6月24日(日)のワクワクセミナー、またまた、ワクワクしながら、終了しました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
セミナーの時も、話しましたが、ここでも、書きますね。
大学生の頃、栗本慎一郎さんの本が、大好きで、よく読んでいました。
この栗本先生は、精神世界にも、とても、造詣が深く、1990年頃に、先生の本で、私は、「バシャール」の本の存在を、知りました。
この栗本先生が、よく著書の中で、褒めていたのが、故・吉本隆明さんでした。
今年の3月に、お亡くなりになった時には、驚きました。
ご冥福を、お祈りいたします。
吉本さんは、よしもとばななさんのお父様でもあり、「戦後思想界の巨人」ともいわれていた、凄い方です。
ただ、私には、文章が、難しく感じられ、なかなか、吉本隆明さんの本は、読めませんでした。
8年くらい前に、ようやく手にとって、1冊だけ、読んだのですが、面白いことが、書いてありました。
それは、「歴史教科書問題」についての記述でした。
ご存じのように、戦後、日本は、中国や韓国などと、教科書に記述する歴史について、ずーっと、論争してきました。
私も、心の片隅に、この問題は、ずっと、気になっていました。
本を、読みながら、
「ほーっ、思想界の巨人の吉本さんは、この問題を、どう捉えて、解釈してるんだろう?」
と、期待しながら、読みすすめていきました。
すると、ページを、めくって、ビックリしました。
そこには、
「そもそも、教科書なんて、誰も、真面目に、読んでいませんよ」
だいたい、こういう内容の話が、書いてあったのです。
これには、笑ってしまいました。(笑)
つまり、教科書に書いてある歴史なんて、一部のインテリだけが、気にしているだけで、普通の一般大衆は、教科書なんて、ほとんど気にしていない。
発展途上国なら、教科書は、若者の思想に、影響を、与えるだろうが、日本のような先進国は、書店には、面白い小説、漫画、雑誌が、溢れるほど、積まれていて、映画、ドラマも、たくさんやっていて、面白いゲームも、いっぱいある。
こういう国では、教科書の内容なんか、ほとんど影響しない。
こういうことを、書いてたのです。
「さすが、思想界の巨人だ!」
こう思って、感動しました。
どの分野でもそうですが、問題を、根本から、疑うことができる人は、凄いです。
そういう人は、よく、
「そもそも」
という単語を、使います。
「そもそも、なぜ、人間は、生きているんだろうか?」
「そもそも、どうして、時間は、存在しているのだろうか?」
「そもそも、会社という組織は、これからの社会に、必要なのだろうか?」
「そもそも、結婚というものは、どうして、やるのだろうか?」
などです。
私自身も、学生の頃を、振り返って、教科書の内容で、覚えているものなど、ほとんどありません。
国語や英語の教科書は、少しは、覚えていますが、数学や物理など、まったく、覚えていません。
これは、いろいろな理由は、あるでしょうが、一つには、教科書が、強制的に、購入させられたり、読むことを、義務にされたからだと、思います。
人間は、強制されたり、義務にされると、とたんに、興味がなくなるという習性が、あるようです。
逆に、否定されたり、規制されると、興味がわいてきて、やる気がわいてくるということも、多いみたいです。
例えば、男性は、特にわかると思いますが、中学生の頃など、親や先生から、
「エッチな雑誌なんか、読んでは、ダメですよ」
と言われると、そういう雑誌を、買って、読みたくなったものです。
これが、18歳以上になり、いくらでも、書店で、買ったり、読んだりできるようになると、とたんに、興味が、薄くなってきました。
小学校から高校まで、私は、読書が、嫌いでした。
その原因は、学校の先生から、
「本を、読みなさい。読書は、素晴らしいですよ」
と言われ続けていたからだと、思います。
読書感想文などの宿題で、読まされる「文部省推薦図書」という本などは、とくに、つまらなく感じられました。
「ONE PIECE(ワンピース)」などの人気漫画を、売れなくするのは、簡単です。
この漫画を、「文科省推薦図書」に、指定して、全国の子供に、強制的に、読ませて、読書感想文を、宿題にして、書かせる。
そして、さらに、その感想文に、点数をつけて、最優秀の感想分文には、「文部科学大臣賞」などを、与えるようにすれば、とたんに、この漫画の魅力は、落ちるでしょう。
「ONE PIECE(ワンピース)」が、これだけ、売れたのは、学校の先生方が、この漫画のことを、あまり、推薦しなかったからかもしれません。
「漫画なんか、くだらない」
と言われると、子供たちは、読みたくなるものなのです。
友人たちと、よく、「アミ 小さな宇宙人」という本について、話すのですが、この本なども、小学校の図書館などに、置くと、かえって、読まれなくなるかもしれません。
先生方が、
「こんな怪しい本、ぜったい、読んじゃダメですよ…」
とヒソヒソ声で、否定すると、逆に、子供たちは、興味をもつ可能性も、あります。(笑)
もうだいぶ昔の話ですが、D.H.ローレンス著の「チャタレイ夫人の恋人」という本が、話題になったことが、ありました。
「この本の内容は、はたして、わいせつなのか? それとも、芸術なのか?」
ということで、論争になったのです。
これは、1957年に、最高裁判所で、最終判決が、言い渡されたそうですが、その判決は、
「有罪」
だったそうです。
つまり、
「わいせつ」
だというのが、最高裁の判断だったのです。
ちなみに、罰金は、10万円~25万円だったと言われていますが、実際にに、支払われたのは、2万円くらいだったという説もあります。
これは、一部の学者たちから、「現代の大岡裁き」ともいわれているそうです。
つまり、最高裁判所の判決というのは、他の判決と違って、後世の文化や歴史に、影響を与えるほどのものだから、大局的な視点から、やらなくては、いけないのだそうです。
前述した、栗本慎一郎さんが、昔、著書に、書いていたのですが、実は、この判決を、言い渡した、最高裁の裁判官は、栗本先生のお父様だったそうです。
栗本先生が、直接、お父様から、聞いた話らしいのですが、
この時、「チャタレイ夫人の恋人」の内容を、「無罪」にして、「芸術」という結論にすると、作品の「魅力」が、なくなると、判断されたのだそうです。
「有罪」にして、「わいせつ」にしたおかげで、この本に、「魅力」が、出てきたのです。
つまり、この判決のおかげで、一般の大衆は、
「ええっ、最高裁判所が、有罪で、わいせつと判断した作品って、いったい、どんなイヤラシイ内容が、描写されているんだろう?」
と興味がわいてきて、その判決の後、その本が、爆発的に、売れたのだそうです。
出版社は、わずかな罰金で、その後、とても、儲かったというのです。
どうですか?
面白い裁判では、ないですか?
こういう裏話って、面白いですね。
男性の読者は、わかると思うのですが、ほとんどの男性は、丸裸の女性には、あまり、魅力を、感じません。
お堅い制服や着物などを着てる女性から、チラリと下着などが、見えたりする姿に、セクシーさを、感じるのです。
「見て、見て」
と言われると、見たくなくなるのです。
「絶対、見ちゃダメよ!」
と言われるから、見たくなるのです。
だから、「性の解放」などは、あまり、やらないほうが、いいのです。
現代の日本は、草食系の男子が、増えたといわれますが、その要因の一つに、
「あちらこちらに、性が、溢れて、セックスしようと思ったら、いつでも、気軽にできるようになったからではないか?」
と私は、考えています。
校則の厳しいお嬢様学校を、卒業した女性などは、1ミリ単位で、オシャレを、意識できるようになるといいます。
自分の経験からも、
「魅力的だな…」
と感じる女性に、いろいろ質問すると、子供の頃に、家庭や学校で、厳しくしつけれらた人が、多いです。
私たちの生きているこの世界自体、とても不自由で、制限された、「肉体」という乗り物に、乗って生活することを、強制されています。
「時間」という縛りも、あります。
他にも、「お金」や「常識」、「法律」、「習慣」、「道徳」など、規制だらけです。
これだけ、「規制」や「強制」、「義務」が多く、厳しい世界に、どうして、生まれてきたのか?
それは、
「魂を、磨いて、光輝く、魅力的な存在になるためでは、ないだろうか?」
ということです。
PS 制限が大きいほど、私たちの魅力は、高まります。
この世界は、魂を、魅力的にするための磨き場なのかも。
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