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沖縄戦

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秋の夜長は、読書と映画鑑賞で、時間を過ごすことが多いです。

先日、映画、「ハクソーリッジ」を、DVDで観ました。

 

「ハクソーリッジ」は、実話を元にした戦争映画です。

調べてみると、2017年のアカデミー賞で、作品賞、主演男優賞、監督賞など、6部門でノミネートされ、編集賞と録音賞の2部を受賞した作品みたいです。

 

舞台は、第二次世界大戦の沖縄戦、戦場で武器を持たず、たった1人で、75人の命を救った兵士、デズモンド・ドスという衛生兵の話です。

 

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「ハクソーリッジ」という名前は、沖縄の「前田高地」という地名に、高さ約150メートルの崖があり、その崖が、のこぎりで垂直に切断したような見た目なことから、「のこぎり崖(ハクソーリッジ)」と、名付けられたそうです。

 

 

映画を観た後に、場所を検索して驚きました。

 

学生の頃、従弟のお兄さんが経営していた喫茶店で、ウエイターのアルバイトをやっていたのですが、そこは、そのお店の近くでした。

第二次世界大戦の時に、あそこで、そんな壮絶な戦闘があったとは、知りませんでした。

 

 

去年、その近くを訪れた時の写真です。

 

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「浦添ようどれ」と呼ばれている場所です。
浦添市にあります。
「ようどれ」とは、琉球の言葉で、「夕凪」の意味で、その静かで穏やかな響きから、「墓」の意味にも、用いられているようです。
 

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階段を降りていきます。
 

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沖縄のお墓は、ユニークな造りをしていますね。
 

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くねくねと曲がる道を、歩いていきます。
 

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この墓の裏側が、映画「ハクソーリッジ」の戦闘シーンになった所です。

70年前に、あんな戦争があったことが嘘みたいに、現在は、静かな空間が広がっていました。

 

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当時の「沖縄戦」を調べると、浦添市のあたりでは、民間人の半数近くが、戦闘に巻き込まれて、亡くなっていたのですね。

 

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この映画は、観る人によって、様々な意見があると思いますが、アカデミー賞を獲得するほどの作品というのは、世界中の人が観ます。

それによって、世界中の人が、この史実を知ることになります。

 

それだけでも、この作品が、世に出たことで、たくさんの人が、いろいろなことを考える、キッカケになったので、とても良かったと思います。

 

 

 

作品のあらすじを、ざっと書きますね。

映画のサイトからの引用です。

 

 

緑豊かなヴァージニア州の田舎町で育った、デズモンド・ドスは、第2次世界大戦が激化する中、陸軍への志願を決める。

先の大戦で、心に深い傷を負った父からは反対され、恋人のドロシーは、別れを悲しむが、デズモンドの決意は固かった。

 

だが、訓練初日から、デズモンドのある主張が、部隊を揺るがす。

 

「衛生兵として、人を救いたい」

 

と願うデズモンドは、

 

「生涯、武器には触らない」

 

と固く心に誓っていたのだ。

 

上官と仲間の兵士たちから責められても、デズモンドは、頑として銃をとらない。

とうとう軍法会議にかけられるが、思いがけない助けを得て、主張を認められたデズモンドは、激戦地の「ハクソーリッジ」へ赴く。

 

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そこは、アメリカ軍が、史上最大の苦戦を強いられている戦場だった。

1歩、足を踏み入れるなり、目の前で、次々と兵士が倒れて行く中、遂にデズモンドの「命を救う戦い」が始まる。

 

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映画の中盤までは主人公、デズモンドの生い立ちと、彼の「絶対に殺さない」信念が、形成される過程を描いてます。

デズモンドは、熱心なキリスト教徒で、兵役中も胸ポケットに、小さな聖書を携帯していて、「絶対に殺さない」というのも、その教えの、

 

「汝、殺すなかれ」

 

に強く影響を受けたもの。

 

この映画は、そんな彼の信念から湧き出る、常軌を逸した勇気ある行動を描いた作品です。

 

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以上です。

 

「戦争賛美」だという意見や批判もあるようですが、「沖縄戦」を考える上で、アメリカ軍の側からの視点のいうものが、今までにあまりなかったので、全てのシーンが、私には、とても新鮮で、興味深く感じました。

 

 

 

以前にも書きましたが、この機会に、「沖縄戦」について、再度書いておきます。

 

 

ご存知のように、私は、沖縄県の出身なので、子供の頃から、周囲の大人たちから、「沖縄戦」の話を、たくさん聴いて育ちました。

 

 

私の父親の話です。

 

父が、小学校の頃に、太平洋戦争がはじまり、沖縄でも、地上戦が始まったそうです。



戦争中、親戚など10人くらいで、かたまって逃げたそうですが、リーダー的な存在に、「ノロ(沖縄の巫女さん)」の人がいて、その女性が、父たちのグループを、導いていたそうです。

神様から、メッセージを受ける人で、

「ここの防空壕は、明日の朝、攻撃されるから、夜中に、ここを出ますよ!」

「あそこの防空壕は、安全だから、3日間は、あそこに滞在しましょう!」

などとアドバイスをしながら、逃げていたそうです。

不思議なことに、そのアドバイスは、100%の確率で、当たったそうです。

戦争の末期には、父たちは、本島南部の「摩文仁ヶ丘」まで、追い詰められていたそうです。
現在は、観光地にもなっている、「沖縄 平和記念公園」のある場所です。

もう心も体も、限界まで疲れ果てていいて、何も考えられなくなっていたそうです。

人間は、究極まで追い詰められると、生死にこだわらなくなるそうです。

「夜は、隣の死体を枕にして、眠っていたよ…」

と、よく戦争の話をしてくれました。


父は、ある日、防空壕の中で、いつもなら、激しい爆撃の音がする外が、急に静かになったのを、感じたそうです。

それから、防空壕のすぐ上で、英語の話声がするから、

「ああ、アメリカ兵が、この上にいるんだな。味方の兵が、ここにいるから、砲撃してこないんだな…」

と思ったそうです。

すると、

「ニホンノミナサン、センソウハ、オワリマシタ。デテキテクダサイ!」

という片言の日本語が聞こえたので、降伏して出て行ったそうです。

そこで、アメリカ兵たちが、待っていて、それから、ボートに乗せられて、海の沖まで、連れていかれたそうです。

父は、

「ああ… 自分たちは、沖合で、機関銃で射殺されて、殺されるんだな…」

と、死を覚悟したそうです。

「不思議と恐怖感はなかったね… もう疲れ果てて、何も考えられなかったからね…」

と言っていました。

幸運なことに、父は、射殺されないで、ある港で、下船させられたそうです。
鉄骨で造られた、その仮説の港が、現在、米軍基地移設で話題になっている、「辺野古岬」だったそうです。

「ニュースで、辺野古の映像を見るたびに、あの時のことを、思い出すよ…」

数年前、遠いところを見るような目で、私に話してくれました。



去年の沖縄旅行で、父の体験した「沖縄戦」を、私も感じたいと思って、南部をまわりました。

高校の頃からの親友のT君が、車を運転してくれて、それから、同じ高校の先輩であるTさんと私の3人でのドライブでした。


このあたりが、父が、防空壕で終戦を知った場所です。
70年以上前に、そんな出来事があったことが、嘘のように静かな場所です。
波の音が聞こえるだけです。
 

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平和記念公園には、たくさんの慰霊のための記念碑があります。
 

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平和記念資料館です。
資料が、充実しています。

建物のつくりが、順路を回っていると、暗い戦争時代から、明るい現代の平和の時代が、実感できるように、なっています。
資料を見終わた後、海を見渡せる展望室に、感動しました。
平和のありがたさを、強く感じました。
 

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恒久平和を祈念して建造された、高さ45m、七角形の堂塔です。
 

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沖縄戦で亡くなった人々の名前が、人種、民族、敵・味方に関係なく刻まれた記念碑「平和の礎」です。
その氏名の数は、実に約24万人です。
現在も刻銘は続いているようです。
 

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こうやって改めて、「沖縄戦」を振りかえると、

「あの戦争は、本当は何だったのか?」

ということを、もっと知りたくなってきます。


父の話に戻します。

父は、戦争が終わった後、収容所で、しばらく暮らします。

これは、1945年7月に撮影された、現在の辺野古にあった捕虜の収容所です。
 

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ここでも、たくさんの方が、亡くなったそうですが、父は、逞しく生き抜きます。
 

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父が、戦争の話をするときには、不思議と悲壮感や暗さがありませんでした。

「脳が、自動的に楽しかった記憶だけを、残しているんじゃないかな?」

思ったこともあります。

人間の脳には、悪い思い出は、なるべく早く忘れて、いい思い出だけを、長く覚えていたいという特徴があると、何かの本で読んだことがあります。

「収容所では、米軍から支給された缶詰と辞書しかなかったから、その缶詰に書かれている英語の単語を、辞書で覚えるのが、楽しみだったよ、それで、英語を覚えて、収容所の大人たちから、重宝されたよ」

こんなことを、楽しそうに自慢するのです。

 

 

 

戦争について、もう一つ書いておきます。

今でも、忘れられない思い出があるのです。

 


小学校の低学年くらいの頃だったのですが、学校から、家に帰ったら、めずらしく、親戚のおじさんが、家に来ていました。

祖母の弟だったのですが、このおじさんが、なんと、祖母の膝枕に顔を埋めながら、泣いていたのです。

あとで、母親から教えてもらったのですが、このおじさんは、戦後、しばらく、シベリアに抑留されて、そこで強制労働をさせられていたのだそうです。
詳しいことはわかりませんが、シベリアで奴隷のような非人間的な扱いを受けていたそうです。

その時のトラウマが凄くて、心に深い傷を負っていたのだそうです。
そして、姉である祖母の所に、たまに来て、そうやって、トラウマを癒してもらっていたのだそうです。

あの時のおじさんの悲しそうな泣き声が、子供の私には、とてもショックでした。

「戦争って、こんなに、人の心を傷つけるんだな…」

戦争について、考える時には、いつも、このおじさんの泣き声を思い出します。

 

 

 

現在、世界情勢が、また混乱しているようです。

 

以前と違い、世界情勢は、日々、コロコロ変わっているようです。

だから、常に、ニュースには、目を光らせておいたほうがいいです。

 

ただし、マスコミは、本当のことは、あまり報道しないので、やはり、自分から、インターネットなどで、情報収集するのが、いいと思います。

 

 

1992年頃だったと思います。

 

「朝まで生テレビ」で、戦争について討論していた時に、いろいろな評論家が、戦争について、いつものように語っていた時、ほとんど何もしゃべらないで、ずーっと黙っていた人物がいました。

この方は、戦争中、日本軍の将校クラスだった方でした。

年齢は、90歳を超えていたのですが、あまりにも、しゃべらないので、番組の最後に、司会者の田原総一郎さんが発言を促すと、ぼそぼそと、小さい声で語り始めました。

「皆さんは、戦争を体験してないと思いますが、実際に戦争を体験した私たちは、もう戦争のことなど、語りたくないんですよ。戦争体験者の中で、戦争を肯定したり、美化したりする人も多いですが、あれは、ああいうふうに美化して、ポジティブに解釈しないと、気持ちの整理が、つかないんですよ。だって、あの戦争が悪い戦争で、まったく意味がなかったなんて思ったら、死んだ戦友たちが、犬死したということに、なってしまうじゃないですか」

こう発言しました。

続けて、

「戦争なんて、実際の戦場は、苦しくて、辛くて、悲しくて、痛くて、いいことなんか、なんにもありませんよ…」

下を向きながら、悲しそうに話していました。

私は、いまだに、この場面が脳裏に焼き付います。


そうなのです。

本当に戦争を体験した人と、体験したことがない人は、戦争に対する感覚に、温度差がありすぎるのです。

現在も、たくさんの評論家や学者たちが、戦争を語りますが、戦場を、体験していない人の意見は、やはり、どこか薄っぺらいような気がします。

日本人で、1945年以降に生まれた人は、「戦争を知らない子供たち」です。
つまり、子供時代から大人の現在まで、戦争の体験が、まったくない人たちなのです。
 


第二次世界大戦で、世界中の人たちが、戦争について、たくさんのことを学んだと思います。

でも、戦争の本質は、なかなか表のマスコミなどには、出てきませんでした。

そして、この大戦の後も、世界中で、たくさんの戦争や紛争が起こっていました。
特に、中近東では、あれからも、ずーっと戦争が続いています。


1980年の「イラン・イラク戦争」の時に、何人かの日本人ジャーナリストが、現地で取材していたようなのですが、その時に、戦争のカラクリや本質が、かなりわかったようです。

この戦争も、原因はいくつかあるのですが、両国の国境にある、名もない小さな小島の領有権をめぐって、最初に争いが始まったそうです。

キッカケは、「小島の領有権」だったのです。
最近の「尖閣諸島」と「竹島」の問題に、似ていませんか?

それから、「イラン・イラク戦争」が、約8年間という長い期間にわたって続いたのですが、現地にいた日本人ジャーナリストたちが、両国の軍隊のミサイルや機関銃、弾丸などを調べたら、両国とも、アメリカ製の同じ会社の製品だったそうです。

それで、ジャーナリストたちは、

「ふ~ん、そういうことだったんですね。結局、両国が戦争して、一番儲かって得しているのは、この会社だったんですね。なるほどね…」

そう思ったみたいです。

このように、日本人が、世界中で起こっている戦争の本質を理解したのは、この時からだったようです。



簡単に言うと、インチキなプロレスのようなものだということです。

八百長なのです。

1人の親分が、興行主(プロモーター)になって、戦争というイベントを、開催するのです。

そして、お客さんを楽しませるように、レスラーたちを、「善玉」と「悪玉」を、適当に分けて戦わせるのです。

「どういう試合をして、誰が勝つのか?」

というのも、最初から決まっています。

だから、

「誰が強いのか?」

ということは、どうでもよくて、

「今回は、どれだけ客が集まって、どのくらい稼げるのか?」

ということが、目的で開催されます。

もちろん、「プロレス雑誌」の編集長なども、全部知っていて、知っていながら、いかにも、本気で試合しているかのような記事を書きます。

プロレスファンたちは、こういう雑誌を読んで、ますます、

「あのプロレスラーが最強だ!」

とか言いながら、純粋なファンとして、プロレスに、のめりこむのです。



全部ではありませんが、「戦争」は、「プロレス」と構造が、とても似ているのです。

具体的には、何年か前に、尖閣諸島沖で、中国の漁船と海上保安庁の巡視船が、衝突した事件がありましたが、この漁船の船長と巡視船の乗員が、グルだった可能性が大きいみたいです。

もちろん、中国の共産党も、当時の日本の民主党も、グルです。
さらに、この事件を報道している新聞社やテレビ局のトップたちも、こういうことが、全部わかっているようです。
八百長なのです。

「日本と中国の仲を悪くして、戦争させてやれ!」

こういうシナリオを描いている人物が、あらかじめ養成してある工作員たちを、「Aチーム」と「Bチーム」というかんじで分けて、両国に送りこみ、演技させているということです。

これによって、

「日本 VS 中国」

という戦争(試合)を、起こそうということです。

「尖閣諸島」だけでなく、「竹島」も、そうです。

「日本 VS 韓国」

という戦争(試合)も、同時進行で開催したいのです。

 


日本国内でも、何年も前から、

「原発推進派 VS 原発反対派」

というシナリオで、この対立を煽って、日本国内を、二つに分断しようという動きも、あるようです。

これらの詳しい意図などは、今回は省略しますが、とにかく、争いを煽って、紛争や戦争を起こしたい人たちが、存在しているということは、覚えておいたほうが、いいと思います。

15年前くらいから、インターネット上で、こういうカラクリが、どんどん暴露されていて、現在は、世界中で、たくさんの人が、こういうことを理解しています。
特に、日本人の多くが気がついているようです。

こういう挑発に多くの人が、なかなかのってこないので、仕掛けようとしている人たちが困っているようです。
いい世の中に、なってきていますね。


私たちは、今、もう一度戦争について、真剣に考える時期にきているようです。

評論家や学者たちの論理的で、広い視点の意見を、知るのもいいのですがぜひ、戦争を直接体験した人たちの話を聴いてみてください。
いろいろな気づきがありますよ。

 

 

 

 

 

☆沖縄県浦添市では、「ハクソーリッジ(前田高地)」の詳しい案内のサイトを、作成しているようです。

 

http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2017052900033/

 

 

☆「戦争を知らない子供たち」

 

https://www.youtube.com/watch?v=qnBJKKK1eig

 

 

 

 

 

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トーマ

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