「精神世界」の本などを読むと、素晴らしい真理や叡智が、たくさん書いてありますが、基本的に、全部理解することは、不可能だと、思っておいたほうが、いいです。
「自分は、完全に、内容を、理解している」
と、もし思ったとしたら、まず、勘違いだと思ったほうが、無難だということです。
現在の人間のレベルは、まだ、そのような段階ではないと、思います。
これも、教育の弊害だと、思うのですが、精神世界への理解においても、つねに、１００点満点の１００点を、とろうと思っている人が、多いような気がします。
がんばって、考え続ければ、完全な答に、辿りつけると、思っている人が、とても、多いみたいです。
しかし、まだまだ、地球の人間というのは、宇宙の全てを理解できるような段階では、ありません。
例えば、私の大好きな「バシャール」という本が、あります。
この本の内容を、１００％、真実だという前提で、話をしますが、仮に、全部、真実だとしても、私たち人間には、この本のバシャールからのメッセージを、１００％理解することは、理論的に、不可能なのです。
本の中でバシャールは、
「自分たちは、地球の時間で考えた場合、地球より、３００年～５００年ほど進んだ未来から、メッセージを、地球に、送っています」
と言っています。
これが本当だとすると（私は、本当だと思っている）、逆に考えてみると、よくわかります。
２１世紀の私たち人間が、フランス革命を、やっていた頃のフランス人や、関が原の合戦を、やっていた頃の日本人、南北戦争の頃のアメリカ人などに、
「インターネットとは、どういうものか？ ブログとは、何か？ ツイッターとは？ DNAとは？ クローン技術とは？ 偏差値とは？ 消費税とは？ ロックとは？ 動画とは？ カーナビゲーションとは？ 漫才とは？」
これらを説明しても、絶対に、理解してもらえません。
その時代の一番の天才でも、不可能でしょう。
経験がないし、そもそも、言語が、通じないのです。
これと、全く同じことなのです。
バシャールが、本の中で、「パラレルワールド」や「ハイアーセルフ」、「オーバーソウル」、「テレポーテーション」、「タイムトラベル」、「高次元の世界」、「宇宙文明」、「神」などに、言及していますが、私たち人間の中で、これらを、体験を伴って、実感として理解できる人間など、ほとんどいないのです。
「頭で、なんとなく、わかったような気がする…」
という感じだと、思います。
でも、それが、正しい感想だと、思います。
たとえば、宇宙存在のバシャールが、人間に、メッセージを、送ってくるのですが、チャネラーのダリル・アンカさんの脳を介して、英語で、メッセージに、変換する時点で、バイアスもかかるし、表現に制限が、加わります。
さらに、複数の人が、日本語に、通訳・翻訳します。
それを、別の人が、テープおこしをやり、編集します。
そのときにも、いろいろ削除したり、表現を、変えたりします。
さらに、それを、読者が、それぞれの人生経験に基づいて、主観で、解釈するのです。
このように、おそらく、バシャール本人が、本当に言いたいメッセージは、１００分の１くらいの割合で、私たちの理解の範囲内で収まると、推測できます。
バシャールの言っているメッセージを、１００％、理解できるまでには、人間は、あと、３００年～５００年は、かかるだろうということです。
これは、他のチャネリングメッセージ、すべてに、当てはまることです。
「悟りを開く」
なんて、まだまだ、ずっと先の話だと、思います。
私の感じているところでは、あと、１００年後に、だいたい、この世界の輪郭のようなものが、おぼろげに見えてきて、３００年～５００年くらいで、神様の設計図のようなものが、ちょっとだけ、わかるようになり、１０００年後くらいに、なんとなく、世界の本当の仕組み、神などが、わかってくるような気がします。
気長に、ゆーっくり、楽しく、学んでいきましょう。
まあ、正確には、「現在の完璧な悟りの状態」から、「未来の別の完璧な悟りの状態」に移るだけだと、思っていますけど…。（笑）
ちなみに、「悟り」とは、本来の意味は、
「差をとる（神様と人間の間の差をとる）」
という意味だそうです。
「自分の中の神性に、気がつく」
という精神状態だと、思います。
あと、「進化」について、バシャールは、面白い表現をしています。
それは、
「進化とは、ある完全な状態から、別の完全な状態に、移行すること」
なのだそうです。
そうなのです。
私たち、地球人は、別に、遅れた存在ではないのです。
バシャールたちとは、別の形での「完全な存在」なのです。
だから、
「不完全な存在」→「完全な存在」
が、進化ではなくて、
「完全な存在」→「別の完全な存在」
という流れが、進化みたいです。
ちょうど、４００年前に、関ヶ原の合戦を、やっている武将たちが、別に、不完全ではないのと、同じようなかんじですね。
あの合戦は、あれは、あれで、その時に、必要な学びだったと、思います。
ただ、現在の私たちには、もう、あのような同じ日本人同士で、殺し合うという学びは、必要ないです。
それは、あれから、４００年の間に、たくさんの視点を、学んだからです。
進化のもう一つの定義は、
「視点が、一つ、増えること」
みたいです。
これから、一つづつ、ゆっくり、時間をかけて、「視点」を、増やしていきましょう。
それが、「進化」であり、地球の未来に、必要な行為みたいです。
ＰＳ これから、３００年後の未来って、どんな社会なんでしょうね。きっと、とっても、楽しい社会でしょうね。想像しただけで、ワクワクしますね。
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