11月27日、それから、12月4日の東京セミナー、大盛況で終了しました。
参加された皆さん、ありがとうございました。
楽しかったですね~!
セミナーが終わった後の懇親会では、いつも、いろいろな話題で盛り上がるのですが、一番盛り上がった話を、こちらでも書いておきます。
「パンドラの箱」の話です。
人生において、一番難しいことも、人間関係だと思うし、一番面白いことも、人間関係だと思います。
世の中には、自分にピッタリの相性の人もいれば、どんなに頑張っても、仲良くなれない人もいます。
前者は、問題ありませんが、後者の人と、出会った時に、どう対処するかです。
「そりが合わない」とか、「不俱戴天の仇」だとか、「犬猿の仲」、「排他的関係」、「水と油の関係」、などなど、いろいろな表現がありますね。
この中で、一番わかりやすい表現が、「水と油の関係」だと思います。
普通の状態では、「水」と「油」は、まったく異質なものだから、一瞬混じっても、すぐに分離してしまいます。
人間関係でも、このように、全く違う気質の場合、なかなか仲良くなれない関係が、よくあります。
水の入ったグラスに、サラダ油を、注いでいる場面です。
私が、長年、人間観察をして、気が付いたことなのですが、大雑把に分けて、人間には、2種類のタイプがいるような気がします。
一つ目のタイプは、「クールな人」です。
こちらは、「水」のタイプですね。
争いごとが、「火」だとしたら、それを、水をかけて、消したいと思う人です。
人との争いを、極力避けようとします。
常に、冷めている人です。
理性的で、冷静沈着な人と言ってもいいと思います。
思考型という表現でもいいでしょう。
このタイプは、平穏で争わない状態を好みます。
臆病で気弱な人だと、思われていることもあるでしょう。
建前やお世辞も、円滑なコミュニケーションには、必要だと思っています。
適度な距離をおいての付き合いを、維持したいので、自分から、相手のプライベートな領域には、けっして踏み込みません。
人によっては、これを、水臭いとか、いつまでも心を開かないと感じます。
でも、本人は、
「親しき仲にも、礼儀あり」
と思っていて、それを、いいことだと思っているのです。
こういう姿勢なので、なかなか喧嘩になることはないのですが、深い関係にもなりにくいです。
しかし、本人は、そもそも、適度な距離の関係を好んでいるので、別に、相手と深く理解しあおうとは、思っていないのです。
美輪明宏さんの名言で、
「君子の交わりは、淡き水のごとし、人間関係は、腹6分目」
と言っていましたが、そういう人間関係が、理想だと信じているのです。
どちらかというと、都会暮らしが合っている人が、多いと思います。
冷淡な関係が好きなのです。
性別でいえば、このタイプは、男性が多いでしょう。
人生の最優先事項が、「自由」だという人です。
二つ目のタイプは、「ホットな人」です。
こららが、「油」のタイプだと思います。
俗に、「火に油を注ぐ」というように、時として、火種を、さらに燃やしたりします。
争い事から、いろいろなことを、学んだり、活用しようという姿勢の人ですね。
つまり、熱くなりやすい人です。
情熱的で、感情豊かな人と言ってもいいと思います。
愛情深いという表現でもいいでしょう。
ただし、このタイプは、時として、攻撃的で喧嘩もしやすいです。
荒っぽくて好戦的な人だと、思われることもあるでしょう。
基本的に、本音で、とことん話すのが好きです。
そのために、相手のプライベートな領域にも、どんどん踏み込んでいきます。
深い関係を築きやすいのですが、反面、人によっては、こういう姿勢を、大切な部分に、土足で踏み込まれたと感じたりします。
それによって、喧嘩になったりするのですが、本人は、そもそも、
「喧嘩することは、いいことだ」
と思っているので、その展開が嬉しいのです。
昔のスポーツ根性物のマンガのように、喧嘩した後に、真実の友情が生まれるくらいに、思っているのです。
番長同士が、思いっきり、殴り合いの喧嘩をした後に、
「はぁ、はぁ、はぁ… オマエも、なかなかやるじゃないか…」
と言いながら、握手して、友情が芽生えるような関係が、理想だと信じているのです。
どちらかというと、田舎暮らしが合っている人が、多いと思います。
濃密な関係が好きなのです。
性別でいえば、このタイプは、女性が多いでしょう。
人生の最優先事項は、「愛」だという人です。
この二つのタイプ、「クールな人」と「ホットな人」が、「水」と「油」の関係になりやすいような気がします。
ほとんどの人は、この二つが、適度に混じっている状態です。
状況によっては、極端に傾くこともあるのですが、普段は、バランスよく混じっているので、それほど気にしなくてもいいと思います。
しかし、育ってきた家庭環境などの影響で、どちらかに、常に、傾いている人が、たまにいます。
その傾いて生きている、「水」と「油」の二人が、同じくクラスになったり、部活で、一緒になったり、職場で、一緒になったりする時、両者ともに、苦しい気持ちを、味わうことになるのです。
結婚なども、しばしば、この違ったタイプが、夫婦になったりするのです。
お互いに、「自分にないもの」をもっている相手が、魅力的に見えることが、よくあるのです。
この場合、典型的なパターンは、旦那さんが、「クールな人」で、奥さんが、「ホットな人」になり、旦那さんのほうは、なるべく、コミュニケーションを避けようとして、奥さんが、その状態を、寂しく思って、常にイライラして、気が付いた時には、お互いに、
「もうダメだ… 離婚しよう!」
という結末になることです。
これは、
「どちらが、悪いんだ?」
という話ではなく、まさに、「水と油」なのです。
「水と油」は、実は、混じりあうこともあります。
それは、「乳化」という現象だそうです。
乳化というのは、
「ある条件がそろったときに、水と油が均一に混じり合う現象」
のことだそうです。
一般的な条件としては、
「乳化成分が加わる」
ことなどがあげられるようです。
乳化剤をはじめ、水分と油分をなじませる働きをもっている成分は、「界面活性剤」と呼ばれているようです。
私たちの身の回りにも、「界面活性」のメリットを活かした、日用品や食べ物がたくさんあるのです。
活用例として…
洗剤、化粧品、接着剤、バター、マーガリン、アイスクリーム
などなど、さまざまなものがあります。
合成添加物のイメージを、持ちやすいのですが、天然成分のものも、数多く存在しているそうです。
たとえば、動物が生まれて初めて接する、「母乳」も、その一つだそうです。
母乳に含まれる栄養素や免疫成分、とくに脂肪が、小さな粒子で、均一に混じっているのは、特殊な脂肪とタンパク質、「乳脂肪球膜」が、界面活性剤となっているからだそうです。
さらに、「石鹸」は、5000年前から使われてきた界面活性剤で、油や泥を、石鹸が包み込み、汚れ成分を、水のなかに取り込んで、落とすのだそうです。
結婚生活において、上記のような「水と油の人間関係」を、上手に結びつける天然成分の「界面活性剤」にあたるものが、「子供」なのかもしれません。
「赤ちゃん」が生まれて、それまで、冷え切っていた夫婦生活が、また、イキイキとしてきたという話は、よく聞きますね。
昔から、
「子は、かすがい」
と言いますが、これは、
「子供が、夫と妻の二人を繋ぎとめて、夫婦としてのご縁が切れそうになっても、繋いでくれる存在」
という意味です。
「鎹(かすがい)」とは、
「2本の木材を繋ぎ合わせる時に使う、コの字型になっている大きな釘」
のことです。
ホチキスの針の巨大版ですね。
夫婦はもともと、他人同士です。
産まれも育ちも生活環境も、全く違う人生を過ごしてきた2人なのですから、会話がなくなったり、喧嘩の解決策がわからなくなることは、当たり前なのです。
そういう時に、二人の共通の宝である、「子供」が生まれると、そこで、共通の目的ができて、また違った形で、協力関係になることも多いのです。
結婚生活だけじゃやなく、学校でも会社でも、「水と油の人間関係」になった時に、誰か一人、別の友達が、間に入ることによって、その関係性が、急に改善されることも、よくある話ですね。
だから、仲が悪いからと言って、絶望的になり、ずーっと苦しみ続けることもないのです。
どうしてもダメな場合は、学校なら、転校したり、職場なら、転勤や移動、または、休職や退職など、いくらでも自由はあります。
結婚生活でも、別居や離婚なども、いいと思います。
とことん頑張っても、無理だったら、その時は、その関係を、卒業する時なのだと思います。
「クールな人」と「ホットな人」、この「水」と「油」は、人間関係において、それぞれの「間合い」が、違うのだと思います。
「心理的な距離」だと言っても、いいと思います。
例えていえば、「異種格闘技戦」です。
具体的には、離れて戦う、「ボクシング」、それから、近づいて戦う、「レスリング」、この達人同士が、試合をするようなものです。
お互いに、相手の有利な「間合い」に入った途端に、負けるので、膠着状態が、続いてしまうのです。
これは、有名ですね。
「猪木 VS アリ」の試合です。
立ち上がって戦うと、ボクシングのアリが、有利になります。
そこで、猪木は、寝転んで寝技に持ち込み、組み合って、戦いたいと思っています。
でも、寝技に持ち込まれると、レスリンリングの猪木が、有利になります。
それで、アリは、絶対に寝転びません。
そこで、両者ともに、膠着状態が続いてしまいったという、歴史的な試合です。
猪木が、この状態から、「アリキック」を、何発も放っていましたね。
私自身は、おもっきり、「クールな人」のカテゴリーに入ると思います。
ベタッ~とした、深い関係が、子供の頃から、好きじゃありませんでした。
特に、女の子の仲良しグループが、
「トイレに行くのも一緒」
という関係は、自分には、絶対無理だと思いました。
学校や部活、会社など、たくさんの人が、閉ざされた空間で、長時間、一緒にいるという環境は、「ホットな人」にとっては、居心地がいいのかもしれません。
でも、私のように、密度の濃い人間関係が、苦手な「クールな人」には、苦痛になります。
まるで、刑務所の囚人になったように、精神的な不自由を、感じるのです。
だから、私は、中学も高校も、部活動を、やりませんでした。
帰宅部で、放課後は、すぐに家に帰り、自分の自由な時間を、楽しんでいました。
高校卒業して、浪人した時は、とても自由を感じ、嬉しかったです。
一日中、漫画喫茶やゲームセンターで、孤独な時間を、満喫していました。
会社勤めしている時も、アフターファイブや休日まで、社内の人と、遊びに行くなんて、できませんでした。
そこで、サラリーマンは、無理だとわかり、現在のように、独立起業したのです。
私のように、「クールな人」は、「独立」が、向いていると思います。
あと、私のようなタイプは、基本的に、「結婚」という制度には、向いていないような気がします。
なによりも、「自由」を、人生の最優先にしたい人には、「結婚生活」というのは、合わないのかもしれません。
また、「田舎暮らし」も、人間関係が、濃密になりやすいので、こちらも、合わないような気がします。
現在、起業して、独身、都会暮らしという環境は、私には、ピッタリのライフスタイルだと思っています。
この機会に、
「自分は、どのタイプで、どういうライフスタイルが、合っているんだろう?」
と、考えてみてください。
いろいろなことが、整理できて、人生の棚卸ができ、スッキリすると思いますよ。
ここからが、本題です。
昔、あるチャネリングのセッションを、受けた時の話です。
そのチャネラーさんに、ある存在が繋がって、いろいろなことを、語りだしたのですが、その存在は、自分のことを、「6次元の存在」だと言っていました。
「6次元の定義」などは、詳しくは訊かなかったのですが、なんでも、6次元までは、まだ、「個性」のようなものが、ボンヤリ残っているそうです。
その上の「7次元」あたりからは、もう、「ワンネス」の状態に近いので、全てが、融合している感じなのだそうです。
6次元は、非物質の状態で、すでに肉体はないものの、まだ、それぞれの存在同士でも、人間の世界のように、
「相性が合わない」
ということがあるのだそうです。
その世界は、テレパシーで、全部繋がっているので、「合わない」という状態が、こちらの世界よりも、さらに、クリアにわかるのだそうです。
しかし、3次元の人間の世界と違うところが、一つだけあるそうです。
3次元の世界では、こういう場合、「あきらめる」という選択をする人が、多いですね。
それが、6次元では、最初に、
「この存在は、嫌な存在だな。自分とは、合わないな…」
と、まず、「事実」を認めるのだそうです。
その後で、
「でも… いつか、仲良くなれたらいいね!」
と、「希望」を入れるのだそうです。
これは、面白いと思いました。
前述したように、3次元の人間の世界では、結婚生活における、「鎹(かすがい)」にあたるのは、「子供」でしたね。
それが、6次元の人間関係では、その「鎹」に、相当するのが、「希望」だということです。
ギリシャ神話の「パンドラの箱」の話の中にも、「希望」の話は、出てきますね。
念のために、この話も書いておきます。
「ゼウス」が命を与えて、創ったのが、「パンドラ」という名前の女性です。
そして、そのパンドラを、地上の人間の元へ連れて行く際、ゼウスが、彼女に、一つの箱を渡します。
これが、「パンドラの箱」です。
箱を渡す時、ゼウスは、意味深な事を、パンドラに言います。
「この中に、贈り物をいっぱいつめておいた、大切なものだから、絶対に開けてはいけないよ 」
「絶対に開けてはいけない」
と言って渡されたものを、開けるなというほうが無理ですね。
パンドラも、最初は我慢していたんですが、ある日、退屈しのぎに、開けてしまいます。
開けた途端に、中から飛び出してきたのが…
悲しみ・恨み・病気・死・盗み・裏切り・不安・争い・後悔 …
などなど、この世の災いが一気に、噴出してきました。
驚いたパンドラは、慌てて、フタをします。
そうして、パンドラ自身が、「悲しみ」や「不安」な気持ちになり、「後悔」の念にかられていました。
すると、箱の中から…
「お願いですから、出して下さい…」
という声が…
これ以上は、絶対に出さないと、パンドラが、強くフタを押さえていると、また、中から…
「大丈夫です、私は、さっきのような災いではありません。災いに押しのけられ、最後になってしまいました。私は、希望という名前です」
という声がしたのです。
そして、パンドラが、おそるおそる、箱を開けると、
「ありがとう!」
と言って、「希望」が出てきました。
こうして、人間の世界に、「災い」と「希望」が、生まれたということです。
ゼウスは初めから、人間の世界に「災い」と「希望」をもたらすために、パンドラという人間の女性を創り、そして、災いと希望を詰めた箱を、パンドラが開けるように、わざと向けたということです。
先ほどの「6次元の人間関係」の話と「パンドラの箱」、この二つの話を合わせると、
「希望という名前の鎹が、水と油の人間関係の救世主だ」
ということです。
もしも、今、どうしても好きになれない人が、目の前にいたら、心の中で、こう言ってみてください。
「この人は、嫌な人だな。自分とは、合わないな。でも、いつか、仲良くなれたらいいね!」
どうですか?
少し気持ちが、軽くなったんじゃないですか?(笑)
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