの競技で、成績が、発表されると、仮に、1番から6番まで、表彰されるとして、3番から6番の選手というのは、比較的、それほどまで、1番の選手に、嫉妬しません。

最も、1番の選手に、嫉妬するのは、2番目の選手です。

この2番目の選手が、1番の選手に対して、もっとも、「嫉妬心」を、もつことから、この意味が、きているのかと、最初は、推測していました。

「悪の心の大半は、嫉妬心である」

こういう意味だと、自分なりに、解釈していたのです。

これも、ある程度、あっていると、思いますが、もっと、ドンピシャの解釈を、知りたくて、いろいろ調べていたら、ある講演会での面白い話を、聴きました。



その講演会は、「いじめ」の話でした。

講師の先生は、

「いじめというのは、この世界から、完全になくすのは、とっても、難しいです。なぜなら、それは、本能的な部分も、大きいからです。本能的な部分というのは、わかりやすく言うと、人間以外の動物も、やる行為ということです」

と、話はじめました。

「例えば、アフリカのサバンナでは、ライオンが、シマウマを、食べるのですが、この行為は、いじめではありません。どちらかというと、ただの捕食行為です。圧倒的に強い動物が、弱い動物を、襲って、食べる行為は、いじめでは、ありません」

続けて、

「問題なのは、シマウマたちの群れの中での行為です。たとえば、こういう行動が、確認されています。ある日、1頭のシマウマが、足をケガして、歩けなくなると、不思議なことに、たくさんのシマウマたちが、この1頭の周りに、集まってくるのです。最初に、観察した学者は、皆で、この1頭を、助けたり、励ますために、集まっていると、思ったそうですが、だんだん、真相が、わかってきて、驚愕したそうです」

それから、一呼吸おいて、

「周囲のシマウマたちは、なんと、保身のために、集まっていたのです。つまり、ライオンが、現れて、襲われそうになったとき、自分たちの集団の中に、明らかに、弱ったシマウマが、1頭いたら、ライオンは、そのシマウマを、確実に、襲うために、自分たちは、食べられないという安心のために、集まっていたのです」

こう言いました。

この話は、ショックでした。

「動物の世界って、なんて、意地汚いんだ。野生は、こんなに、厳しくて、過酷な世界だったのか…」

こう思いました。

そうなのです。

テレビのバラエティ番組などで、放映されるような動物の世界は、かなり、美化されているのです。

現実の世界は、こういう世界なのです。



この講師は、他の話もしました。

「シマウマのような哺乳類だけでは、ありません。魚類の世界にも、いじめは、存在します」

続けて、

「例えば、水槽の中で、熱帯魚を飼うと、必ず、ケガをしたり、病気をしたりして、弱くなる魚が、1匹、現れます。この時、よくよく、観察すると、この1匹を、真っ先に、しつこく、いじめて、殺すのは、その水槽の中で、下から2番目に、弱い魚なのです。この一番弱い魚を、攻撃することで、自分が、周囲から、攻撃されないようにしたり、ストレスを、発散したり、しているのです」

これを、聴いて、また、ガーンと、ショックを、受けました。

それから、ようやく、

「悪の意味は、2番目の心」

という意味が、わかりました。

昔の人たちは、こういうことが、わかっていたのかも、しれません。

「2番目の心」は、

「上から2番目の嫉妬心」

「下から2番目の保身」

この二つが、大きな要因なのかもしれない、ということです。



特に、後者の「保身」というのは、「いじめ」などの行為の大きな部分を、占めているような気がします。

たとえば、政治が、悪くなって、世の中の景気が、悪くなり、会社の中で、リストラなどが、囁かれるようになると、真っ先に、いじめのターゲットになるのは、その職場で、一番弱い立場の人です。

そして、その人を、最も、いじめるのは、その職場で、下から2番目に、弱い立場の人であることが、多いということです。

政治家などの権力者のよる搾取も、間接的ないじめだと、思いますが、直接、いじめる人は、そのいじめられる人の次に弱い人であることが、多いということです。

たしかに、そいうケースを、サラリーマン時代に、よく目撃しました。

自分自身が、学生時代から、しばしば、いじめを、体験したり、そういう話を、聴きながら、心を、痛めてきましたが、ここにきて、だんだん、そのメカニズムの全貌が、ボンヤリですが、見えてきました。




「悪」という心の状態は、根底に、「嫉妬心」が、あることが、多い。

さらに、もっと、大きな部分を、「保身」が、占めていることも、多い。

この二つは、どちらも、「心の弱さ」が、起因していると、思います。

「悪の根源は、弱さである」

これが、私の結論です。








PS シマウマたちの群れの中にも、いじめが、あったとは、驚きでした。

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☆ドラマ、「女王の教室」、とっても、感動しました。最後まで、観ないと、このドラマの意味は、わかりません。







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