最近、人と話をしていると、なぜか、たまに、「佐賀のがばいばあちゃん」の話題になります。
昔、レンタルDVD店で、「佐賀のがばいばあちゃん」という映画のDVDを、借りてきて、観てみました。
とても、心があたたかくなりました。
自分も、子供のころ、よく、祖母と、おしゃべりした体験があるので、
「うんうん」
と、うなずきながら、観ました。
漫才師の島田洋七さんの子供の頃の体験を、映画にしたものです。
ご存知のように、洋七さんは、元・B&Bという漫才コンビで、大人気だった、漫才師です。
それにしても、あの頃も、今のように、無数の漫才師が、テレビに、登場しましたが、今でも、人気があるのは、ビート・たけしさん、さんまさんなど、本当に、数えるくらいしかいません。
やはり、人気というものは、長く維持するのが、難しいのですね。
ビート・たけしさんが、昔、ある雑誌のインタビューで、こういうことを、言っていました。
「オイラが、デビューした頃、他にも、たくさんの漫才師が、デビューしたけど、その後も、ずっと、人気を維持している漫才師は、少ししかいない。ほとんどの漫才師は、すぐに、人気がなくなって、消えていった」
その原因を、こう分析していました。
「漫才師という職業は、お客さんを、笑わせるのが、仕事なんだよ。オイラは、お客さんを、笑わせようと、いろいろ考えて、漫才をやっていたんだ。それに対して、消えっていった漫才師たちに、共通しているのは、お客さんから、笑われていたんだよな。漫才師は、客を、笑わせるのが、仕事なんだよ。客から、笑われたら、ダメなんだよ」
この話には、
「う~ん」
と、唸ってしました。
「客を、笑わせる」
のが、漫才師の仕事。
「客から、笑われる」
状態になったら、漫才師は、終りだという意見は、凄い視点だと思います。
つまり、たけしさんは、
「客に、媚びる」
という姿勢を、絶対に、やらなかったということです。
まあ、たけしさんも、大事故にあったり、いろいろな事件を、起こしたりもしていますが、やはり、「自分らしさ」を、貫いていたのかもしれません。
あとは、たけしさんも含め、今でも、人気を維持している漫才師たちは、頭がよくて、賢いのは、モチロンですが、やはり、人気の秘密は、「人情」だと、思います。
人の情けが、よく、わかる人たちが、やはり、人気を、維持しているような気がします。
この「佐賀のがばいばあちゃん」の映画の中にも、たくさんの「人情」が、でてきます。
今の「平成」の時代も、いいのですが、やはり、「昭和」の時代には、今よりも、「人情」が、あったような気がしますね。
この映画は、洋七さんのおばあちゃんが、たくましく生きている姿が、物語のメインになっていますが、その周辺の先生や友達、近所の人たちの人間味溢れる、愛情物語が、たっぷり描かれているのが、人気の秘密だと思います。
昭和の時代って、日本中、今よりも、もっと、思いやりに溢れた、いい時代でしたね。
もちろん、あの頃も、今よりもひどい事件や出来事も、たくさんありましたが、やはり、トータルで見ると、人と人の触れ合いが、密だったし、「お金」や「地位」などよりも、「心」や「思いやり」が、尊重された時代だったような気がします。
特に、あの時代のお年寄りたちには、いろいろ深い、人生の知恵があり、子供のころ、よく、その知恵に、驚いた記憶があります。
いつの時代でも、やはり、年寄りの知恵や愛情って、大事なんですよね。
「神との対話」という本に、こういう話が、書いてありました。
ちょっと、うろ覚えなのですが、作者のニールさんに、神様が、こう言う部分が、あったと思います。
「現在の地球が混迷している、一番の原因は、子供が、子供を、育てていることです。つまり、まだ、人生経験に乏しい、未熟な魂の20代~30代の男女が、結婚して、子供を、育てているのが、一番の原因なのです。まだ、大人になりきれていない若い人間が、子供を産み、育てるから、その子供が、人生を、誤るのは、当然の結果なのです」
それに対して、ニールさんが、
「では、神様、どうすれば、いいんですか? 人間には、若いころは、やはり、性欲があり、セックスをしたがるのが、自然なのですよ。そして、その結果、子供が、生まれ、それを、育てなくてはいけなくなるのは、しかたがないのではないですか?」
と質問します。
それに、神様が、こう答えます。
「君の言っていることは、よくわかる。だから、人間は、大昔から、祖父や祖母と同居しながら、子育てをしたんだ。50代~60代の祖父母は、もう、人生経験も、豊富だし、魂も、成熟している。だから、近視眼的になりやすい、両親よりも、もっと、大きな視点で、もっと、大きな愛で、孫に、接することができる」
いわゆる、二世帯住宅の勧めですね。
二世帯住宅ではなくても、やはり、夏休みなど、年に、1回以上は、祖父母の家に、孫を、連れっていって、いろいろな話を、聞かせるのは、とっても、いいことだと思います。
最近、問題になっている、児童虐待なども、核家族だから、起こりやすくなるのだと思います。
これが、家庭に、祖父母がいれば、こういう問題は、起きにくくなると、思います。
たとえば、母親が、
「いつも、朝、起きるのが、遅いんだから! そんなに、学校を、遅刻ばかりしていたら、ダメじゃないの!!」
と子供に、怒鳴りながら、叱っても、その母親の母親、つまり、その子供の祖母が、そばから、母親に、
「何、偉そうなこと、言っているのよー。あなただって、子供のころ、朝寝坊して、遅刻ばかりしていたじゃないのよー」
と一言、言ってくれると、それほど、酷い虐待は、起こらないと思います。
「子育て」は、親が、全部、責任をもって、やるというのも、いいのですが、それよりは、教育に迷ったり、子供とうまくいかなかったり、手に余ったりする時には、祖父母に、孫の面倒を、しばらく、みてもらうという方法も、とっても、有効だと思います。
この映画の中では、洋七少年とおばあちゃんとの、素晴らしい心の交流が、描かれていますが、ここで、おばあちゃんから、教わった、知恵や人情が、後の漫才師、島田洋七さんの、素晴らしい漫才の素地になったのだと、思います。
この映画の中でも、でてきますが、すこし、この「がばいばあちゃんの名言集」を、紹介しておきますね。
ちなみに、「がばい」というのは、佐賀の方言で、「非常に」とかいうニュアンスの言葉だそうです。だから、この映画は、「佐賀のすごいおばあちゃん」というような意味だそうですね。
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「佐賀のがばいばあちゃんの名言集」
by 島田洋七
嫌われているということは、目立っているということや。
悲しい話は夜するな。
つらい話も昼にすれば何ということもない。
通知表は、0じゃなければええ。
1とか2を足していけば5になる!
葬式は悲しむな。
丁度よかった、しおどきだった
人がこけたら笑え。
自分がこけたらもっと笑え。
人はみんなこっけいだから。
生きていることが面白い。
なりふりかまうより、工夫してみろ。
人に気づかれないのが
本当の優しさ、本当の親切。
ケチは最低!節約は天才!
「暑い」「寒い」と、うるさく言うな。
夏は冬に感謝し、冬は夏に感謝しんしゃい。
時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。
人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め!
世の中には、病気で死にたくない人が
いっぱいおるのに、自殺なんて贅沢だ。
今のうちに貧乏しておけ!
金持ちになったら、旅行へ行ったり、寿司食ったり、
着物を仕立てたり、忙しか。
鰯を食べてるからって、貧乏じゃない。
昔の人が鰯を見て、鯛と名前をつけていたら、
鯛は鰯ばい!
あんまり勉強するな!
勉強すると癖になるぞ!
海水パンツなんかいらん!
実力で泳げ!!
今日、明日のことばかり考えるな。
百年二百年先のことを考えろ!
孫や曾孫が五百人くらい出来て、
楽しくてしょうがなか。
二股の大根も、切って煮込めば一緒。
曲がった胡瓜も、
刻んで塩でもんだら同じこと。
貧乏には二通りある。
暗い貧乏と明るい貧乏。
うちは明るい貧乏だからよか。
それも、最近貧乏になったのと違うから、
心配せんでもよか。
自信を持ちんしゃい。
うちは、先祖代々貧乏だから。
そして、由緒ある貧乏だから。
拾うものはあっても、
捨てるものはないと。
「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
「じゃあ、答案用紙に『私は日本人です』って書いとけ」
「漢字も苦手で・・・」
「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」
「歴史も嫌いでなあ」
「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」
「ばあちゃん、腹減った」
「気にするな」
もし泥棒に入られても、何も盗られる物はない。
あんまり何もないから、
置いて行ってくれるかもわからんばい。
人間は死ぬまで夢を持て!
その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。
頭がいい人も、頭が悪い人も、金持ちも、貧乏も、
五十年たてば、みーんな五十歳になる。
漫才ブームが終わり、仕事が減り、体調も悪くなった。
ばあちゃんに相談すると、
「4年ほど死ぬほど働いたんだから、4年遊べ」と言う。
「山を登ったら、今度は谷にも下りていけ。
いっぱい気づくことがある。
そもそも頂上なんて住むところじゃない。
記念撮影が終わったら下りて来い。谷はいいぞ。
鳥もいるし、きれいな花も咲いている。
川だって流れている。
川で体を洗ってさっぱりしたら、もういっぺん山の頂上へ向かえ」
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PS いいですねー。
これからの時代は、「人情」が、急激に、見直される時代になると、思います。
人の情けを、感じられる人って、やはり、素敵ですよね。
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