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結婚

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久しぶりに、結婚の話を、書いてみましょう。




私が、子供の頃、ドラマやコマーシャルなどに登場する、「幸せな家庭」というイメージは、両親がいて、子供が、3人くらいというのが、典型的なパターンでした。

「サザエさん」や「大草原の小さな家」なども、一つの家庭に、子供が、3人いましたね。

私は、沖縄で、育ったのですが、私の家は、子供が、5人でした。

当時の沖縄でも、5人は、多いほうでしたが、それほど、珍しいことでも、ありませんでした。

私の祖母の実家は、10人でしたが、戦前は、これも、それほど珍しくはなかったようです。

しかし、現代の東京では、子供が、5人だとか10人だという話をしたら、

「えー!」

と、驚かれると思います。

3人でも、多いイメージですね。

このように、時代の価値観というものは、ゆっくりですが、気がついた時には、あっというまに、変わっているものなのです。




「結婚」の話をする場合、ほとんどの人は、「自分」のことを、中心に考えます。

「私は、どうすれば、幸せな結婚が、できるんだろう?」

「私の運命の人は、どこにいるんだろう?」

「私が、なかなか結婚ができいのは、過去に、何かトラウマが、あったからだろうか?」

こんな感じです。

こういう話は、いろいろなところで、たくさんの人が、書いていると思うので、私は、今回は、社会的な観点から、考えてみようと思います。



「資本主義」という社会システムと、「恋愛」というものは、とても、相性がいいそうです。

つまり、大企業が、もっと規模を、拡大しようと思ったら、売り上げを、上げるのが、一番いいのですが、これは、たくさんの人に、「無駄遣い」を、やってもらうのが、手っ取り早い方法だそうです。

いつの時代でも、どの国でも、男性も女性も、一番無駄遣いをするのが、恋愛や結婚に、夢中になる時みたいです。

男性が、女性の気をひこうとして、大きな城や家を建てたり、女性が、綺麗な洋服や宝石で、着飾ったり、そういう日常生活では、必要のない消費によって、いつの時代も、景気が、よくなったそうです。

だから、現代でも、ドラマやコマーシャルなどを、広告代理店や大企業などは、なるべく、消費者に、無駄遣いをさせたいので、恋愛や結婚を、イメージさせるような場面や言葉を、たくさん入れるようです。

「皆さん、どんどんカッコよくなり、綺麗になって、素晴らしいパートナーと出会い、幸せな結婚をしましょう!」

こういうメッセージを、消費者に、植えつけたいのが、資本主義という社会体制だということです。

こういう社会的なことも、知っておくと、恋愛や結婚について、冷静に考えることが、できると思います。




そもそも、結婚というシステムは、夫と妻にとっては、別にやらなくても、いいものです。

そのまま籍をいれないで、同棲というかたちで、一緒に住んでいるだけでも、幸せだと思います。

では、なぜ、結婚という形式を、昔から、どの国の社会でも、やるのかというと、生まれれてくる子供のために、やるのだそうです。

「この子は、誰が、両親で、祖父母は、誰なのか? どういう家に、生まれたのか?」

こういうことが、わからないと、社会の構成メンバーとして、その社会に、受け入れてもらえなかったということです。

これは、現在でも、それほど、変わらないと思います。

「誰が両親で、どの家に生まれたのか?」

こういうことが、ハッキリしない子供は、やはり、その社会からは、なかなか受け入れてもらいにくいと思います。




さて、「結婚」のことを、「自分」ではなくて、思いっきりマクロの問題である、「地球」を中心に、考えてみましょう。

複雑な問題というものは、一度、シンプルに考えると、いろいろとヒントが、わかったりするものです。

具体的には、「極論」で、考えてみると、けっこう本質に、迫れたりします。

「全員が、それをやったら、どうなるのか?」

というふうに、考えてみましょう。

現在、地球には、約70億人が、住んでいるそうですね。

その地球に住む全員がやると、仮定してみるのです。

「70億人全員が、結婚もしない、セックスもしない、子供も産まない」

これを、やったら、地球は、どうなるでしょうか?

答えは、簡単です。

良いか悪いかは、別にして、120年後くらいには、おそらく、地球上から、人間はいなくなります。

子供を、まったく産まないと、子孫が途切れるからです。

今度は、逆の方向を、見てみましょう。

「70億人全員が、結婚して、毎晩セックスして、子供を、10人産む」

これは、どうでしょうか?

これも、答えは、すぐでますね。

120年後くらいには、地球は、人間だらけになってしまい、おそらく、地球の環境破壊は、今よりも、加速度的に進むということが、予想できます。

他にも、

「70億人全員が、結婚して、適度にセックスして、子供を、3人産む」

ということを、考えてみても、これも、地球環境にとって、かなり苦しい未来になりそうだということが、わかります。

私の子供の頃、「幸せな家庭」というイメージだった、「子供が3人」というのは、現在の地球にとっては、悪い表現をすれば、ちょっと犯罪的な行為に、なっているということです。

「70億人全員が、結婚して、適度にセックスして、子供を、2人産む」

このあたりから、少し微妙ですね。

国によっても、事情が、違ってくるでしょう。

「70億人全員が、結婚して、適度にセックスして、子供を、1人産む」

これも、意見は、わかれますが、それほど、悪くはないと思います。



全部をまとめると、「地球」を中心に、「結婚」について、考えた場合、子供をまったく産まなかったり、たくさん産みすぎたりすることは、どちらも、よくないということが、わかりますね。

結婚して、子供を、1~2人くらい産むというのが、地球全体にとっては、適切だということです。

日本は、少子化だから、もうすこし増やしてもいいのかもしれませんが、地球全体では、まだまだ人口が、増えている状況みたいです。

もっと簡単に、まとめると、

「結婚して、子供を産みたい人は、産めばいいし、結婚したくなくて、子供を、産みたくない人は、産まなくてもいい」

こういう結論になるのです。

結婚に興味がなかったり、セックスに関心がない人が、増えているのは、個人の心も、影響してますが、地球全体の集合無意識のようなものが、ブレーキを、かけている可能性もあるということです。

独身主義や草食系などは、昔は、少数派だったけど、現在は、けっこう増えています。

これは、地球全体の視点から見た場合、自然なことだということです。



まあ、これは、あくまでも、地球全体の傾向の話なので、個人が、どういう恋愛や結婚をするかは、個人の自由です。

「結婚して、子供が、10人欲しい!」

という人は、それでいいと思います。




あと、たくさんの人が、

「結婚したいけど、できない…」

と言って、苦しんでいますが、昔から、世界中で、

「結婚したくないのに、結婚させられる…」

と言って、苦しんでいた人たちも、たくさんいたということも、忘れてはいけません。

現代の日本などの先進国は、

「結婚したくない。子供なんか、産みたくない」

こういう意見も、社会から受け入れてもらえる、とても自由な社会なのです。

そして、こういう自由な社会は、大昔から、人間が、とても望んでいた理想の社会だということです。







PS 「結婚」というものを、一度、「地球」的な視点から、眺めてみると、いろいろな気づきがありますよ。

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