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成功と幸福

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以前にも、書きましたが、再掲載しますね。




人の生き方として、「時間軸」で、分けると、大きく、三つの生き方が、あります。

一つ目は、未来型。

成功型と言っても、いいと思います。

未来に、夢や目標をもって、それに向かって、努力したり、がんばったりしながら、生きていくやり方です。

二つ目は、現在型。

幸福型と言っても、いいと思います。

特に、夢や目標など持たずに、現在に、幸せを感じながら、肩の力を抜いて、自然体で、生きていくやり方です。

三つ目は、過去型。

回顧型と言っても、いいと思います。

ひたすら、過去を振り返り、反省したり、懐かしかったりしながら、思い出の中で、生きていくやり方です。

別に、どの生き方が、いいとか悪いとかいうのは、ありません。

ただ、それぞれの特徴を、把握しておくと、いろいろな問題が、スッキリすると、思います。



まず、未来型(成功型)です。

これは、わりと、ポジティブシンキングの人に、多いと思います。

年齢で言えば、10代~20代の人たちは、これが、多いと、思います。

「自分は、まだまだ、未熟だ」

と思っていて、がんばって、成長する時期だからです。

あるアンケート調査によると、アメリカの成人の90%は、このタイプだそうです。



次に、現在型(幸福型)です。

これは、わりと、バランスのとれた人に、多いと思います。

年齢で言えば、50代~60代の人たちは、これが、多いと思います。

「自分は、もう、ある程度成長したから、あとは、人生を楽しもう」

と思って、肩の力を抜いて、自然体で、生きていこうと思うみたいです。

あるアンケート調査によると、日本の成人の60%は、このタイプだそうです。



3番目は、過去型(回顧型)です。

これは、わりと、ネガティブシンキングの人に、多いと思います。

年齢で言えば、70代以上の人たちは、これが、多いと思います。

ひたすら、若い頃のことを、思い出し、後悔をしたり、自慢話をしたり、思い出に浸る人たちですね。



あと、補足的な話を、付け足しておきますと、アメリカで生まれ育った帰国子女やアメリカ留学などを経験した日本人などは、この成功型と幸福型が、まじった、「ハイブリッド型」になりやすいようです。

また、年齢では、30代~40代の人たちは、あるときは、努力して、頑張りたくなったり、また、ある時は、「このままでいいや」と思って、自然体になったりと、この二つの型の間を、揺れ動く、「ハイブリッド型」に、なりやすいようです。



とりあえず、今回は、この3番目の過去型(回顧型)の話は、省略して、1番目の未来型(成功型)と2番目の現在型(幸福型)について、語ってみようと思います。

話を、簡略化するために、それぞれ、「成功型」と「幸福型」に、分けます。

そして、この中間、交ったものを、「ハイブリッド型」と呼びます。




いろいろな本を、読んだり、講演会を、聴いて、気がついたのですが、上記の「成功型」と「幸福型」、「ハイブリッド型」の区別を、つけないで、自分の生き方を、探そうとして、混乱している人が、多いような気がします。



例えば、典型的なパターンを、例として、あげます。

ある「生き方」の勉強会などのグループで、その先生が、「幸福型」だとします。

そして、その生徒たちが、「成功型」や「ハイブリッド型」だとします。

だいたい、こういう場合、幸福型の先生は、50歳以上の場合が、多いです。

そして、生徒は、10代~20代の成功型と30代~40代のハイブリッド型が、多いです。

だから、先生が、

「人生は、あきらめることも、大切です」

「毎日、感謝して、生きていくだけでいいのです」

「目標や夢など、もたなくてもいいのです」

「足るを知ることが、大切なことです」

「努力や我慢など、やめてください」

「そのままの自分で、いいんですよ」

などという、本を書いたり、講演をすると、生徒の中では、50歳以上くらいの人生経験が、豊富な人たちの心には、凄く響き、30代~40代くらいの人たちの心には、半分くらい響くけど、10代~20代の若い人たちの心には、ほとんど響かないという状態に、なってしまいます。



「先生」と呼ばれるような人たちは、年齢では、50歳以上が多いです。

こういう人たちは、半世紀以上の様々な人生経験を通して、幸福型になるのですが、若いころは、やはり、成功型だった人が、多いです。

でも、自分自身が、現在は、幸福型の価値観になったために、いまさら、成功型の生き方は、勧めにくくなっている場合が、多いのです。

しかし、10代~20代の若い人たちのほとんどは、まだ、未熟だし、成長の途中です。

だから、上記のような「幸福型」の教えを、説かれても、ピンとこない場合が、多いのです。

収入でいえば、ほとんどの本が、ベストセラーになったり、頻繁に講演活動をしているような先生たちは、まず、年収なども、1000万円以上です。

そういう、すでに、豊かになっている先生が、

「がんばらなくても、いいです。目標なども、もたなくてもいいです。お金が、全てではありません」

と説いても、やはり、年収が、100万円くらいの若者には、ピンとこなくて、当然なのです。

これは、先生が、間違ったことを、言っているわけではなく、ただ、単に、世代や収入の違いによって、価値観が、合わなくなっているということです。

こういうことを、意識して、本を書いたり、講演をしている先生は、いいのですが、そうでない先生も、けっこういて、それで、生徒たちが、混乱するというパターンが、多いような気がします。

30代~40代の先生だと、いわゆる、「ハイブリッド型」が、多いので、こういうことを、意識できるみたいですが、50歳以上の先生は、ひたすら、「幸福型」の生き方ばかりを、主張して、「成功型」の生き方を、否定する人が、多いような気がします。

特に、精神世界の業界では、この傾向が、顕著に、現れているような気がします。



私自身は、現在、45歳です。

また、アメリカ留学なども経験して、アメリカ型の価値観も、よく知っています。

だから、おそらく、「成功型」と「幸福型」が、交った、「ハイブリッド型」だろうと、自分では、思っています。

どちらの長所も短所も、両方、ある程度、理解しているつもりです。



「成功型」の長所は、

「人生に、ハリがでる」

ということです。

目標や夢をもつと、生きがいが生まれ、毎日が、充実しやすくなります。

ただ、短所としては、エゴが、増大しやすくなったり、夢が実現しなかった場合、喪失感や失望感が、強く襲ってくる場合も、多いということですね。



「幸福型」の長所は、

「人生が、楽に生きられるようになる」

ということです。

日々の生活に、ただ、感謝して生きると、毎日が、自然に生きられるので、とても、楽に、生きられるようになります。

短所としては、自分だけの幸せに、目がいきすぎて、視野が狭くなったり、向上心がなくなったり、世界が、小さくまとまってしまうということも、あるということです。

精神世界の業界でも、10代~20代の若者は、「成功哲学」や「願望実現法」などの本を読む人が、多いみたいです。

逆に、50代~60代の人たちは、「幸せになる方法」や「感謝の心」の本を読む人が、多いみたいです。

あと、30代~40代の人たちは、両方のジャンルを、読む人が、やはり、多いと思います。


「生き方」や「ビジネス」について、本を、読んだり、講演会やセミナーに、参加する時には、上記のようなことを、しっかりと、意識して、話を、聴いたり、考えたりすると、思考が、整理しやすくなると思います。





PS 「成功」も「幸福」も、両方大事です。

ただ、若者は、どちらかというと、最初は、「成功」のほうを、追い求めたほうが、後から、いい結果に、なりやすいような気がします。

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