だんだん、春らしくなってきましたね。
東京都内の桜も、蕾の状態になっていて、満開の準備を、始めているみたいですね。
今回は、久しぶりに、「夢の叶え方」の話題です。
最初は、この話から。
ベルボーイのアルバイトから、ホテルでの仕事を始めた、コンラッド・ヒルトンが、ある取材で、記者から、皮肉的にこんなことを、聞かれたそうです。
「たかがベルボーイが、どうやって、ホテル王になれたのですか?」
そう聞かれたときに、ヒルトンは、
「ベルボーイが、ホテル王になったのではない。ホテル王が、ベルボーイから始めたのだ」
と、答えたそうです。
これは、有名な話ですが、このことから、ヒルトンは、
「自分は、将来、ホテル王になる人物だ」
と、最初から、確信していたことがわかります。
後に、「ホテル王」と呼ばれるようになる、ヒルトンホテルの創業者、ヒルトンは、ベルボーイ時代から、「社長」というニックネームだったそうです。
社長になる人間は、最初から決まっているそうです。
成功する人間というのは、このように、成功へのゆるぎない「確信」があるのです。
これは、自然に、そう思えるということです。
逆に言うと、セミナーなどで、無理やりがんばって、確信しようとしたり、思い込もうとしている時点で、成功できないということです。
「自分は、成功できる!」
と、自然に確信できることが、成功のコツみたいです。
あくまでも、「自然に」ということです。
「思い込みの力」というのが、30年くらい前から、自己啓発セミナーで、重要視されていますね。
これは、言い換えると、「プラシーボ効果」でもあります。
「プラシーボ(Placebo)」の語源は、ラテン語の「I shallplease(私は、喜ばせるでしょう」)に由来しているそうです。
偽の薬を、
「よく効く薬です!」
と言って、医者が、患者に飲ませると、本当に効果があったりする現象のことですね。
たとえば、普通のお茶を、
「このお茶は、ダイエット効果があるお茶です!」
と言って飲ませても、飲む人が、本当だと思い込みと、実際に、ダイエットの効果が得られたりします。
他にも、ノンアルコールのビールを、
「これは、本物のビールだ!」
と言って飲ませて、信じて飲んだ人が、実際に、酔っぱらう例も、多く報告されているようです。
つまり、人間というのは、それだけ、思い込みの力に、左右されやすいということです。
簡単に、成功できる人は、良い意味で、この思い込みが激しいのです。
反対に、なかなか成功できない人は、成功できるということが、なかなか確信できないのです。
私の経験から、成功できたことは、具体的に、細かい細部まで、イメージできたものが、多かったような気がします。
反対に、なかなか、成功できないことは、イメージしようと思っても、なかなかイメージが、湧いてきませんでした。
だから、もし、叶えたい夢があったら、まずは、イメージしてみましょう。
簡単に、イメージが湧いてきたら、叶いやすい夢だと思います。
なかなか、イメージできない場合は、その夢は、もしかしたら、自分には、実現することが、難しく、自分には合わない道なのかもしれません。
100メートル走のカール・ルイス選手は、昔、オリンピックで優勝した後に、あるインタビューで、
「走る前に、自分の走る道だけ、光の道なったのが、ハッキリ見えた。それから、自分が、一着でゴールしている姿も見えた。それだけではなく、他の選手たちが、負けて悔しそうな顔をしている細かい表情まで見えた」
と答えていたそうです。
細かい描写まで、イメージできているところが、大切みたいです。
10年くらい前に、ある人から聞いた話です。
長嶋茂雄さんが、現役の選手時代の話です。
普通の打者というのも、バッターボックスに入ったら、イメージの力を使います。
「ピッチャーが投げたボールを、こういうかんじで打ったら、そのボールは、こういうかんじで、ホームランになるだろうな…」
こんなことを、イメージしながら、ピッチャーの投げるを、待っているそうです。
そうだと思います。
ほとんどの選手も、そうやって、打球をホームランにすることを、イメージして思いこもうとするのです。
しかし、長嶋選手は、そんな平凡なイメージなんか、やっていなかったそうです。
ホームランを打つ時の長嶋選手は、バッターボックスに入った時点で、頭の中で、このようにイメージしているそうです。
「ピッチャーが、ボールを投げると、そのビューときたボールを、パーンと打ったら、ピューとホームランになる。それから、観客から、祝福されながら、ベースをまわり、チームメイトからも、褒められる。それから、試合が終わり、家に帰って、お風呂に入り、ビールを飲みながら、食事して眠る。それから、翌日、球団のオーナーから、電話がかかってきて、ランチに誘われる。そして、オーナーとランチを食べながら、昨日のホームランのことを、褒められる」
なんと、ホームランを打った後の翌日、ランチを食べながら、オーナーから、ホームランを褒められているところまで、イメージしていたそうなのです!
ここです。
ここが、平凡なバッターで終わる選手と、伝説になるような偉大な天才バッターとの違いです。
こう考えると、長嶋茂雄さんなどは、良い意味で、人間離れしていたのですね。
この話を聞いて、
「やはり、天才は違うんだな~!」
と思いました。
これは、余談ですが、昔、「思い込みの力」について、わかりやすい例を、聞いたことがあります。
駅の階段を上る時、普段から、歩いて上っているので、特別きついとは、思いませんね。
しかし、これが、エスカレーターが、故障していた時に、しかたなく歩いて上った時には、
「きつい!」
と感じると思います。
これは、普段、
「エスカレーターというものは、楽なものだ」
と、思い込んでいるからだそうです。
故障して停止した場合、その思い込みが、否定されるのです。
だから、同じ距離を、階段で上った時よりも、何倍もきつく感じるらしいのです。
脳内のメカニズムや階段の段差の高さも、影響しているとは思いますが、やはり、「思い込みの力」が、大きく影響しているのだと思います。
今度は、もう一度、最初の階段ですが、この階段を上りきった場所に、大好きな人が、満面の笑顔で、待っていると思ったら、足取りが、少し軽くなる気がしませんか?
実際に、大好きなことが、待っていると思って、ワクワクすると、筋力が強くなるので、同じ体重でも、軽く感じるのです。
これが、「思い込みの力」です。
普段の生活の中で、イメージの影響というのは、自分が思っているよりも、大きな影響を与えているのです。
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