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自由な教育

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先月、面白いDVDを見たので、紹介しますね。

 

ドキュメンタリー映画、「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」という作品です。

 

 

これは、ムーア監督が、欧州の優れたところを、現地で学んで、それを、アメリカに紹介するという企画なのですが、とにかく面白いです。

 

ある程度は、誇張されたり、ヤラセも、含まれているかもしれませんが、ほとんどは、事実だと思います。

 

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いろいろな国を、紹介するのですが、これを見ていると、

 

「もしかしたら、日本やアメリカって、たしかに、経済的には、20世紀に、成功したのかもしれないけど、他の分野では、後進国かもしれないな…」

 

と、思うのです。

 

 

 

その中でも、特に、「フィンランド」の教育の話が、私には、衝撃的でした。

 

この国は、現在、生徒の学力が、世界一だそうです。

 

そのハイレベルな教育水準の秘密を、ムーア監督が、探りに行くのですが、ビックリ仰天の話の連続です。

 

 

まず、紹介された話が、

 

「宿題がない!」

 

ということでした。

 

 

実際には、まったくないわけではなく、他の国々に比べたら、とても少ないということみたいですが、その理由が、

 

「脳というのは、休ませなくてはいけない」

 

というのも、理由の一つだそうです。

 

たしかに、学校でも、脳を酷使して、家に帰ってからも、さらに、宿題で酷使したのでは、脳が、悲鳴を上げてしまいます。

 

 

他にも、

 

「宿題が無ければ、子供たちは、もっと、子供らしく、有意義な時間を過ごすことができる。子供である時期は、とても短い。この時期には、子供らしく遊ぶ時間を、増やしたほうがいい」

 

という考えがあるそうです。

 

この意見を言ったのは、なんと、フィンランドの文部大臣です。

 

そのインタビューのシーンも、作品の中に、出てきます。

 

 

 

あとは、日本やアメリカの教育と違うのは、「選択式問題」が、ほとんどなく、「記述式問題」ばかりだそうです。

 

「自分の頭で考えることが、大切だ」

 

という当たり前の教育が、行われているのです。

 

 

授業時間も少なく、日本のような主要五科目以外だけを重視した、受験のための教育ではなく、「美術」や「料理」、「詩」、「自然科学」など、人生を豊かにするような科目も、たくさんあるようです。

 

それでも、たくさんの学生が、何か国語も話したりできて、学力は、世界一なのだそうです。

 

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フフィンランドは、他にも、たくさんの画期的な教育プログラムを、採用していますが、特に凄いのは、日本のような、「統一テスト」を、廃止したことです。

 

だから、「偏差値」などという基準もなく、「いい学校」というものも、ないそうです。

 

 

フィンランド国内のある教師が、

 

「いい学校というのは、家の隣にある学校だ」

 

と、話しているシーンがありますが、この意味は、

 

「全国、どこの学校も、同じ水準の授業を行っています」

 

とのことです。

 

 

つまり、「エリート校」というのが、ないそうです。

 

日本やアメリカなどには、「私立のエリート校」というが、存在しますが、フィンランドでは、そういう学校を、開校することは、法律で禁じられているそうです。

 

 

だから、国内の金持ち、つまり、権力者たちが、「公立の学校」に、自分の子供を、通わさなくてはいけないので、必然的に、

 

「国内の全ての学校を、どうすれば、いい環境にできるのか?」

 

と、政策として考えることになり、結果として、国内全体の学校のレベルが、急激に上がったのだそうです。

 

「公立の学校で、違う環境で育った子供同士で、遊ぶことによって、たくさんの違う価値観を、子供時代に、学ぶことができる」

 

と、作品の中では、語られていました。

 

素晴らしいですねー

 

 

また、ある教師は、

 

「アメリカなどの教育は、ビジネスだけど、フィンランドは、本当に、子供のことを考えています。たとえば、学校内の遊具なども、子供の意見を尊重して導入します」

 

と、答えています。

 

 

極めつけは、これも、ある教師の言葉ですが、こう言っていたのです。

 

「学校というのは、幸せになることを、学ぶための場所なんじゃないんですか?」

 

これを聞いた時に、後頭部を、ガツーンと、殴られたような気持になりました。

 

 

そうなのです。

 

「学校」というの所は、いい就職をして、いい会社に入り、いい給料をもらうためだけの「職業訓練所」では、ないのです。

 

たしかに、そういう役割も兼ねていますが、本来は、

 

「世の中のいろいろなことを学んで、心豊かな大人になり、幸せな人生を生きること」

 

それを学ぶために存在しているのが、「学校」なのです。

 

 

そのためには、「自由な教育」、つまり、「自分らしく生きる」ための教育が、なによりも、大切なのです。

 

 

 

これは、以前にも書いたのですが、大切なことだと思うので、再度書きますね。

 

 

「偏差値」というのを、日本で流行らせたのは、アメリカの政府だそうです。

どうして、それを流行らせたのかというと、こういう経緯だそうです。

 

 

1960年代の「日米安保闘争」での日本の若者たちが、あまりにもパワフルで、アメリカの政府は、困ったそうです。

それで、いろいろ策略を考えたそうです。

「どうすれば、日本人、特に、日本の若い男性を、おとなしくて従順にすることが、できるだろうか?」

さんざん考えた末に、でてきた答えが、「偏差値」だったそうです。
これは、コストも掛からないし、日本人には、効果てきめんだったようです。

 


こういうモノサシを、人工的につくって、日本の若者たちに、

「お前なんて、無理!」

「身の程を、わきまえろ!」

 

「勉強ができない奴は、価値がない!」

こうやって、あたかも、世の中全体から、必要とされていないようなイメージを、植え付けて、無力化することに、成功したのだそうです。

つまり、

「東大や京大などの一流大学に入れなかった人間は、バカばかりだ!」

と、思い込ませることにしたそうです。


この計略は、見事に成功して、現在でも、「学歴コンプレックス」で、貴重な青春時代を、暗い気持ちでになり、自信を失って過ごしている若者が、たくさんいます。

 

「日本人が、学歴コンプレックスで、苦しめられている根本的な原因は、アメリカからの洗脳であり、一種の軍事攻撃である」

 

これを知っておくと、かなり意識が変わると思います。

なんでも、知らないよりは、知っておいたほうが、いいのです。
 



下記の写真は、1960年5月14日、国会前の写真です。

 

日米安保闘争の時、日本の若者が、凄く反発しているのに、恐怖を感じたアメリカの政府が、若者のパワーを無力化して、弱体化させるために考案した洗脳装置が、「偏差値」なのです。

これによって、「学歴コンプレックス」が、日本全体を覆い尽くし、日本の若者が、自信を持てなくなってしまったというのが、戦後の隠れた歴史なのです。


 

 


日本でも、1990年代くらいから、「ゆとり教育」という路線も、出てきましたね。

これには、もちろん、問題もありますが、一方で、「自由な教育」の始まりでもありました。

 

これによって、「学力」が、下がった若者も、たくさんいましたが、この教育のおかげで、今までになかったタイプの日本人が、登場しました。

 

 

例を挙げると、代表的な若者が、「天才・二刀流」と呼ばれている、大谷翔平選手です。

彼などは、典型的な「ゆとり教育」が生んだ、天才です。

 

「自由な教育」が、これから進むと、彼のような若者が、どんどん出てくるだろうと思います。

 

これからの日本が、楽しみです。

 

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☆「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」の動画です。

 

 

○「フィンランドの教育」

 

https://www.youtube.com/watch?v=qK20_-MDJYc

 

 

 

 

 


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