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夢の応援団

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大好きな木内鶴彦さんの新刊を、読みました。

○「あの世飛行士」 木内鶴彦 × 保江邦夫 ヒカルランド 1389円

という本です。




今回も、面白い話が満載でしたが、特に心に残ったのが、病気の話でした。



木内さんによると、病気になった時には、あまり病気のことを、考えない方がいいとのことです。

病気になって、その病気のことばかり考えたり、心配していると、どんどん病状は、悪化していく傾向にあるということです。

逆に、末期の癌の患者でも、癌のことなどを忘れて、自分の好きなことやワクワクすることに、夢中になっていると、それ以上は、悪くならなかったりするそうです。

自分の経験からも、そうだと思います。

病気というのは、全部ではありませんが、大半が、気持ちや意識が、悪化させたり、回復させたりするものなのです。




この本の中で、面白い実験の話が、書かれています。


ある医者のグループが、健康な人が、歩いてきた時に、

「顔色が悪いですね。どうかしたんですか?」

と、声をかける実験だったそうですが、白衣を着た立派な医者が、次々に、そう言ったら、5人目の医者が、声をかけた時点で、健康だった人が、皆、病気になったそうです。


反対に、同じ医者のグループが、今度は、死にそうな末期の癌の患者たちに、

「顔色がいいけど、どうしたんでしょうね?」

と声をかけていると、その患者たちは、皆、病状が、よくなったそうです。


実験に参加した医者たちは、

「俺たちは、もしかしたら、患者さんたちを、言葉で、病気にしていたのかな?」

と気がついたそうです。


そうです。

医者の本来の仕事は、患者さんに、生きる活力を与えることです。

それならば、嘘も方便で、

「病気は、大したことない」

と言ってやることによって、安心を与え、それによって、回復させる。

この治療が、一番大切な仕事だということです。


考えてみれば、昔は、日本では、どの病院でも、末期の癌の患者さんには、担当医は、家族と一緒になって、

「たいしたことないからね!」

と、励ましていました。

それが、最近から、アメリカの真似をして、本当の病状を、告知するようになりました。

これは、単純に、良いか悪いかは、判断できませんが、

「もう一度、医療の原点に戻って、こういうことを、真剣に考えてみませんか?」

と、木内さんは、提案しているのだと思います。




これは、医療の現場だけでなく、ビジネスや人生に対しても、言えることだと思います。

私が、サラリーマンを辞めて、アメリカ留学しようと思った時、そして、帰国して起業しようと決意した時にも、周囲の友人たちの意見は、二つに、分かれました。



一つは、

「そんなことして、大丈夫?」

「あなたのことが、心配です…」

「皆が、あなたのことを、心配しています…」

「失敗しないように、願っています…」

というように、一見親身になって、考えてくれているようで、実は、こちらのやる気を、無くしたり、足を引っ張ろうとしているような意見。

向かい風を、吹かせるような意見ですね。

本人たちに、悪気はないのですが、こういう発言は、せっかくの行動力を、鈍らせます。

たまには、核心をついたアドバイスもありますが、こういう発言をする人の大半は、よく知りもしないで、適当なことを、言っているだけです。


これらの言葉の中には、相手を、気遣うような気持ちもあるのですが、一方で、

「あなたには、失敗してもらいたい…」

という呪いのようなネガティブな力も、あるような気がします。

「心配」というのは、相手の失敗のビジョンを、見ているということなのです。



二つ目は、

「そんなことするって、凄いですねー!」

「あなたの成功を、信じています!」

「皆が、あなたのことを、応援していますよ!」

「成功を、祈っています!」


こういう発言は、本当に、こちらのやる気を、後押ししてくれるような意見ですね。

まさに、追い風を、吹かせてくれます。

行動力に、拍車もかけてくれます。

本当の友人たちは、だいたい、こういう意見でした。


これらの言葉の中には、

「あなたに、本当に成功してもらいたい!」

という励ましを、感じます。

「応援」というのは、相手の成功のビジョンを、見ているということです。




そういえば、スポーツの試合には、「心配団」といいう団体は、出てきませんね。

皆、「応援団」です。


もし、何か、新しいことをやろうと決意した時に、

自分のことを、心配するような「心配団」からは、遠ざかったほうが、いいと思います。

逆に、自分のことを、本当に応援してくれる「応援団」は、生涯に渡って、大切な関係を、築いていったらいいと思います。




自分が、誰かの夢を、サポートする時も、同じ心構えが、大切です。

相手の「やる気」を、「心配」するのではなく、「応援」してあげましょう。

「大丈夫! あなたなら、きっとできる!」

と、声援を送ってあげましょう。



大好きな人がいたら、その人に、「夢の応援団」をつくってあげましょう。

さらに、自分が、その応援団長になってあげましょう!






PS 夢に向かって、行動している人がいたら、心配するのではなく、応援してあげましょう!







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