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民主主義の原点

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今日、6月23日は、私の故郷、沖縄県では、「慰霊の日」といって、特別な日です。

子供の頃から、この日は、学校などが、公休日だったことから、今でも、この日になると、自然と、仕事を休みたくなります。(笑)

もしかしたら、知らない方もいるかもしれませんが、太平洋戦争で、沖縄の地上戦が、終わったとされる日です。

24歳で、東京に出てきて、カレンダーを見たら、この日が、赤色の数字じゃなかったので、

「やっぱり、6月23日が、赤色になっているのは、沖縄県だけのカレンダーなんだな…」

と、しみじみと思った記憶があります。




先週、私のセミナー、「地球文明」を受講した方たちから、

「もっと、語りあいたいです!」

と言われたので、急遽、希望者だけ集まり、カフェで、お茶しながら、いろいろな話をしました。

特に、「戦争」について、語りました。


マニアックな話題で、皆が、自由に自分の考えていることを、シェアしあう集まりですね。

これからは、こういうコミュニティーが、凄く大切になってくると思います。

私は、こういう集まりのことを、「秘密結茶」と呼んでいます。(笑)




テレビなどのメディアでは、現在、東京都議会での「セクハラ野次」の問題で、持ち切りですね。

たしかに、こういう問題が、起こった時は、まずは、事実関係を、調べることも、大事ですが、これからは、冷めた目で、冷静になって、しかも、高く広い視点から、俯瞰することが、必要になってきます。

なぜならば、世論が、どこか一方通行的で、世の中全体の意見が、一つになる場合は、多くの場合、権力者たちの意図が、含まれていることが、多いからです。



今回の場合、

「野次を飛ばした議員は、けしからん!」

という意見が、多数派の意見だと思います。

それは、そうだと思います。

結婚や出産で、悩んでいる多くの女性が、この野次で、傷ついたでしょう。

だから、この野次を飛ばした議員は、誠実に謝罪すべきだと思います。


一方、そういう意見に隠れて、

「議会に野次は、つきものです」

という意見もあります。

私は、何か社会問題が起こった時には、なるべく、こういう少数意見に、注目することにしています。

この少数意見の中には、

「そもそも、野次が嫌だったら、議員なんかやらないでください」

という政治家への厳しい意見です。


これも、言われてみれば、そのとおりだと思います。

言われた議員が、たまたま美人の女性議員だったから、こういう話になったわけで、これが、40代や50代の屈強な男性議員だったら、誰も、何も言わないと思います。

ましてや、その男性議員が、野次られたくらいで、発言中に、声を詰まらせて、涙声になったりしたら、どうでしょうか?

「あなたには、政治は、向いていませんよ、辞めたほうが、いいですよ」

と、皆が、思うでしょう。


この事件には、こういう別の視点も、大切なのです。

なんでもそうですが、世論の方向性が、一方向に向かっている時には、異論や反論などにも、耳を傾け、様々な角度から、考えたほうがいいのです。




他にも、高い視点から見た場合、「民主主義」の問題としても、考えることができます。


今回の事件は、メディアの動きを見ていると、私には、やはり、必要以上に、この問題を、大きくしたい勢力の存在を、感じるのです。

もし、そうだとした場合、何か、意図があるはずです。


私には、この一連の動きから、アメリカなどを支配している、戦争を起こしたい権力者たちが、関与しているような気がするのです。

つまり、

「この騒ぎを、大きくすることで、最終的に、どんな利益があるのか?」

と考えてみると、思いつくのは、「言論の統制」です。

これによって、「言論の自由」を、封じることができるのです。


具体的には、

「政治の場で、野次を飛ばすような議員は、野蛮で品のない人だ!」

こういう意見を、日本中に広げることで、政治家たちが、議会などで、自由な発言が、やりにくくなるのです。

権力者に対して、反対意見や野次を、飛ばせなくなる状況になるということです。

結果として、日本を、軍国主義の国に、誘導しやすくなるというわけです。



そもそも、「民主主義」というのは、言論の自由が、セットになっていて、議会などでは、野次が飛んだり、場合によっては、殴り合いになったりするのが、自然であり、正常な状態なのです。

反対の状況を、考えてみてください!

歴史を振り返っても、外国の独裁国家では、国会のような場所は、とても静かで、皆が、シ~ンと、おとなしく座っています。

こうなったら、とても怖いのですよ。

野次を飛ばした政治家は、その場で、処刑されるということです。

だから、

「議会などで、野次が飛んだり、状況によっては、議員同士が、殴り合いができるということは、その国の民主主義が、正常に機能している」

ということなのです。




大学の頃、「社会学」という講座で、その時の講師が、面白い話を聴かせてくれました。

「皆さん、ファシズムという言葉を、知っていますよね? これは、日本語では、全体主義などと訳されたりしますが、もともとは、イタリア語で、団結という意味です。さらに、ファッションという単語とも、語源は、似ているという説もあります」

続けて、

「つまり、皆が、同じ考え方になり、同じ行動をとるようになる現象のことです。全体主義イコール、独裁主義ではありません。同じような意味に、解釈している人も多いですが、独裁者が、しばしば全体主義を、利用することが、多かったということなんですよ」

こう話してくれました。

そうなのです。

ミニスカートが、ある時期に流行ったり、日本中の女子学生が、突然、ルーズソックスをはいたり、豹柄の服が、大流行したりするかんじで、皆が、ある時期から、同じような言動や行動を、始める現象のことを、ファシズムというのだそうです。


ファシズムそのものは、良いものでも、悪いものでもなく、中立の現象なのです。

その中に、「自然発生的に、生じたもの」と「仕掛け人が、人工的につくりあげたもの」の二つがあるということです。

現代では、ほとんどが、後者だと思います。


さらに、「善意のファシズム」と「悪意のファシズム」が、存在しているということです。

たとえば、高級車を、製造しようと思ったら、その企業が、バラバラだと、製造できません。

こういう場合は、車の品質を、向上させるために、その企業の社員の意識や技術などを、統一する必要があるのです。

これは、善意のファシズムです。

反対に、死の商人などが、戦争を起こしたい場合、マスコミなどを使って、二国間に、憎悪をつくり、軍隊などを使って、殺し合わせたりもします。

これは、悪意のファシズムです。

このように、自分の思想や行動が、世の中全体に、流されていると感じた時には、

「今の世の中には、どういう種類のファシズムの流れが、生じているのだろうか?」

と意識して考えてみると、いいと思います。




以前、NHKのドラマで、「龍馬伝」というのが、放送されていましたが、私が、一番心に残った名シーンがありました。

幕末の時期に、欧米から、日本が、狙われている最中に、日本中の大名たちが、バラバラなのを危惧して、坂本龍馬が、勝海舟に、意見を述べます。

「勝先生、欧米から、日本が、狙われているこの一大事に、日本は、こんなにバラバラです。このままで、いいのでしょうか?」

すると、勝海舟は、落ちついた声で、

「龍馬、バラバラだから、いいのかもしれないぞ。これが、ピラミッドのような支配構造で、皆が、一人の親分の意見に、絶対服従のように、統一された状態だったら、その親分を、抑えられたらお終いだ。日本が、こういうバラバラの状態だから、欧米諸国は、誰を抑えていいか、わからずに、戦略を、立てにくくなっているんだ」

こう諭すのです。

番組を観ながら、思わず、

「う~ん」

と唸ってしまいました。



もともと、江戸時代の「士農工商」というのは、

「侍には、権力は、持たせるけど、お金は、持たせない」

「農民には、食いものは、持たせるけど、他は、持たせない」

「職人には、技術は、持たせるけど、他は、持たせない」

「商人には、お金は、持たせるけど、権力は、持たせない」

こうやって、権力構造を、バラバラにすることによって、外国からの侵略や接近を、防ぐという隠れた意図が、隠されていたという話を、何かの本で、読んだことがあります。

このように、国家や企業などの組織の権力構造を、バラバラにすると、ファシズム化しにくくなるのです。

特に、一つの階層に、権力とお金の両方を、持たせると、国家が、腐敗しやすいということを、江戸幕府を、つくった人たちは、わかっていたようです。




理想的な国家や組織とは、普段はバラバラで、個人個人が、勝手気ままに行動しているが、状況によって、一致団結する必要があることがわかったら、皆で、力を合わせて行動する。

でも、それが、「自然発生的に、生じたもの」と「仕掛け人が、人工的につくりあげたもの」なのかを、判断するだけの感性を、皆が、持っていること。

さらに、「善意のファシズム」と「悪意のファシズム」を、見抜ける知力も、皆が、兼ね備えていること。

構成員が、この二つを、持っている国家や組織は、これからの時代でも、長く継続していけるだろうと、思います。

さらに、もっと大事なのは、一人の支配者の意見が、恐怖や威圧などによって、通ったりしないことです。

つまり、皆が、自由に意見を述べ合い、納得いくまで、話しあえる時間と場所が、常に整っているということです。




「民主主義」、これは、私たち人間が、長い歴史の中で、たくさんの人々の犠牲の上に築き上げ、発明した偉大な財産なのです。

皆が、お互いを尊重しながら、自由に意見を言い合い、そのうえで、いろいろなことを決めていく。

さらに、

「人間だから、間違うことも多い」

と謙虚に認め、

「何か、間違っているじゃないかな? 軌道修正が、必要かな?」

と感じたら、この時も、皆で、そのつど話し合い、修正していく。

その時にも、間違ったり、失敗した人を、必要以上に責めない。

こういう当たり前の社会について、地球全体が、もう一度、原点に戻って、考えてみる時期にきていると思います。



「民主主義の原点」

今日あたり、気のあう仲間たちと、お茶でも飲みながら、このテーマで話し合う、「秘密結茶」でも、どこかのカフェで、開催してみてください。(笑)









PS 国会で、乱闘が起こるのは、その国に、まだ、しっかりと民主主義というものが、機能しているからです。

「野次」は、ある意味、「民主主義」のバロメーターなのです。

もちろん、良いとは言いませんが、乱闘や野次がなくなったら、独裁国家へ向かう前触れかもしれませんよ。

写真は、ウクライナ共和国での国会乱闘みたいです。








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