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悪の根源

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昨日、DVDで、「ちょっと今から仕事やめてくる」という映画を観ました。

「ブラック企業」で働く若者の話なのですが、主人公が、昔の自分と似ていました。

 

この映画を観ていたら、また、「悪」について書きたくなりました。

大切な話だと思うので、再掲載しますね。

 

 

今でも、1年に1度くらいですが、サラリーマン時代の上司と同僚などで、食事をする機会があります。

大学を卒業して、新卒入社して勤めた職場ですが、毎回、昔話に花が咲き、大いに盛り上がります。

 

一説によると、会社を辞めてた後でも、お付き合いが続く人は、20人に1人だそうです。

そうかもしれません。

 

辞めた後でも、

 

「久しぶりに会いたいな…」

 

と思う人は、心の交流のあった、本当の友人なのかもしれません。

 

 

昔の職場の人たちと、いろいろ話していると、楽しかったことも、たくさんありましたが、苦しかったことや不快だったこと、辛かったこと、頭にきたことなども、どんどん思い出します。

やはり、心の記憶として、思い出すのは、楽しかったことよりも、苦しかったことが多いです。

 

 

今考えると、「会社」という組織は、「人間観察」の場として、最高の環境だったような気がします。

仕事を通じて、様々な人間と関われれるからです。

 

現在、キネシオロジーを使った、カウンセリングの仕事をしていますが、この時期に学んだり、体験した人間関係が、とても役立っていると思います。

人生においては、何事も、無駄なものはないのだと思います。

 

 

 

精神世界の勉強をしていると、「光」だけではなく、どうしても、「闇」の部分も、学ぶことになります。

ここで、学び方が、大きく二つに分かれます。

なるべく、「光」だけに、フォーカスして、「闇」は、見ないようにする学び方と、「光」も「闇」も、同じくらい大切なものだとして、平等にフォーカスする学び方です。

私は、後者のほうです。
「光」も「闇」も、同じくらい大事だと思っています。
だから、ネガティブなことも、どんどん学んでいくという姿勢です。

 


その中でも、やはり、「悪」の問題は、根本から解明する必要があると、常に考えています。

地球上のほとんどの動物には、「天敵」が存在しています。
その存在のおかげで、どの動物も、ある程度頭数が、バランスよく整い、生態系のバランスが、保たれているという側面もあります。

しかし、人間には、具体的でわかりやすい天敵は、存在しないように見えます。

強いて言えば、たまに起こる天変地異や疫病などですが、やはり、人間にも、天敵は存在するのです。

それが、大昔から、世界中で信じられている「悪魔」の存在です。

「ほとんどの人間が、明るい光の場所よりも、暗い闇の場所を、恐れるのは、そこに、そういう存在を、感じとるからではないか?」

という説もあります。
 

 


このテーマを、文字から解明してみましょう。

「悪」という漢字は、「亜」という文字と、「心」という文字の組み合わせです。

この「亜」という文字は、象形文字で、昔の漬物などを、押すための石の形だという説や、竪穴式住居の土台を、掘り下げたくぼみを、表しているという説などがあるようです。


つまり、「亜」という文字は、

「抑圧された状態」

という意味らしいです。

「そして、その下に、「心」という文字が、ついています。

だから、「悪」という文字は、

「押しつぶされ歪んだ心」

「胸がつかえる嫌な気持ち」

などを、表しているそうです。
 

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さらに、「亜」という文字の語源の中には、他にも、

「醜いもの」

「2番目のもの」

という意味もあるそうです。

これが、ずっと疑問でした。


最初のものは、なんとなくわかります。

「悪の意味は、歪んだ醜い心」

という意味になるからです。

でも、どうして、

「悪の意味は、2番目の心」

になるのかが、どうしてもわかりませんでした。


少し調べると、ちょっとわかりました。

スポーツなどの競技で、成績が発表され、1番から6番まで表彰された時、3番から6番の選手というのは、それほどまで、1番の選手に嫉妬しません。

1番の選手に最も嫉妬するのは、2番目の選手です。

この2番目の選手が、1番の選手に対して、もっとも、「嫉妬心」をもつことから、この意味が、きているのかと、推測しました。

「悪の心の大半は、嫉妬心である」

こういう意味だと、自分なりに解釈していたのです。
 

 


これも、あっていると思いますが、もっと、ドンピシャの解釈を知りたくて、いろいろ調べていたら、ある講演会で、面白い話を聴きました。

その講演会は、「いじめ」の話でした。

講師の先生は、

「いじめというのは、この世界から、完全になくすのは、難しいです。なぜなら、それは、本能的な部分も、大きいからです。本能的な部分というのは、わかりやすく言うと、人間以外の動物も、やる行為ということです」

と話しはじめました。

「例えば、アフリカのサバンナでは、ライオンが、シマウマを食べるのですが、この行為は、いじめではありません。どちらかというと、ただの捕食行為です。圧倒的に強い動物が、弱い動物を襲って食べる行為は、いじめではありません」

続けて、

「問題なのは、シマウマたちの群れの中での行為です。たとえば、こういう行動が、確認されています。ある日、1頭のシマウマが、足をケガして歩けなくなると、不思議なことに、たくさんのシマウマたちが、この1頭の周りに集まってくるのです。最初に観察した学者は、皆で、この1頭を、助けたり励ますために、集まっていると思ったそうですが、だんだん真相がわかってきて、驚愕したそうです」

それから、一呼吸おいて、

「周囲のシマウマたちは、なんと、保身のために集まっていたのです。つまり、ライオンが現れて、襲われそうになったとき、自分たちの集団の中に、明らかに弱ったシマウマが、1頭いたら、ライオンは、そのシマウマを、確実に襲うために、自分たちは、食べられないという安心のために、集まっていたのです」

こう言いました。
 

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この話は、ショックでした。

「動物の世界って、なんて意地汚いんだ。野生の世界は、こんなに厳しくて過酷な世界だったのか…」

こう思いました。

テレビのバラエティ番組などで、放映されるような動物の世界は、かなり美化されているのです。
現実の世界は、こういう世界なのです。

 


この講師は、他の話もしました。

「シマウマのような哺乳類だけではありません。魚類の世界にも、いじめは存在します」

続けて、

「水槽の中で熱帯魚を飼うと、必ずケガをしたり、病気をしたりして、弱くなる魚が、1匹現れます。この時、よくよく観察すると、この1匹を真っ先に、しつこくいじめて殺すのは、その水槽の中で、下から2番目に、弱い魚なのです。この1番弱い魚を攻撃することで、自分が、周囲から攻撃されないようにしたり、ストレスを発散したりしているのです」

これを聴いて、また、ガーンと、ショックを受けました。

そういえば、中学生の頃、熱帯魚の飼育が趣味で、エンゼルフィッシュを飼っていましたが、そういうことが、よく水槽の中であったのを思い出しました。

たしかに、1番弱くなった魚を、いじめるのは、下から2番目に弱い魚でした。
 

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自然界においては、群れの中で、1番強いボスなどは、群れを守るために、他のボスと戦うことはあっても、弱い者いじめは、あまりやらないのです。
弱い者いじめをするのは、2番目に弱い者が多いのです。
 

 


それで、ようやく、

「悪の意味は、2番目の心」

という意味が、わかりました。


昔の人たちは、こういうことが、わかっていたのでしょう。

「2番目の心」とは、

「上から2番目の嫉妬心」

「下から2番目の保身」

この二つだということです。


特に、後者の「保身」というのは、「いじめ」などの行為の大きな部分を、占めているような気がします。

たとえば、世の中の景気が悪くなり、会社の中で、リストラなどが、囁かれるようになると、真っ先に、いじめのターゲットになるのは、その職場で1番弱い立場の人です。
そして、その人を、最もいじめるのは、その職場で、下から2番目に弱い立場の人であることが、多いのです。

政治家などの権力者のよる搾取も、間接的ないじめだと思いますが、直接いじめる人は、そのいじめられる人の次に弱い人であることが、多いということです。


2番目に弱い人が、1番弱い人を、怒鳴りつけたり、文句や悪口、陰口を言うことによって、

「自分は、弱くないんだぞー! 自分よりも、仕事のできない、もっとダメな奴が、ここにいるんだぞー!」

こういうアピールを、周囲の人たちにするのです。


2番目に弱い人の心の奥底には、

「自分が、1番弱い立場になって、いじめられるのが怖い…」

という不安や恐怖が、存在しているということです。
1番弱い人を、いじめることによって、その恐怖心を、解消しようとしているのです。


たしかに、こういうケースを、サラリーマン時代に、よく目撃しました。

自分自身が、学生時代から、しばしば、いじめを体験したり、そういう話を聴きながら、心を痛めてきましたが、だんだん、そのメカニズムの全貌が、ボンヤリですが、見えてきました。
 

 


「悪」という心の状態は、根底に、「嫉妬心」が、あることが多い。

さらに、もっと大きな部分を、「保身」が、占めていることも多い。
この二つは、どちらも、自然界ににもある、本能的なものである。

したがって、人間の社会の中で、教育や道徳などのよって、改善することは、難しいということです。


人間社会においては、まず、社会や世間からの圧力が、根本的な原因になります。
その圧力に、心が抑圧されると、その心の中に、「悪」が生まれるのです。
そして、さらに、その「悪」に、「魔」が差し込むと、人間は、「悪魔」になるのです。

大昔から、人々が恐れてきた「悪魔」という存在は、こういうメカニズムで、創りあげられるみたいです。
 

 


人間の心が、「悪魔」の状態になった時には、「光」も「闇」も、両方とも、それを治してくれます。

「光」は、「悪魔」を浄化します。
「闇」は、「悪魔」を癒してくれます。

太陽のような「光」は、「白日の下にさらす」という表現もあるように、厳しく、悪を追い払ってくれます。
一方、真夜中のような「闇」は、悪を、「やさしく包む」のです。



「光が正しくて、闇は間違い」

ではなくて、

「光は厳しくて、闇はやさしい」

のです。


心の中の悪を、光は、吹き飛ばしてくれますが、闇は、やさしく包み込んで癒してくれます。
心が、本当に弱っている時って、暗闇のほうが、落ちつきますよね。
そんなかんじで、闇も、いいものなのです。


光も闇も、両方とも、人間の味方です。
ちょうど、太陽の光の日光浴も、健康にいいけど、月明かりの月光浴も、精神が落ちつくようなかんじです。


心が、抑圧されて、本当に苦しい時は、「陰」のエネルギーである「闇」に、癒されましょう。
それから、少し元気になってきたら、次は、「陽」のエネルギーである「光」で、浄化されましょう。

精神世界には、そのためのヒーリングのテクニックやグッズ、パワースポットが、たくさん紹介されています。
ぜひ、自分にあったやり方で、心の中の「悪魔」を消し去ってください。



PS 2番目に弱い人は、常に、

「誰が、この組織の中で、1番弱いんだろう? その1番弱い奴を、いじめてやるぞ!」

こう思って、1番弱い奴を探しているのです。
その心の中に、「悪魔」が、生まれているのです。
 

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トーマ

 
 

 

 

 

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