昨日、仕事仲間と、ランチしていて、面白い話になりました。
それは、
「最近の若者は、物事を、白か黒か? YESかNOか? いいか悪いか? などの二択で、考える傾向が、強くなってきているのではないか?」
という話でした。
つまり、途中の「グレーゾーン」を、無視して、
「白でなければ、黒である。黒でなければ、白である」
という思考パターンに、なりやすくなっている、ということです。
これは、売れている本や講演会、セミナーなどの影響も、大きいのかも、しれません。
真面目な人ほど、このワナに、落ちるみたいです。
たとえば、スピリチュアルな本には、
「自分らしく生きることが、大切です。偽りの自分を、演じるのは、やめましょう」
と、書いてあったりすることが、多いのですが、これを、完璧に、やろうと思うと、現実の社会では、大変です。
そもそも、会社勤めを、やっている人が、本音だけで、仕事をしていたら、トラブルの連続に、なります。
実際の仕事の現場では、なんでもかんでも、正直に、話すなんてことは、まず、できないからです。
ある程度、建前やお世辞、社交辞令、遠まわしの言い方、こういう会話で、成り立っているのが、現在の人間の社会なのです。
以前、槇原敬之さんのヒット曲で、「どんなときも」という歌が、ありましたが、
「♪ どんなどきも、どんなときも、僕が、僕らしくあるために… 」
という歌詞のように、たしかに、どんなときも、自分らしく生きられたら、理想なのですが、実際には、どんなときも、完全に、自分らしく生きようと、思ったら、
「無人島で、暮らすか、億万長者になる」
という選択肢くらいしか、現在の世の中には、残されていません。
やはり、ある程度、他人に、合わせたり、妥協したり、場合によっては、偽りの自分を、演じたりしながら、生きていくのが、ほとんどの人の人生なんだと、思います。
「自分らしく生きられない。もうこんな仕事は、嫌だ。もっと、本当の自分の人生を、生きたい…」
こういう若者の気持ちは、よくわかります。
ただ、ここで、少し、考えなおして、もらいたい場合も、多いのです。
〇「気にしない技術」 香山リカ 著 PHP新書 720円
という本に、面白い意見が、書いてありました。
本の中で、
「偽りの自分を、演じることって、そんなに、悪いことなのか?」
と、著者の香山先生は、提案しているのです。
「あきらかに、嘘ばかりつくのは、もちろん、悪いことですが、自分らしくないことは、まったく、やりたくないという、潔癖症の若者には、仕事というのは、ある程度、相手に、合わせるために、本来の自分とは、違う自分を、演じることも、状況によっては、大切なことも、多いと思います」
これは、貴重な意見です。
自己啓発系のセミナーやスピリチュアルな書籍やセミナーでは、
「偽りの自分の仮面を、とりましょう。本当の素顔で、生きましょう。自分らしくないことは、すべて、やめて、自分らしく、生きましょう」
という内容が、多いのですが、香山先生は、
「たまには、偽りの仮面を、被ってもいいですよ。状況によっては、本当の自分を、偽っても、いいのですよ」
と、やさしく、説いているのです。
昔の知人ですが、自己啓発や精神性のセミナーを、たくさん受講して、
「本当の自分を、知りたい。本当に、自分らしい生き方を、やりたい」
また、
「どうしても、悟りを、開きたい。悟りを、開いて、人生を、自由に、生きて生きたい」
こう言いながら、なかなか、実際の生活の中では、それが、できなくて、苦しんだ挙句、人格障害者に、なってしまい、ダメになってしまった人が、いたことを、思い出しました。
今、考えると、その人には、
「自分らしく生きることに、それほど、執着しなくても、いいですよ。悟りなんか、別に、開かなくても、いいんですよ」
こう言ってあげる人が、必要だったのかも、しれません。
そういえば、有名な一休さんというお坊さんは、若い頃に、悟りを、開こうとして、苦悶していたようですが、ある日、とうとう、それに、疲れ果てて、
「もう、悟りなんか、開かなくても、いいや! 開いても、開かなくても、どっちでもいい。中途半端なままで、いいんだ。中途半端なこの状態で、一休みしよう」
こう悟って、そのことを、師匠のような人に、言ったら、
「そうじゃ! それこそが、悟りじゃ! オマエは、悟ったのじゃ! よし、今日から、名前を、一休と、名乗りなさい!」
こう言われて、「一休さん」という名前に、なったという話を、どこかで、聞いたことがあります。
もしかしたら、現在の精神世界の教えの中に、取り入れたほうがいい教えって、この一休さんのように、
「中途半端のままでも、いいですよ」
という教えなのかも、しれません。
「演じる」という行為を、日常生活の中で、もっと、楽しんでも、いいのでは、ないでしょうか?
考えてみれば、映画やドラマ、漫画などのヒーローは、偽りの自分を、演じている場合が、多いです。
古いかもしれませんが、ウルトラマンシリーズの主人公など、普段は、普通の人間です。
これが、危ない場面で、ウルトラマンに、変身するから、カッコイイのです。
ウルトラマンが、「本当の自分」の姿で、いられるのは、だいたい、3分間くらいです。
それ以上は、カラータイマーが、点滅して、「偽りの自分」である、普通の隊員に、戻ってしまいます。
でも、だから、面白いのです。
最初から、最後まで、ウルトラマンだけが、出てくる話だったら、面白くも、なんともありません。
「スーパーマン」という映画などは、もっと、象徴的な映画です。
映画の最初から、最後まで、スーパーマンが、空を飛んで、活躍するだけなら、あれほどの人気は、でなかったでしょう。
主人公が、普段は、クラーク・ケントという、ダメな会社員を、演じているから、映画が、面白くなるのです。
「偽りの自分だろうが、なんだろうが、いろいろな役柄を、楽しんでも、いいのではないか?」
こういう視点をもつと、また、人生が、楽しくなってくると、思います。
まったく違う自分を、演じることによって、もしかしたら、本当の自分の部分も、幅が、広がり、新化しているのかも、しれないのです。
「会社を、やめるのか? それとも、独立するのか?」
という白か黒かの二択ではなく、中間のグレーゾーンを、選択しても、いいのです。
「月曜日から金曜日までは、本当の自分を、抑圧しながら、他人に、あわせて、違う自分を、会社で、演じる。でも、土日などの終末には、本当の自分を、取り戻し、インターネットを、使った、週末起業家として、ワクワクしながら、好きな仕事を、やるぞ!」
こういう生き方が、あっても、いいということです。
もしくは、
「会社にいる時には、自分を、押し殺して、仕事するが、会社を、でてからは、好きなダンス教室で、イキイキとした自分を、取り戻し、思いっきり、踊りまくるぞ!」
こういう姿勢で、一日を、送ってもいいのです。
24時間、ずーっと、「本当の自分」でなくても、いいということです。
極論すれば、ウルトラマンのように、一日のうちで、「本当の自分」に、戻る時間は、3分間でも、いい。
残りの時間は、「偽りの自分」を、演じても、いいということです。
ただ、ここで、気をつけなくてはいけないのは、「本当の自分」を、忘れてしまうほど、演じては、いけないということです。
これさえ、注意していれば、どんどん、いろいろな「別の自分」に、挑戦するのも、人生の醍醐味だということです。
「自分らしく生きる」
というのも、いいのですが、ぜひ、人生の選択肢に、
「別の自分を、演じてみる。自分以外の人間に、なってみる」
というのも、加えても、いいと思います。
PS スーパーマンも、カッコイイのですが、それ以上に、普通の生活をしている、クラーク・ケントも、カッコイイのでは、ないですか? このギャップと変身する瞬間が、いいんですよねー。
☆精神世界のランキングです。1日1回、ポチッと、クリックお願いしますね。↓
Twitterブログパーツ
トーマ イタル
バナーを作成
以上
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
トーマ
toma_atlas@yahoo.co.jp
☆日記(エッセイ)の過去の全バックナンバーです。
http://www.tomaatlas.com/library.htm
☆「精神世界の鉄人」のメルマガも、発行しています。
http://www.melma.com/backnumber_38906/
☆キネシオロジーの個人セッションです。
http://www.tomaatlas.com/soul.htm
☆MIXI内にも、「精神世界の鉄人」のコミュを、作成しました。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4663380
☆精神世界の面白いサイトが、たくさんあります。 ↓
http://airw.net/newage/rank.cgi?id=atlas
☆「光のネットワーク(リンク集)」です。
http://www.tomaatlas.com/linksnew.htm
☆私のメインサントです。 ↓
http://www.tomaatlas.com/
☆「精神世界の鉄人」のグルっぽです。
それは、
「最近の若者は、物事を、白か黒か? YESかNOか? いいか悪いか? などの二択で、考える傾向が、強くなってきているのではないか?」
という話でした。
つまり、途中の「グレーゾーン」を、無視して、
「白でなければ、黒である。黒でなければ、白である」
という思考パターンに、なりやすくなっている、ということです。
これは、売れている本や講演会、セミナーなどの影響も、大きいのかも、しれません。
真面目な人ほど、このワナに、落ちるみたいです。
たとえば、スピリチュアルな本には、
「自分らしく生きることが、大切です。偽りの自分を、演じるのは、やめましょう」
と、書いてあったりすることが、多いのですが、これを、完璧に、やろうと思うと、現実の社会では、大変です。
そもそも、会社勤めを、やっている人が、本音だけで、仕事をしていたら、トラブルの連続に、なります。
実際の仕事の現場では、なんでもかんでも、正直に、話すなんてことは、まず、できないからです。
ある程度、建前やお世辞、社交辞令、遠まわしの言い方、こういう会話で、成り立っているのが、現在の人間の社会なのです。
以前、槇原敬之さんのヒット曲で、「どんなときも」という歌が、ありましたが、
「♪ どんなどきも、どんなときも、僕が、僕らしくあるために… 」
という歌詞のように、たしかに、どんなときも、自分らしく生きられたら、理想なのですが、実際には、どんなときも、完全に、自分らしく生きようと、思ったら、
「無人島で、暮らすか、億万長者になる」
という選択肢くらいしか、現在の世の中には、残されていません。
やはり、ある程度、他人に、合わせたり、妥協したり、場合によっては、偽りの自分を、演じたりしながら、生きていくのが、ほとんどの人の人生なんだと、思います。
「自分らしく生きられない。もうこんな仕事は、嫌だ。もっと、本当の自分の人生を、生きたい…」
こういう若者の気持ちは、よくわかります。
ただ、ここで、少し、考えなおして、もらいたい場合も、多いのです。
〇「気にしない技術」 香山リカ 著 PHP新書 720円
という本に、面白い意見が、書いてありました。
本の中で、
「偽りの自分を、演じることって、そんなに、悪いことなのか?」
と、著者の香山先生は、提案しているのです。
「あきらかに、嘘ばかりつくのは、もちろん、悪いことですが、自分らしくないことは、まったく、やりたくないという、潔癖症の若者には、仕事というのは、ある程度、相手に、合わせるために、本来の自分とは、違う自分を、演じることも、状況によっては、大切なことも、多いと思います」
これは、貴重な意見です。
自己啓発系のセミナーやスピリチュアルな書籍やセミナーでは、
「偽りの自分の仮面を、とりましょう。本当の素顔で、生きましょう。自分らしくないことは、すべて、やめて、自分らしく、生きましょう」
という内容が、多いのですが、香山先生は、
「たまには、偽りの仮面を、被ってもいいですよ。状況によっては、本当の自分を、偽っても、いいのですよ」
と、やさしく、説いているのです。
昔の知人ですが、自己啓発や精神性のセミナーを、たくさん受講して、
「本当の自分を、知りたい。本当に、自分らしい生き方を、やりたい」
また、
「どうしても、悟りを、開きたい。悟りを、開いて、人生を、自由に、生きて生きたい」
こう言いながら、なかなか、実際の生活の中では、それが、できなくて、苦しんだ挙句、人格障害者に、なってしまい、ダメになってしまった人が、いたことを、思い出しました。
今、考えると、その人には、
「自分らしく生きることに、それほど、執着しなくても、いいですよ。悟りなんか、別に、開かなくても、いいんですよ」
こう言ってあげる人が、必要だったのかも、しれません。
そういえば、有名な一休さんというお坊さんは、若い頃に、悟りを、開こうとして、苦悶していたようですが、ある日、とうとう、それに、疲れ果てて、
「もう、悟りなんか、開かなくても、いいや! 開いても、開かなくても、どっちでもいい。中途半端なままで、いいんだ。中途半端なこの状態で、一休みしよう」
こう悟って、そのことを、師匠のような人に、言ったら、
「そうじゃ! それこそが、悟りじゃ! オマエは、悟ったのじゃ! よし、今日から、名前を、一休と、名乗りなさい!」
こう言われて、「一休さん」という名前に、なったという話を、どこかで、聞いたことがあります。
もしかしたら、現在の精神世界の教えの中に、取り入れたほうがいい教えって、この一休さんのように、
「中途半端のままでも、いいですよ」
という教えなのかも、しれません。
「演じる」という行為を、日常生活の中で、もっと、楽しんでも、いいのでは、ないでしょうか?
考えてみれば、映画やドラマ、漫画などのヒーローは、偽りの自分を、演じている場合が、多いです。
古いかもしれませんが、ウルトラマンシリーズの主人公など、普段は、普通の人間です。
これが、危ない場面で、ウルトラマンに、変身するから、カッコイイのです。
ウルトラマンが、「本当の自分」の姿で、いられるのは、だいたい、3分間くらいです。
それ以上は、カラータイマーが、点滅して、「偽りの自分」である、普通の隊員に、戻ってしまいます。
でも、だから、面白いのです。
最初から、最後まで、ウルトラマンだけが、出てくる話だったら、面白くも、なんともありません。
「スーパーマン」という映画などは、もっと、象徴的な映画です。
映画の最初から、最後まで、スーパーマンが、空を飛んで、活躍するだけなら、あれほどの人気は、でなかったでしょう。
主人公が、普段は、クラーク・ケントという、ダメな会社員を、演じているから、映画が、面白くなるのです。
「偽りの自分だろうが、なんだろうが、いろいろな役柄を、楽しんでも、いいのではないか?」
こういう視点をもつと、また、人生が、楽しくなってくると、思います。
まったく違う自分を、演じることによって、もしかしたら、本当の自分の部分も、幅が、広がり、新化しているのかも、しれないのです。
「会社を、やめるのか? それとも、独立するのか?」
という白か黒かの二択ではなく、中間のグレーゾーンを、選択しても、いいのです。
「月曜日から金曜日までは、本当の自分を、抑圧しながら、他人に、あわせて、違う自分を、会社で、演じる。でも、土日などの終末には、本当の自分を、取り戻し、インターネットを、使った、週末起業家として、ワクワクしながら、好きな仕事を、やるぞ!」
こういう生き方が、あっても、いいということです。
もしくは、
「会社にいる時には、自分を、押し殺して、仕事するが、会社を、でてからは、好きなダンス教室で、イキイキとした自分を、取り戻し、思いっきり、踊りまくるぞ!」
こういう姿勢で、一日を、送ってもいいのです。
24時間、ずーっと、「本当の自分」でなくても、いいということです。
極論すれば、ウルトラマンのように、一日のうちで、「本当の自分」に、戻る時間は、3分間でも、いい。
残りの時間は、「偽りの自分」を、演じても、いいということです。
ただ、ここで、気をつけなくてはいけないのは、「本当の自分」を、忘れてしまうほど、演じては、いけないということです。
これさえ、注意していれば、どんどん、いろいろな「別の自分」に、挑戦するのも、人生の醍醐味だということです。
「自分らしく生きる」
というのも、いいのですが、ぜひ、人生の選択肢に、
「別の自分を、演じてみる。自分以外の人間に、なってみる」
というのも、加えても、いいと思います。
PS スーパーマンも、カッコイイのですが、それ以上に、普通の生活をしている、クラーク・ケントも、カッコイイのでは、ないですか? このギャップと変身する瞬間が、いいんですよねー。
☆精神世界のランキングです。1日1回、ポチッと、クリックお願いしますね。↓
Twitterブログパーツ
トーマ イタル
バナーを作成
以上
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
トーマ
toma_atlas@yahoo.co.jp
☆日記(エッセイ)の過去の全バックナンバーです。
http://www.tomaatlas.com/library.htm
☆「精神世界の鉄人」のメルマガも、発行しています。
http://www.melma.com/backnumber_38906/
☆キネシオロジーの個人セッションです。
http://www.tomaatlas.com/soul.htm
☆MIXI内にも、「精神世界の鉄人」のコミュを、作成しました。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4663380
☆精神世界の面白いサイトが、たくさんあります。 ↓
http://airw.net/newage/rank.cgi?id=atlas
☆「光のネットワーク(リンク集)」です。
http://www.tomaatlas.com/linksnew.htm
☆私のメインサントです。 ↓
http://www.tomaatlas.com/
☆「精神世界の鉄人」のグルっぽです。