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愛のレッスン

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「愛の反対は、憎しみではなく無関心です」

by マザー・テレサ




ゴールデンウイーク、いかがお過ごしでしょうか?

私は、朝晩の温度差のせいか、油断して、ちょっと風邪をひいてしまいました。

まあ、たまには、風邪をひいて、よく眠るのもいいものです。

昔から、

「春眠暁を覚えず」

と言って、春の夜は、心地いいです。

本当に、朝になったことにも気づかずに、ひたすら眠り込んでしまいます。

この時期は、夢も、面白いものが多く、起きた後も、しばらく、その余韻にひたったりします。




10年以上前の話ですが、あるチャネラーの方に、霊視してもらったことがあります。

その時に、

「トーマさん、あなたの魂は、凄く強いです。最強です。あなたは、強さの学びを、集中的にやってきましたね。しかも、前世で2回、今世で1回、合計3回の人生をかけて、これに、集中してきたようです」

こう言われました。

さらに、

「これは、たとえ話ですが、あなたの魂は、奥底が、とても弱く、傷つきやすいです。でも、だからこそ、表面が、とても強くなったのです。一番弱いから、一番強くなったのです」

こうも言われました。

「なるほどな…」

と思いました。

続けて、

「あなたには、もう力のレッスンは、必要ありません。強さの追求は、卒業してください。これからは、愛のレッスンに、入ってください」

ともアドバイスされました。

そう言われたので、それからは、「愛」を、意識して学ぶようにしてきました。



私の場合、振り返ってみれば、10代~20代は、「力」を、ひたすら追求してきたようです。

中学時代に、イジメを、体験したせいもありますが、ひたすら、

「強くなりたい…」

と思っていました。


そして、34歳の時に、文字通り、「力」を、ある程度極めました。

「パワーリフティング」という競技の世界大会で、優勝することができたのです。

この時に、たしかに、一つの学びが終了したことが、わかりました。

考えてみれば、人生において、一つのレッスンを学び終えて、卒業することができたというのは、凄いことかもしれません。

我ながら、よくやったと思います。

ただし、一つのことに、集中したということは、視点を変えれば、とても、アンバランスだったということです。



「力」と同じくらい、「知恵」にも、憧れていました。

しかし、学校で、教わるようなことには、あまり、関心がなく、どちらかといえば、独学で、読書によって、広く世の中を知り、本当の真実や真理を知りたいと、思っていました。

だから、20代~30代は、猛烈に、読書しました。

この時期は、「知恵」の獲得にも、熱心だったと思います。

「賢さ」も、身に付けたかったのです。



だから、10代~20代は、ひたすら、身体を鍛えて、本ばかり読んでいました。

おかげで、女性と、一回もデートしたことがないという、かなりバランスの悪い青春時代を、過ごしました。


31歳の時に、アメリカで、初めて、女性とデートらしき体験をしました。

映画「タイタニック」を、観に行ったのです。

その時は、生まれて初めて、女性と、映画を観たのですが、初めてだというのを、知られると、恥ずかしい気がして、それを、さとられないように、ひたすら、慣れているようなふりをして、かえって、ぎこちなくなったという思い出があります。

懐かしいです…


それから、37歳で、初めて恋人ができて、いろいろなことを、その彼女から、教えてもらいました。




その後に、別のチャネラーさんに、出会って、誘導瞑想のようなかたちで、意識を、別の次元に、運んでもらって、そこで、面白い体験をしました。


そこは、神聖なかんじの異次元空間でした。

私の肉体は、この物理世界にあるのですが、同時に、霊体が、そこの異次元空間に、存在していました。

ギリシャの神殿のような建物があり、そこに、私の霊体が、立っていました。


興味深いのは、そのチャネラーさんも、私と同じビジョンを、見ていることでした。

「ギリシャの神殿のような建物ですね…」

と言われて、ビックリしました。


こういうビジョンを見た場合、自分一人だけであれば、ただの主観的な映像であり、いわゆる、「妄想」だということになるのですが、自分以外の他人も、同じビジョンを見た場合は、そこに、なんらかの客観的なものが、存在するということです。

だから、私は、

「この異次元空間は、別の現実空間なんだな…」

と確信しました。



その神殿に、立っていると、最初の人物が、現れました。

「ワッ、ハッハッー!」

と威勢のいい叫び声をあげて、笑いながら、馬に乗って、登場しました。

ちょうど、ナポレオンのように、西洋風な軍服を着た、大男でした。

髭を生やして、男の中の男というかんじでした。

とても自信に、満ち溢れていました。


そのチャネラーさんにも、同じ男が、見えているようで、

「トーマさん、その人に、何か質問してみてください」

と言われたので、

「あなたは、誰ですか? 私に、何かメッセージやアドバイスは、ありますか?」

と、尋ねてみると、

「私は、あなたの力のガイドです! あなたの強さのレッスンを、ずっとサポートしてきました。しかし、あなたには、もうこのレッスンは、あまり必要のないものですね。これは、卒業していますね。メッセージもアドバイスも、特に、ありませんよ。では、さようなら!」

こう言い残して、また、

「ワッ、ハッハッー!」

と笑いながら、馬に乗って、去っていきました。



次に、現れたのは、チベットのお坊さんのような人物でした。

とても謙虚で、下をうつむいたまま、何もしゃべりません。


やはり、そのチャネラーさんにも、同じ人が、見えていて、

「その人も、何か質問してみてください」

と言われたので、再度、

「あなたは、誰ですか? 何かメッセージやアドバイスは、ありますか?」

と、尋ねてみると、

「…、…、…」

黙ったまま、一言も話しません。

直観的に、この人物は、私の知恵のガイドだということが、わかりました。

さらに、本当の知恵というものは、言葉にできないもので、語ることなどできないと、沈黙という姿勢で、言外に伝えているのだということが、わかりました。



最後に、ちょっと離れた所に、別の人物が、現れました。

遠くから、眺めたら、

「あの人、どこかで、会ったことあるような人だな… 誰だったっけ?」

と思っていたら、やはり、そのチャネラーさんも、同じ人を、認識していて、

「もっと近づいて、見てみてください。あなたのよく知っている人のはずですよ」

と言われたので、歩いて近づいてみました。

「あっ!」

と、驚いて、声をあげてしまいました。

なんと、そこには、私の母が、立っていたのです。

もちろん、この現実世界での肉親としての母です。

「あれっ? どうして、お母さんが、そこに、立っているの?」

と、ビックリして、尋ねてみたのですが、何も言わずに、ニコニコしながら、笑っていました。

この異次元空間では、なんでも、以心伝心のテレパシーで、伝わるようで、語らなくても、すぐに、わかりました。

その人物が、私の愛のガイドだったのです。

あまりにも、愛が強すぎて、この世界でも、私の母親として、ずーっと側について、サポートしていたのです。

「愛のガイドが、現実世界で、サポートしている存在が、母親だったんだー!」

こう思って、感動しました。


もしかしたら、私だけでなく、全ての人が、そうなのかもしれません。

改めて、「母親」という存在の偉大さを、感じました。



その誘導瞑想から、帰ってきて、いろいろな感想を、そのチャネラーさんと、シェアしたのですが、そのチャネラーさんに、私が、

「力のガイド、知恵のガイド、愛のガイド、3人のガイドに、会ってきましたが、やはり、一番印象的だったのが、愛のガイドでした。神の愛って、ひたすら、無条件で、サポートし続けるんですねー! 母親の愛が、神の愛なんですねー!」

と言ったら、そのチャネラーさんも、ニコニコ笑いながら、うなずいていました。




「愛」とは、なんでしょうか?

感覚や直感で、なんとなく、わかる人もいると思いますが、私は、理屈で考えるのが、好きなので、どうしても、「定義」に、こだわります。

言葉というものは、やはり、明確に定義して、意味を、はっきりさせないと、頭で考えることもできないし、具体的な行動にも、移れないと思っているからです。



最近、読んだ本に、面白いことが、書いてありました。

その著者の方も、昔から、

「あなたには、愛が、足りない」

と、周囲から、言われていたそうです。

しかし、そもそも、「愛」という言葉の意味が、ぼんやりしていて、よくわからないので、

「では、どうしたらいいのか?」

という具体的なことが、わからず、苦しんでいたそうです。


ちょうど、その時に、冒頭のマザー・テレサの言葉だと言われている、有名な名言に出会ったそうです。

「愛の反対は、憎しみではなく無関心です」

これを、簡略すると、

「愛の反対は、無関心です」

となりますが、この意味を、さらに、反対から解釈すれば、

「愛とは、関心をもつことです」

ということになります。

「愛」=「関心」

だということですね。

これは、わかりやすいです。


もちろん、これが、愛の全てだとは思いませんが、こういう具体的な定義が、大切なのです。

なんでもそうですが、具体的に、説明してもらって、はじめて、具体的に、動くことができるのです。


この著者の方も、

「そうか… 自分は、目の前の相手への関心が、薄かったのか。それが、愛が足りないと、思われていたのか」

ということに、気がついたのだそうです。

それからは、積極的に、とにかく、目の前の人のことを、もっと、深く知ろうと思って、いろいろな質問をしたり、共通の趣味や関心を、探ったりしたそうです。

それから、人間関係が、劇的によくなったそうです。

「なるほど…」

と、思いました。


性別で言えば、女性というのは、もともと、愛の化身である、「母親」になるので、こんなことは、当たり前で、なにをいまさらと思うかもしれません。

でも、男性、特に、私のように、30代の後半から、愛のレッスンを、始めたような男は、こんなことも、わからないくらい、鈍感なのです。(笑)



「母親が、自分の子供を愛するように、他人を、愛する。自分以外の人に、関心をもつ」

これが、「愛」の本質かもしれません。





それにしても、生まれてくる前に、人生設計をする場合、普通は、「力」、「知恵」、「愛」の三つは、バランスよく、均等に学んでいくようにするようです。

しかし、私の場合は、今生においては、最初に、集中的に「力」を、学び終えて、それから、「知恵」も、少しづつ学び、最後に、「愛」を学び始めるという、ユニークなカリキュラムに、なっていたようです。

まあ、この「愛のレッスン」も、楽しみながら、少しづつ学び、成長していこうと思っています。







PS 3人のガイドと会った異次元空間にあったギリシャ風の神殿です。

ちょうど、こんなかんじの場所でした。

不思議な体験でした。






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