一昨日くらいから、
「闇の権力とUFOと2012年」 中丸薫・矢追純一 著 文芸社 1500円
という本を、読んでいます。
とても、興味深い情報が、満載です。
全ての意見に、同意するわけではありませんが、一読を、オススメします。
中丸先生についても、メインサイトのエッセイに、何度か、書いたことがありますが、矢追さんとは、一度だけですが、お会いしたことがあります。
9年くらい前に、銀座で、トークショーを、一緒に、開催したのです。
憧れの人物なので、とても、嬉しかったです。
その時のことを、書いてみますね。
矢追さんは、私が、1991年~1995年くらいに、UFOについて、徹底的に調べ、調査してきたころ、よく、その著書やビデオなどを、手にとって、眺めていた人物でした。
また、子供の頃から、テレビなどでも、よく見ていました。
矢追さんのことは、よくいろいろな人から、
「ジーンズの似合う、カッコイイ人だよ」
と噂に、聞いていたのですが、当日は、本当に、ブルージーンズで、来ていました。
矢追さんの本に、サインをしてもらった後、いきなり、打ち合わせが、ほとんどなく、全部アドリブで、ぶっつけ本番で、いきました。
トークショーは、前半は、矢追さんの個人的な話と、宇宙の映像、それから、後半は、私とのトークという構成に、しました。
「僕は、日本のサラリーマンたちに、空を、見てもらいたかったんですよ…」
矢追さんは、開口一番、こう言いました。
矢追さんは、若い頃、日本テレビに、入社したそうなのですが、いろいろな事情で、窓際族のような立場に、なってしまったことが、あったそうです。
ちょうど、そのような、冷や飯を、食わされていた頃、そのテレビ局の「はみだし者」ばかりを集めた、画期的な番組が、スタートしたのだそうです。
それが、有名な、「11PM」だったそうです。
大橋巨泉さんという司会者と組み、この番組をスタートしたばかりの頃、矢追さんは、朝、東京都内で、忙しく出勤しているサラリーマンの人たちが、ただ、前だけを見て、歩いているのを見て、とても、胸が、痛んだそうです。
彼らが、道端の花を、見ることもなく、空を、見上げることもなく、ただ、仕事や会社のことだけを、考え、下を、うつむきながら、足早に、急いでいる姿を見て、
「なんとか、彼らの顔を、上に、向けられるようなことは、できないのか?」
と思ったそうです。
立ち止まって、空を、見てもらいたかったのだそうです。
それで、考えたのが、
「UFO」
だったのだそうです。
「UFOを、テレビで、放映すれば、人々の関心が、空に、向かうだろう」
という願いをこめた仕事が、この「11PM」での、「UFO特集」だったのだそうです。
「視野狭窄」について、力説していたのも、印象的でした。
「視野狭窄というのは、とても怖いことです。例えば、恋愛など、一人の恋人しか見えなくなることが、よくありますが、これは、危険です。世界には、男と女が、半分ずついつから、異性など、世界に、35億人くらい、いるのです。それが、視野狭窄になると、自分にとっての異性は、世界中で、一人しかいないと、思い込んでしまう。こんな不自由なことは、ありません」
矢追さんの著書の中には、このようなことも、書いてありました。
その頃、矢追さんは、青島幸男さんという放送作家と、知り合いになったそうです。
元東京都知事ですね。
その青島さんが、その当時、作詞した曲に、
「ひとつ山越しゃ、ホンダラッタホイホイ」
という歌詞が、あったので、青島さんに、この詩の意味を、聞いたそうです。
そしたら、青島さんは、
「新聞の三面記事を、見てからです。その記事の中で、東北の寒村で、8人家族が、無理心中をしたと書いてありました。その家族の長である祖父が、家族全員を、オノで殺害して、その後、自分も、首吊り自殺したそうです。理由は、村八分だったそうです。その家族は、なんらかの理由で、村八分にあい、村人から石を投げられたり、子供が、学校に行けなくなったりと、大変だったそうです」
こう話したそうです。
それから、続けて、矢追さんに、
「でも、矢追さん、おかしいですよね。そんなに、村八分が嫌で、苦しいなら、家族皆で、電車に乗って、ひとつ山を越えて、別の村に、引越して、住めばいいのに…」
こう言ったそうです。
そういう日本の視野狭窄に、陥っている家族に、向けて、
「ひとつ山越しゃ、ホンダラッタホイホイ」
というメッセージを、歌にして、伝えたかったと、言っていたそうです。
この東北の家族にとっては、その村が、「宇宙の全て」だったのです。
そして、形こそ、違え、日本のサラリーマンのほとんどが、この視野狭窄に、陥っている、何とかしたい。
そのために、
「空を、見せたい」
と、思ったのだそうです。
自分の学校のことを、
「こんな学校…」
と言いながらも、通い続ける学生。
そして、不本意な会社だと、思いながらも、就職し、最初は、
「いつでも、辞めてやる…」
と思いながらも、だんだん、その安定から抜け出せなくなり、どうでもいいと、思っていた会社が、さも、自分の全宇宙であるかのように、考えるようになる。
出世だけを、考え、
「課長にでも、なりたい。係長でもいい」
と思いながら、上司の暴言にも、じっと耐え、夜、やけ酒を、飲みながら、グチを言い、精神的に、苦しみながら、生活していく、サラリーマン。
そして、自分の幸せを、あきらめ、子供に夢を、たくし、その子供を、幸せにするという名目のもと、子供を、「お受験」などの受験戦争に、駆り立てる。
矢追さんは、このような人たちに、
「本当に、一日に、一回でいいから、立ち止まり、ビルとビルの間から、空を、見上げてもらい」
と、思ったのだそうです。
後半は、私とのトークショーに、なりました。
その日は、明治維新の頃の、沖田総司の命日だったので、話題を、「明治維新」からはじめました。
それというのも、矢追さんが、著書の中で、面白いたとえ話を、していたからです。
現在の地球は、明治維新の頃の日本に、状況が、似ているのだそうです。
つまり、その当時、日本では、薩摩藩、長州藩などのたくさんの藩が、広い世界に目を向けず、日本という小さな世界の頂点に、立つことだけを考え、醜い権力抗争を、広げていました。
その頃に、やってきたのが、ペリー提督率いる「黒船」だったのです。
この圧倒的な軍事力、科学力を前にして、坂本龍馬や勝海舟、西郷隆盛などが、動くのですが、矢追さんは、現在の地球が、そうだというのです。
アメリカ藩、イラク藩、北朝鮮藩、ロシア藩、日本藩などが、ちっぽけな地球のことだけを、考え、権力争いを、やっています。
そこへ、「黒船(UFO)」が、姿を、現し始めているわけです。
それに、敏感な人たちは、気がついて、どうにかしなくてはいけないと、考えている。
そのような状況が、現在の地球なのです。
矢追さんは、坂本龍馬のように、広い宇宙から、現在の地球を、見ていました。
なかなか、このような人物は、まだ、少ないと、思いますが、これから、少しづつ、若さと勇気に、満ち溢れた、地球維新の志士が、でてくると、思います。
ちなみに、現在のUFO問題を、研究している世界のトップたちの中には、この「日本と黒船」の関係を、「地球とUFO」におきかえて、考えようという動きも、あるそうです。
優れた文明と遅れた文明が、出会うと地球の歴史においては、侵略されたり、奴隷にされたり、滅ぼされたりしている場合が、多いのですが、日本の明治維新は、それを、うまくかわし、うまく、取り入れているからだそうです。
「地球開国は、日本の明治維新が、いいモデルになる!」
こう考えているそうです。
面白いですね。
このような矢追さんの人生観、行動力、洞察力は、子供時代に、培われたのだそうです。
昭和20年8月15日、矢追さんは、10歳の頃、満州で、日本の終戦を、むかえたそうですが、その当時、満州で、その当時珍しい、鉄筋コンクリート造りの白亜の豪邸に、住んでいたそうです。
そして、たくさんの現地の使用人を、雇っていたそうです。
金持ちで、裕福な生活を、していたそうですが、その日、ラジオで、天皇陛下の放送が終わり、日本が、戦争に、負けたとわかったとたん、それまで、やさしくしていた、中国の使用人たちが、急に、態度を、豹変させ、
「ここは、私たち中国人の土地だから、日本人は、でていけ!」
と言ったそうです。
ショックだったそうです。
そして、その時に、
「世の中の常識など、いつ、急に変わっても、おかしくない」
ということを、心の底から、感じたのだそうです。
それから、母親たちと、寒い満州の社会で、家にあったものを、売りさばきながら、命からがら、方々を、転々としたのだそうです。
この敗戦という体験の中で、矢追さんは、
「世の中には、絶対というものはない。日常生活の全てが、不確定要素で、成り立っている」
ということを、学んだのだそうです。
特に、矢追さんは、
「銀行というものが、まったく、機能しなくなり、お金(日本銀行券)が、ただの紙切れに、なってしまったという経験をした」
と言っていました。
このような経験は、貴重だと思います。
なぜなら、私たち若者は、生まれた頃から、
「お金は、大切なもの。大事にしなければ、いけないもの」
こう教わって、生きてきたからです。
これは、確かに、事実なのですが、その裏には、
「お金に、価値がなくなった社会を、体験していない」
という盲点があることも、頭の隅っこに、いれておいたほうが、いいと思います。
「お金は、大切なもの」
これも、絶対的な価値観ではないと、いうことです。
矢追さんは、このような経験から、
「自立する」
ということの大切さや、
「欲が、なくなる」
という人生観を、もったそうです。
さらに、死にそうなめに、何度も、遭い、
「今を、悔いのないように、精一杯生きる」
ということの大切さも、学んだと、言っていました。
矢追さんは、UFOなどの不思議現象は、あくまでも、「目的」ではなく、いろいろな「視野狭窄」から脱するための、この世界の不思議さ、神秘、世の中の素晴らしさを感じるための「手段」だというふうに、捉えているというところに、共感を、覚えました。
「UFOを、見た!」
「宇宙人に、会った!」
「スプーンが、曲がった!」
ほとんどの人は、それで、おしまいになってしまうのです。
矢追さんは、そのような現象を、すべて、「道具」や「手段」だととらえ、それを、利用して、もっと、広い世界に、私たちの意識を、連れっていってくれる、道先案内人のような感じかも、しれません。
朝、職場に、出勤するとき、ちょっと、立ち止まって、空を、眺めてみませんか?
1分間くらい、あなたが、立ち止まっても、世の中の誰も、困りませんよ。
1日に、1回でも、広い宇宙のことを、考えてみてください。
「空」を、見てみてください。
UFOが、見えるかも、しれませんよ。(笑)
<オマケ>
☆矢追純一さんのインタビュー動画です。
PS 一日に、1回くらいは、空を、見上げてみてください。UFOが、見えるかもしれませんよ。
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「闇の権力とUFOと2012年」 中丸薫・矢追純一 著 文芸社 1500円
という本を、読んでいます。
とても、興味深い情報が、満載です。
全ての意見に、同意するわけではありませんが、一読を、オススメします。
中丸先生についても、メインサイトのエッセイに、何度か、書いたことがありますが、矢追さんとは、一度だけですが、お会いしたことがあります。
9年くらい前に、銀座で、トークショーを、一緒に、開催したのです。
憧れの人物なので、とても、嬉しかったです。
その時のことを、書いてみますね。
矢追さんは、私が、1991年~1995年くらいに、UFOについて、徹底的に調べ、調査してきたころ、よく、その著書やビデオなどを、手にとって、眺めていた人物でした。
また、子供の頃から、テレビなどでも、よく見ていました。
矢追さんのことは、よくいろいろな人から、
「ジーンズの似合う、カッコイイ人だよ」
と噂に、聞いていたのですが、当日は、本当に、ブルージーンズで、来ていました。
矢追さんの本に、サインをしてもらった後、いきなり、打ち合わせが、ほとんどなく、全部アドリブで、ぶっつけ本番で、いきました。
トークショーは、前半は、矢追さんの個人的な話と、宇宙の映像、それから、後半は、私とのトークという構成に、しました。
「僕は、日本のサラリーマンたちに、空を、見てもらいたかったんですよ…」
矢追さんは、開口一番、こう言いました。
矢追さんは、若い頃、日本テレビに、入社したそうなのですが、いろいろな事情で、窓際族のような立場に、なってしまったことが、あったそうです。
ちょうど、そのような、冷や飯を、食わされていた頃、そのテレビ局の「はみだし者」ばかりを集めた、画期的な番組が、スタートしたのだそうです。
それが、有名な、「11PM」だったそうです。
大橋巨泉さんという司会者と組み、この番組をスタートしたばかりの頃、矢追さんは、朝、東京都内で、忙しく出勤しているサラリーマンの人たちが、ただ、前だけを見て、歩いているのを見て、とても、胸が、痛んだそうです。
彼らが、道端の花を、見ることもなく、空を、見上げることもなく、ただ、仕事や会社のことだけを、考え、下を、うつむきながら、足早に、急いでいる姿を見て、
「なんとか、彼らの顔を、上に、向けられるようなことは、できないのか?」
と思ったそうです。
立ち止まって、空を、見てもらいたかったのだそうです。
それで、考えたのが、
「UFO」
だったのだそうです。
「UFOを、テレビで、放映すれば、人々の関心が、空に、向かうだろう」
という願いをこめた仕事が、この「11PM」での、「UFO特集」だったのだそうです。
「視野狭窄」について、力説していたのも、印象的でした。
「視野狭窄というのは、とても怖いことです。例えば、恋愛など、一人の恋人しか見えなくなることが、よくありますが、これは、危険です。世界には、男と女が、半分ずついつから、異性など、世界に、35億人くらい、いるのです。それが、視野狭窄になると、自分にとっての異性は、世界中で、一人しかいないと、思い込んでしまう。こんな不自由なことは、ありません」
矢追さんの著書の中には、このようなことも、書いてありました。
その頃、矢追さんは、青島幸男さんという放送作家と、知り合いになったそうです。
元東京都知事ですね。
その青島さんが、その当時、作詞した曲に、
「ひとつ山越しゃ、ホンダラッタホイホイ」
という歌詞が、あったので、青島さんに、この詩の意味を、聞いたそうです。
そしたら、青島さんは、
「新聞の三面記事を、見てからです。その記事の中で、東北の寒村で、8人家族が、無理心中をしたと書いてありました。その家族の長である祖父が、家族全員を、オノで殺害して、その後、自分も、首吊り自殺したそうです。理由は、村八分だったそうです。その家族は、なんらかの理由で、村八分にあい、村人から石を投げられたり、子供が、学校に行けなくなったりと、大変だったそうです」
こう話したそうです。
それから、続けて、矢追さんに、
「でも、矢追さん、おかしいですよね。そんなに、村八分が嫌で、苦しいなら、家族皆で、電車に乗って、ひとつ山を越えて、別の村に、引越して、住めばいいのに…」
こう言ったそうです。
そういう日本の視野狭窄に、陥っている家族に、向けて、
「ひとつ山越しゃ、ホンダラッタホイホイ」
というメッセージを、歌にして、伝えたかったと、言っていたそうです。
この東北の家族にとっては、その村が、「宇宙の全て」だったのです。
そして、形こそ、違え、日本のサラリーマンのほとんどが、この視野狭窄に、陥っている、何とかしたい。
そのために、
「空を、見せたい」
と、思ったのだそうです。
自分の学校のことを、
「こんな学校…」
と言いながらも、通い続ける学生。
そして、不本意な会社だと、思いながらも、就職し、最初は、
「いつでも、辞めてやる…」
と思いながらも、だんだん、その安定から抜け出せなくなり、どうでもいいと、思っていた会社が、さも、自分の全宇宙であるかのように、考えるようになる。
出世だけを、考え、
「課長にでも、なりたい。係長でもいい」
と思いながら、上司の暴言にも、じっと耐え、夜、やけ酒を、飲みながら、グチを言い、精神的に、苦しみながら、生活していく、サラリーマン。
そして、自分の幸せを、あきらめ、子供に夢を、たくし、その子供を、幸せにするという名目のもと、子供を、「お受験」などの受験戦争に、駆り立てる。
矢追さんは、このような人たちに、
「本当に、一日に、一回でいいから、立ち止まり、ビルとビルの間から、空を、見上げてもらい」
と、思ったのだそうです。
後半は、私とのトークショーに、なりました。
その日は、明治維新の頃の、沖田総司の命日だったので、話題を、「明治維新」からはじめました。
それというのも、矢追さんが、著書の中で、面白いたとえ話を、していたからです。
現在の地球は、明治維新の頃の日本に、状況が、似ているのだそうです。
つまり、その当時、日本では、薩摩藩、長州藩などのたくさんの藩が、広い世界に目を向けず、日本という小さな世界の頂点に、立つことだけを考え、醜い権力抗争を、広げていました。
その頃に、やってきたのが、ペリー提督率いる「黒船」だったのです。
この圧倒的な軍事力、科学力を前にして、坂本龍馬や勝海舟、西郷隆盛などが、動くのですが、矢追さんは、現在の地球が、そうだというのです。
アメリカ藩、イラク藩、北朝鮮藩、ロシア藩、日本藩などが、ちっぽけな地球のことだけを、考え、権力争いを、やっています。
そこへ、「黒船(UFO)」が、姿を、現し始めているわけです。
それに、敏感な人たちは、気がついて、どうにかしなくてはいけないと、考えている。
そのような状況が、現在の地球なのです。
矢追さんは、坂本龍馬のように、広い宇宙から、現在の地球を、見ていました。
なかなか、このような人物は、まだ、少ないと、思いますが、これから、少しづつ、若さと勇気に、満ち溢れた、地球維新の志士が、でてくると、思います。
ちなみに、現在のUFO問題を、研究している世界のトップたちの中には、この「日本と黒船」の関係を、「地球とUFO」におきかえて、考えようという動きも、あるそうです。
優れた文明と遅れた文明が、出会うと地球の歴史においては、侵略されたり、奴隷にされたり、滅ぼされたりしている場合が、多いのですが、日本の明治維新は、それを、うまくかわし、うまく、取り入れているからだそうです。
「地球開国は、日本の明治維新が、いいモデルになる!」
こう考えているそうです。
面白いですね。
このような矢追さんの人生観、行動力、洞察力は、子供時代に、培われたのだそうです。
昭和20年8月15日、矢追さんは、10歳の頃、満州で、日本の終戦を、むかえたそうですが、その当時、満州で、その当時珍しい、鉄筋コンクリート造りの白亜の豪邸に、住んでいたそうです。
そして、たくさんの現地の使用人を、雇っていたそうです。
金持ちで、裕福な生活を、していたそうですが、その日、ラジオで、天皇陛下の放送が終わり、日本が、戦争に、負けたとわかったとたん、それまで、やさしくしていた、中国の使用人たちが、急に、態度を、豹変させ、
「ここは、私たち中国人の土地だから、日本人は、でていけ!」
と言ったそうです。
ショックだったそうです。
そして、その時に、
「世の中の常識など、いつ、急に変わっても、おかしくない」
ということを、心の底から、感じたのだそうです。
それから、母親たちと、寒い満州の社会で、家にあったものを、売りさばきながら、命からがら、方々を、転々としたのだそうです。
この敗戦という体験の中で、矢追さんは、
「世の中には、絶対というものはない。日常生活の全てが、不確定要素で、成り立っている」
ということを、学んだのだそうです。
特に、矢追さんは、
「銀行というものが、まったく、機能しなくなり、お金(日本銀行券)が、ただの紙切れに、なってしまったという経験をした」
と言っていました。
このような経験は、貴重だと思います。
なぜなら、私たち若者は、生まれた頃から、
「お金は、大切なもの。大事にしなければ、いけないもの」
こう教わって、生きてきたからです。
これは、確かに、事実なのですが、その裏には、
「お金に、価値がなくなった社会を、体験していない」
という盲点があることも、頭の隅っこに、いれておいたほうが、いいと思います。
「お金は、大切なもの」
これも、絶対的な価値観ではないと、いうことです。
矢追さんは、このような経験から、
「自立する」
ということの大切さや、
「欲が、なくなる」
という人生観を、もったそうです。
さらに、死にそうなめに、何度も、遭い、
「今を、悔いのないように、精一杯生きる」
ということの大切さも、学んだと、言っていました。
矢追さんは、UFOなどの不思議現象は、あくまでも、「目的」ではなく、いろいろな「視野狭窄」から脱するための、この世界の不思議さ、神秘、世の中の素晴らしさを感じるための「手段」だというふうに、捉えているというところに、共感を、覚えました。
「UFOを、見た!」
「宇宙人に、会った!」
「スプーンが、曲がった!」
ほとんどの人は、それで、おしまいになってしまうのです。
矢追さんは、そのような現象を、すべて、「道具」や「手段」だととらえ、それを、利用して、もっと、広い世界に、私たちの意識を、連れっていってくれる、道先案内人のような感じかも、しれません。
朝、職場に、出勤するとき、ちょっと、立ち止まって、空を、眺めてみませんか?
1分間くらい、あなたが、立ち止まっても、世の中の誰も、困りませんよ。
1日に、1回でも、広い宇宙のことを、考えてみてください。
「空」を、見てみてください。
UFOが、見えるかも、しれませんよ。(笑)
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