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もしも世界が無人島だったら

前回の「棚から牡丹餅」も、大反響でしたね。

たくさんの感想や体験談、ありがとうございました。

 

 

今回も、似たような話題です。

 

 

ちょっと前に、「もしも世界が100人の村ならば」という話が、ネット上で、広がりましたね。

あれは、とても、わかりやすかったです。

現在、70億人以上いるといわれる地球の人口は、無数の人種、民族、思想、国家、宗教、経済格差、生活様式などに、分かれて、複雑になっています。

それを、ああやって、「100人」という小さなモデルにすることによって、イメージしやすくなったというのは、画期的だったと思います。

このように、大きな集団を考える場合に、小さくして眺めてみるというのは、問題の核心を探す上で、とても効果的だと思います。
 


セミナーなどでも、たまに話すのですが、

 

「もしも、世界が、無人島だったら…?」

 

と考えると、見えてくるものが、たくさんあります。



子供の頃から、「無人島」の話が、なぜか好きでした。

「ロビンソンクルーソー」や「十五少年漂流記」など、夢中で読みました。
こういう無人島に、流れ着くという話には、人間の生き方の「原点」が、あるみたいなのです。


これから書くことは、

 

「ある無人島に、老若男女、100人くらいの人が乗った船が漂流して、そこで、皆が、共同生活を始めた」

 

というストーリーを、イメージしながら、読んでくださいね。

 


無人島に、流れ着くと、そこでは、

「俺は、大企業の部長だ!」

「僕は、銀行に、これだけの資産をもっている!」

「私は、テレビに、よく出演している女優です!」

「私は、確実に儲かる株を所有しています!」

などという社会的な自慢や評価などが、まったく役に立たなくなるのです。


それよりも、無人島では、魚や獣を獲ったり、畑を耕したり、木の実などを採集したりすることが、最優先事項になります。

飲み水を確保したり、猛獣が襲ってこないような安全な家も、真っ先に必要になります。

それから、ある程度の時間をかけて、皆から信頼される人が、リーダーになったりします。

 


「お金」というものが、あまり価値を、持たなくなるのです。
面白いのは、逆に、お金が無くなることによって、お金の本質も、見えてきたりします。


よく、「お金がない社会」というのが、議論されますが、たくさんの人が、勘違いしているのは、お金がなくなったからといって、社会が、すぐに住みやすくなるわけではありません。

それには、前提条件があるのです。

つまり、自分も含めて、周囲の人間が、全員素晴らしい人格者だったら、素晴らしい社会になるのですが、その逆だったら、大変なことになります。

実際の社会には、善人や悪人が、複雑に入り混じるので、お金がないと、もろに「人間性」だけの評価になるのです。

人格に問題がある人は、皆から、嫌われたら、完全な村八分にされてしまい、とても苦しい状況に、なってしまうのです。


以前に、海外ドラマの「LOST」でも、出てきたシーンですが、無人島で悪さをすると、大変なことになります。

都会などの文明社会ならば、犯罪を犯した時に、罰金や慰謝料などを払えば、許してもらえることも多いですが、お金がない社会だと、かわりに、身体で、償わなくていけなくなります。

皆から、ボコボコに殴られて、リンチにされるとか、最悪の場合は、殺されます。
そういう制裁が、待っています。

それが、文明社会では、ある程度の犯罪であれば、「お金」で、解決できます。
これは、実は、人間に、とても優しい制度なのです。

よく、法律で、「3年以下の懲役、又は、50万円以下の罰金」という表現がありますが、この「又は」という単語に、注目してください。

「3年間、監禁しますよ。それが、嫌だったら、50万円払ってください」

というニュアンスに、聞こえませんか?

いろいろな解釈があると思いますが、私には、「3年」という途方もない拘束期間を、たったの「50万円」で、許してくれるという慈悲にも、感じます。

だから、

「お金が無くなったら、いい社会になる」

のではないのです。

「いい社会になれば、自然に、お金なんか無くなる」

というのが、本当なのです。


経済の本質なども、よくわかります。

たとえば、現代の文明社会で、問題になっている、「国民年金」や「生活保護」なども、無人島で考えれば、ヒントがあります。

「そもそも、働かない老人や怠け癖のある人を、長期間、皆が、助け続けることが、できるだろうか?」

ということです。

数か月、もしくは、数年は、助けるかもしれませんが、数十年間、助けるというのは、難しいでしょう。

これも、先に述べたように、

「全員が、素晴らしい人格者だったら、可能なシステム」

という前提条件つきなのです。


もっと、具体的な話をしましょう。

3人の男がいたとします。

1人目は、働くのが、大嫌いで、「毎日、怠けて遊んで暮らしたい」と思っています。

もちろん、魚釣りなどの労働は、大嫌いです。

それで、なんだかんだと理由をつけて、皆から、毎日、魚を1匹貰おうと、あの手この手を使ったり、適当なことを言って、魚を、食べています。

2人目の男は、いわゆる普通の男で、「労働は、仕方がないこと」だと思っています。

だから、自分が、食べる分の魚だけは、釣ってきます。

でも、それは、自分で食べるだけで、他の人に、分け与えたりしません。

3人目の男は、元気で、愛情深い男で、働くのも大好きだし、皆を、喜ばせることも、大好きです。

釣りも、「楽しい!」と言いながら、ワクワクしながら、1日中やっているので、たくさんの魚を、釣ってしまいます。

捨てるわけにも、いかないので、その余った魚を、たくさんの人に、分け与え、喜んでもらいます。

さらに、その喜んでいる皆の笑顔を見るのが、何よりの楽しみであり、生きがいになっています。

「この3人の中で、皆から信頼されて、リーダーになる男は誰か?」

すぐに、わかりますね。
そうです、3人目の男です。
この男は、リーダーになるだけでなく、いいお嫁さんも、すぐに見つかると思います。


ちなみに、1人目の男は、生活保護などの不正受給ばかり、考えている男。

2人目は、嫌な会社勤めを、毎日ストレスを抱えながら、嫌々ながら続けている男。

3人目は、自分の大好きなことを仕事にして、たくさん稼ぎ、そのお金で、さらに、たくさんの人を、ハッピーにすることばかり考えている男です。

何もしなくても、空間から、水や食料が、飛び出してくるような未来の社会になれば、話は違ってきますが、現代のように、誰かが労働をしないと、皆が、食事できないような社会では、

「皆から、食わしてもらっている人」
「自分の分だけ、食っている人」
「皆を、食わせることができる人」

という3タイプの人に、分けられます。

繰り返しますが、この中で、一番信頼されて、リーダーになり、幸せになるのは、「皆を、食わせることができる人」です。

だから、仕事をする場合、難しいことは、考えずに、

「なるべくたくさんの人に、喜んでもらおう!」

と考え、それを、やっていればいいだけなのです。

 

 

どんなに科学技術が進んだとしても、人間社会の大原則として、昔から言われてる、

 

「働かざる者、食うべからず」

 

という暗黙のルールが、現在でも存在しているということです。

 

 


こういうことは、一番大切なことです。
これが、人間社会の本質なのです。

「どうして、こういうことを、学校では、しっかり教えてこなかったのかな?」

と考えていたら、ハッと、思いつきました。
実は、ちゃんと、教えていたのです。

それは、「掃除」の時間です。

小学校や中学校の義務教育期間、「国語」や「算数」、「理科」、「社会」などの科目は、毎日はありませんでしたが、「給食」と「掃除」は、ほぼ毎日ありました。

私の世代は、週休1日で、土曜日も、午前中は、授業があったのですが、給食はなかったけど、やはり、掃除はありました。

「一番大切なこと」

だという意味で、月曜から土曜日まで、「掃除」を、毎日、生徒たちに、やらせていたんだろうと思います。


掃除の時間は、連携プレーです。

机を寄せる人、ほうきで掃く人、雑巾がけする人、全員が、自分の仕事を、キチンとやらないと、作業が滞ります。

よくあるのが、男子たちが怠けて、ほうきで、チャンバラなど始めると、

「ちゃんと、掃除してよ!」

と女の子たちは、怒ります。

これは、

「誰かが、怠けると、誰かが、その分、余計に掃除しなくてはいけない」

という単純な理由からです。

人間の経済活動も、一度、こういうシンプルなモデルで、考えると、わかりやすいと思います。


さらに、人間社会の本質も、見えてきます。

無人島では、生き方が、とてもわかりやすいのです。

「正直に、生きる人と、嘘つきの人、どちらが、いい人生を、生きるのか?」

「起こっていない未来や終わった過去を、クヨクヨしながら生きる人と、今を、精一杯生きている人では、どちらが、いい毎日を過ごせるのか?」

「一人の異性を、愛し続ける人と、たくさんの異性を騙しながら、浮気をする人では、どちらが、皆からの信頼を得られるのか?」

「皆が、疑心暗鬼になって、お互いを、訴えあう訴訟社会と、皆が、信頼しあって、お互いに、仲好くしようとする和解社会は、どっちが、居心地のいい社会になるのか?」

などなどです。


自分の生き方や仕事のやり方が、無人島に、100人くらいで、漂流してから始めても、通用するのか、一度、人間社会の原点に返って、考えてみてください。

無人島でも、長く続く生き方や仕事が、都会のような文明社会でも、長く続くのです。

 


なぜならば、インターネットの発達や交通手段の広がりなどによって、日本や世界が、狭くなってきているからです。

 

フェイスブックのようなSNSなどでは、世界中の人と、瞬時に繋がり、会話したり、できるようになっています。

しかも、いろいろな情報も、すぐに世界中を駆け巡ります。


これは、実は、世界が、心理的に狭くなってきているということです。


これからは、急速に、国境も無くなってくるかもしれません。

そのうち、世界全体が、ちょうど、「無人島」のような村社会のように、感じてくるでしょう。

そうなると、人間社会の原点に戻っても、生き残れるような、正直で真っ当な生き方が、ますます大切になってくるのです。



PS 無人島、そこでの生活には、人間社会の原点があります。

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