「夫婦が長続きする秘訣だって? それは、一緒にいる時間を、なるべく少なくすることさ」
by ポール・ニューマン
皆既月食でしたね。
私の家からは、空が曇っていて、見えにくかったのですが、ユーチューブの動画で、ライブ中継をやっていて、その映像を見ていました。
便利な時代になりました。
先日、沖縄の実家の母と、久しぶりに、電話でおしゃべりしました。
もう、70歳をこえているのに、今でも、声が、元気で若々しいのには、毎回驚かされます。
私の母は、若いころ、アナウンサーでした。
そのせいも、あると思うのですが、息子の自分が聞いても、やはり、いい声をしています。
一説によると、人間が、幸せになるには、やはり、ある程度の学力は、必要だそうです。
その学力でも、子供の頃に学ぶ基礎学力が、ベースになるみたいです。
その基礎学力の中でも、主要科目の中で、最重要なのは、「国語」みたいです。
算数も理科も社会も、全ての勉強の基本中の基本は、「国語力」なのです。
逆に言えば、国語力が弱い状態では、どんなに他の科目を勉強しようとしても、伸び悩むようです。
さらに、その国語力というのは、0歳~5歳くらいの間に、家庭内で、どれだけコミュニケーションの訓練がされたかで、だいたい決まってしまうそうです。
家庭の中でも、特に、母親との会話が、最重要みたいです。
幼年期に、母親と子供が、どれだけ会話したかで、国語力は、かなり決まってしまうのだそうです。
だから、母親は、この時期は、面倒くさがらないで、子供と、しっかりと向き合い、キチンとした言葉で、会話することが、子供の教育上、最重要になるそうです。
私は、小学校、中学校、高校と、学校の勉強は、あまり好きではありませんでした。
しかし、なぜか、「国語」という科目だけは、点数がよかったのです。
そもそも、「国語」は、自然にできたので、努力して勉強した記憶も、ほとんどありません。
現在、こうやって、ブログやメルマガも、たくさん書いていますが、たくさんの人から、文章力を、褒められます。
セミナー講師も、やっているので、会話も、うまいほうかもしれません。
でも、生まれてから今までの間で、文章や会話に関しては、特別な訓練をしたことは、1回もないのです。
振り返ってみれば、不思議だったのですが、理由は、最近わかりました。
母の影響なのです。
私は、沖縄の出身なのですが、沖縄の方言を話すのが、子供の頃から、大の苦手でした。
母が、アナウンサーだったので、標準語しか、話せなかったのです。
世界中どこでも、子供というのは、母親の話し方に似るそうです。
沖縄生まれで、沖縄育ちなのに、方言が話せず、標準語しか話せないのは、子供の頃は、コンプレックスでした。
「東京の人? きれいな標準語を話すね」
と肯定的に、とらえてくれる友人もいれば、
「気取っている! お高くとまっている」
というふうに、否定的に感じる友人もいたのです。
しかし、現在は、この標準語のおかげで、日本全国、どこに行っても、気遅れしません。
大学時代、沖縄の友人の中には、優秀なのに、県内就職しか考えていない友人もいました。
理由を聞くと、
「方言が、恥ずかしい。東京なんかに行くと、アクセントやイントネーションなどの訛りをバカにされそうで嫌だ」
という人もいて、人それぞれなんだと思いました。
もしかしたら、子供の学力というのは、母親の国語力が、かなりの影響を、与えるのかもしれません。
ちなみに、私の母は、沖縄の出身ですが、子供の頃は、東京と京都に住んでいて、小さい頃から、読書好きで、特に、辞書を読むのが、大好きだったそうです。
京都に住んでいた頃、当時の家の近所に、「広辞苑」を、監修した国文学の大家の先生が、住んでいて、一度、自宅まで遊びに行って、自分の広辞苑に、サインしてもらったこともあるそうです。
母は、家族で会話していて、ちょっとでも、言葉に疑問があると、すぐに、手元にある、そのサイン入りの広辞苑で、単語を調べて、皆に教えるのが、大好きでした。
考えてみたら、私の国語力は、子供の頃、母親から、知らず知らずのうちに、鍛えられていたようです。
さて、母と電話で、話していたら、今月の10月17日が、父と母の「結婚50周年記念日」だということを、知りました。
いわゆる、「金婚式」というやつです。
現在、「金婚式」をやる夫婦って、どれくらい、いるんですかね?
父と母は、たくさん人を集めての特別な式は、やらないそうです。
私も、いろいろ用事ができて、今月は、沖縄に行くのが、難しくなりました。
代わりに、両親には、感謝と祝福の意味で、プレゼントを贈りました。
最近、手に入れた、ブラジル産の「スーパープロポリス・bee」です。
これは、入っている箱も、金の延べ棒みたいに、金色に、キラキラ輝いているので、「金婚式」のお祝いに、最適だと思いました。(笑)
考えてみれば、一言で、50年と言っても、大変な年月です。
巷には、
「幸せな結婚をする方法」
に関する本は、たくさん出ていますが、
「幸せな結婚を続ける方法」
については、ほとんどありません。
なんでもそうですが、「成り方」は、簡単ですが、「続け方」は、難しいのです。
「幸せな結婚」をするだけなら、比較的簡単だと思いますが、その状態を、50年続けるのは、至難の業です。
心理的な問題だけでなく、健康面も、大きく影響してくるからです。
私の両親は、大金持ちでもないし、地味な人生を歩んできてますが、「幸福」に関しては、もしかしたら、達人級の奥義を、知っていたのかもしれません。
父も母も、カトリックの洗礼を受けた、クリスチャンです。
それほど、熱心な信者というわけではありませんが、そういう宗教的な教義も、少しは影響しているのかもしれません。
しかし、クリスチャンでも、離婚する夫婦は、たくさんいます。
どうやら、他に理由がありそうです。
気がついたのは、両親とも、ベタベタした付き合い方は、しなかったようです。
時代のせいもあると思いますが、夫婦でありながらも、どこか、冷めているような、あまり、踏み込まない距離感を、大切にしていたような気がします。
新婚当時は、どうだったかしりませんが、少なくとも、私が、物心ついてからは、二人が、怒鳴り合いの大げんかをしたのは、一度も見たことがありません。
大人になってから、母から聞いたら、お互いに頭にきて、喧嘩になると、しばらく口をきかなくなったり、話さなくなっていたそうです。
しかし、子供が、5人もいて、たくさんのペットも、飼っていたので、そのうち、すぐに忙しくなって、いつのまにか、仲直りするパターンが、多かったようです。
父が、開業医だったのも、大きな理由の一つかもしれません。
経営していた病院は、家から離れていて、車で通っていたのですが、二日に一回は、病院に、当直として、泊っていました。
特に、大きな手術のある日は、二日くらい家に帰ってこないことも、多かった記憶があります。
つまり、一年の半分くらいは、父は、家にいなかったのです。
興味深い、データがあります。
職業と離婚率の関係です。
ある資料によると、一番離婚率が高い職業は、自営業や兼業農家みたいです。
理由は、夫婦間に、ちょっと問題が起こっても、四六時中一緒にいるために、お互いに、一人になって、それについて、考えたり反省する時間が、とりにくいことではないかと、言われています。
反対に、離婚率が一番低い職業は、「遠洋漁業の漁師」だそうです。
数ヶ月間くらい漁に出て、帰ってきませんね。
1年のほとんどが、家にいないのです。
さらに、戻って来ても、1週間位の滞在で、すぐに、また漁に出ますね。
滞在している間の1週間は、夫婦共によい気分で過ごせるように、自然に、お互いに配慮するようになるみたいです。
そうえば、NHKの人気ドラマの「あまちゃん」の主人公の祖父母が、そんな関係でしたね。
冒頭のポール・ニューマンの言葉のように、結婚生活においては、お互いに、ちょっと離れているくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
いろいろな本に、
「感謝の反対は、当たり前」
ということが、書いてありますが、そうなんだと思います。
どんなに、愛し合って、一緒になっても、毎日毎日、一日中顔を合わせていれば、ありがたみは、なくなりやすくなるのです。
そこらへんが、人間関係の難しいところでもあるし、面白いところでもあります。
繰り返しますが、夫婦円満で、結婚生活が、長続きするコツは、「程よい距離感を保つこと」です。
これは、夫婦に限らず、人間関係の全てに言えると思います。
冷たすぎるのも、モチロン、ダメですが、なんでもかんでも、お互いを、さらけ出して、素の自分を、見せすぎるのも、ダメみたいです。
特に、恋人や夫婦というような親密な関係では、お互いに、「秘密の部分」や「謎の部分」、「隠された過去」みたいなものがあったほうが、案外長続きするのかもしれません。
何もかも知りつくした相手というのは、興味がなくなるものなのです。
人間というものは、ミステリアスな部分のある相手に、魅力を感じるのです。
最後に、一言、
「お父さん、お母さん、金婚式、おめでとう! あなたたちが、育てた息子は、今、こんなに立派な大人になって、たくさんの人たちから、愛されていますよ!」
☆以前に書いた「スーパープロポリス・bee」の記事です。
http://ameblo.jp/tomaatlas21/entry-11925270763.html
PS 「スーパープロポリス・bee」を、金婚式のプレゼントとして、両親に2個、贈りました。
結婚生活を、50年続けるって、凄いことだと思います。
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