有名な渡部昇一先生が、お亡くなりになったそうですね。
新聞記事によると、4月17日、心不全で死去されたそうです。
享年86歳だったそうです。
ご冥福をお祈りします。
以前にも、何度か書きましたが、もう一度書きますね。
ご存知のように、渡部先生は、上智大学名誉教授でもあり、日本を代表する知識人です。
先生の著書は、18歳の頃に、「知的生活の方法」を読んで以来、30年以上、たくさんの本を読み続けていますが、1996年くらいに、ある雑誌で、面白い話を読みました。
雑誌の名前などは、おぼえていませんが、スピリチャルな内容の雑誌だったと思います。
先生へのインタビュー記事だったのですが、その記事の中で、面白い話をしていたのです。
先生は、山形県鶴岡市の御出身だそうですが、お母様が、現在でいう、「チャネラー」だったというのです。
昔風の表現だと、「イタコ」や「巫女」だと思うのですが、ただし、そのメッセージの送信者が、黄泉の国の「死者」ではなく、「宇宙人」だったと告白していたのです。
それも、「プレアデス星団の宇宙人」だったと話していました。
当時、友人たちと、
「渡部先生のような有名で、社会的な地位のある知識人が、こういうことを、言い始めたなんて、時代が変わったね…」
と、驚きながら、いろいろ話したのを、今でも、おぼえています。
先生のお母様だから、年齢から推測すると、そのプレアデスの宇宙人のメッセージを、たくさんの人に伝えていたのは、大正時代くらいだと思います。
そんな時代に、山形県で、現代の「チャネリング」のような活動をされていたなんて、時代を、超先取りしていますね。
その息子さんが、渡部昇一先生という、日本を代表する論客というのが、また凄いです。
そういえば、先生の名前の漢字、「昇(のぼる)」と、「昴(すばる)」という文字は、似ていますね。
西洋には、星座を表す名前は、昔から、たくさんあるのですが、日本は、昔は、あまりなかったという話も、聞いたことがあります。
しかし、なぜか、「昴(プレアデス)」の星座名だけは、古くから、日本語の中にあるそうです。
日本は、「プレアデス」との関係が深い国かもしれません。
私が、数年前から、集中して調べている、「アヌンナキ」の宇宙人の一族も、この「プレアデス」のグループみたいです。
そういう素晴らしいお母様に育てられた、渡部先生は、やはり、視点がとても広かったと思います。
先生の本の内容は、どれも、とても高くて広い視点、つまり、宇宙から地球を眺めているように感じました。
一説によると、子供の学力のほとんどは、母親で決まるという話を聞いたことがあります。
学力というのは、「母親の国語力」に、ある程度比例するというのです。
母親が、読書家で語彙が多いと、自然と子供も、そうなるそうです。
特に、5歳くらいまでに、寝る前に、母親から、絵本などの読み聞かせをされて育った子は、自然と国語力が優れてきて、結果として、他の科目の成績もよくなるそうです。
渡部先生は、おそらく、幼少の頃、お母様から、直接、プレアデスの宇宙人グループからのメッセージを、ダイレクトに受け取っていた、選ばれた子供だったのだと思います。
本当に、素晴らしい方でした。
渡部先生の書斎に、憧れました。
「いつか、自分が家を建てたら、自宅に、渡部先生のような書斎があったらいいな…」
若い頃、そういう夢をもっていました。
まだ、その夢は叶っていませんが、いつか、実現させたいですね。
渡部先生の著書の中で、特に心に残った話があります。
○「自分の品格」 渡部昇一著 三笠書房 571円
という本に書かれていた話です。
本の中で、日本の戦争中の話が、いくつか掲載されているのですが、感動した話がありました。
戦後、アメリカ軍の兵士が、日本などの敗戦国の子供たちに、チョコレートを配っている映像を、いろいろな映画やドラマで見たことがあると思います。
「ギブ ミー チョコレート!」
の話ですね。
日本の東北地方で、こういう話があったそうです。
ある日、いつものように、アメリカ兵が、日本の子供たちに、チョコレートを配り、得意になって、兵舎に引き上げたら、翌日、見知らぬ日本人女性が、兵舎を訪ねてきたそうです。
そしたら、その女性は、
「子供がチョコレートをもらったお礼です」
と言って、野菜を置いていったそうです。
これを、知ったアメリカ兵たちは、
「この国は、どえらい国になるぞ!」
と言って、感服したそうです。
その女性は、当時の東北地方だから、とても貧しかったみたいです。
戦前の普通の日本人の家には、
「たとえ、チョコレート1枚でも、他人からの施しは受けない。物をもらったら、必ずお礼をする」
という気概が、あったそうです。
「たとえ、戦勝国の人だろうが、そういう屈辱は受けない。お返しをして、対等の関係を保つ」
というプライドを、アメリカ兵たちに見せたというのです。
チョコレートをばら撒いて、いい気分になっていたアメリカ兵たちは、その誇り高い気概に、驚いたという話です。
渡部先生は、この本の中で、「自分の品格」の大切さについて、繰り返し、述べています。
精神世界の業界では、書籍や講演会などで、
「自分を好きになりなさい」
「自分を愛しなさい」
「自分を大切にしなさい」
という教えは、たくさんあります。
しかし、
「自分を尊敬できるようになりなさい」
という教えは、少ないようです。
渡部先生は、この「自分を尊敬する」ということの大切さを、本の中で、説いているのです。
一言で言うと、
「自尊心」
をもつということですね。
「好きになること」や「愛すること」、「大切にする」ということは、現在の意識を、ポジティブに変換するだけで、すぐにできるのですが、
「尊敬する」
という境地になるには、
「何かひとつのことを、長い年月続けなければいけない」
と力説しています。
何かを長いこと、コツコツ続けて、実績ができて、初めて、自分のことを、尊敬することが、できるようになるということです。
現在の日本の若者に、一番欠けているのは、これだと、先生は言っています。
古い表現になりますが、先生は、今だからこそ、
「我慢する」
「諦めない」
「辛抱する」
という生き方も、見直されて、いいのではないかと言っているのです。
「仕事を、コロコロ変わりすぎたり、結婚して、すぐに離婚したりする人は、なかなか、自分を尊敬することは難しいだろう」
とも、言っています。
たしかに、そうかもしれません。
「ひとつの仕事を、がんばって続ける。結婚して、一人の人を愛し続ける」
こういうことが、これからの時代、見直されてくるかもしれないと言っています。
誰でも、簡単にできることではないから、価値があるというのです。
さらに、具体的には、
「品格のある人というのは、物事を簡単に諦めない人である。また、絶対条件として、自立している人である。ひらたく言うと、まじめに仕事をして、きちんと税金を払っている人である」
と、本の中で述べています。
そういえば、ケネディ元大統領も、演説の中で、
「国家が、私たちに対して、何をやってくれるかではなく、私たちが、国家に対して、何ができるのかを、考えようではないか!」
と提案していましたね。
「社会から、施しを受けることばかり考えたり、国家や政府の悪口ばかり言っていては、品格は生まれない」
とも、先生は言っています。
やはり、自力で、社会に貢献しているうちに、品格というのは、備わってくるのだと思います。
現代の日本人には、耳の痛い説教ですね。
渡部先生が、本の中で書いていました。
「人生で、一番大事なことは何か、一つあげよと問われたら、私は、躊躇なく、できない(やらない)理由を探すことなく、志を保ち、自分で自分を尊敬できる人間になれ、と言いたい。これが、私の考える自分の品格である」
う~ん、肝に銘ずるようにしましょう。
私は、基本的な行き方として、ゆるい生き方が好きです。
だから、ブログで書くことも、現在は、
「何をしてもいい」
「仕事なんて、たくさんやってもいい」
「我慢や根性、辛抱、それから、努力なんて、もうやらなくてもいい」
と、常々力説しています。
ただし、ここからが、大事なのですが、こう言っている私が、今までの人生で、まったくそういうことを、やっていないかったかと言えば、そうでもないのです。
20代の頃などは、やはり、泥臭い根性論で、歯を食いしばって頑張っていた頃もあるのです。
だから、20代などの若者には、そういうことも、大切だと言いたいのです。
とことん頑張った後に、自然に肩の力が抜け、それからは、のんびり生きてもいいのだと思います。
「尊敬心」
これは、人間関係においても、とても大切なのだと思います。
恋愛や結婚でも、男女が分かれる理由の根底には、
「相手が、嫌いになったから…」
ではなくて、実は、
「相手のことが、尊敬できなくなったから…」
という場合が、多いそうです。
「この人は、くだらない人だったんだな…」
こう思った時点で、その相手との関係は、終わるのだと思います。
ここからが、さらに大切です。
人間関係だったら、対象は、他の人なので、嫌になったら、避けたり、会わなければいいのですが、自分自身だと、そうはいきません。
自分で、自分のことを、
「自分は、くだらない人間だ… 自分は、最低の人間だ…」
こう思ったら、この世界は、地獄になります。
起きている間、四六時中、自分で自分に、悪口を言い続けることになるからです。
そして、その悪口からは、逃げることができないのです。
「自己嫌悪」
これほど、苦しい状況はないのです。
そういう心の地獄から、生還するには、
「自尊心」
これを、取り戻すしかないのです。
それには、小さなことでもいいから、何か成功体験をやることです。
「美味しい料理ができた」
「部屋の掃除ができた」
「5キロのランニングができた」
「一冊の本を読み終えた」
「車の免許をとった」
周囲の評価ではなく、自分で自分を褒めてあげられるような、「小さな成功体験」、これが、人生には、なによりも大切なのです。
こういうことを、積み重ねていくうちに、「自尊心」が生まれ、人生を楽しむことができるのです。
私は、現在は、旅ばかりしながら暮らしているという、とても楽しく自由な毎日を生きています。
ホテル暮らしが多いです。
しかし、私自身も、10代の頃、何もできずに、コンプレッツクスの塊だった時期もありました。
20歳の頃に、「バーベル」に出会い、「パワーリフティング」という競技の選手になり、筋力が伸びる過程で、自分のことを、少しづつ認めることができるようになった体験があります。
「自分で、けっこう凄いじゃん! やるじゃん!」
こう思えてからが、ようやく、この世界を、楽しめるようになったのです。
自分自身や世界が、好きになれたのは、「自尊心」が、芽生えてからだったのです。
そこに辿り着くまでは、やはり、「ド根性」で、頑張った時期もありました。
人生の一時期においては、泥臭いと思われている、「努力」や「辛抱」なども、大切な時期があるのかもしれません。
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