1997年の5月、アメリカに、留学に行く前に、恩師である宮城先生に、最後に、挨拶しに行った時に、先生が、
「トーマ君、この世界は、宝くじで、1等賞を当てるような人生を、知らず知らずに、強いられているんだよ。それが、この世界で、たくさんの人が、苦しんでいる原因の一つなんだよ」
こう言いました。
この時は、この意味が、よくわからなかったのですが、2002年あたりから、起業して、いろいろな社会経験を積んでからは、この意味が、わかるようになってきました。
前回、「ナンバーワン」の話を、書いたのですが、これが、世の中の大半の人が、苦しんでいる、まさに、元凶なのです。
つまり、100メートル走で、ボルト選手が、世界一速いタイムで、オリンピックの金メダルを、獲得してますが、世界中で、100メートル走を、やっている人たちの中で、大企業から、スポンサー契約のオファーが、来たり、テレビや雑誌などから、取材が、殺到するのは、ボルト選手、たったの一人だけなのです。
2位以下の人たちは、あれだけ、人生をかけて、100メートル走に、打ち込んだのに、この競技で、生活していくことは、難しいのです。
しかも、ボルト選手も、これから先の人生で、ずーっと勝ち続けることは、できません。
いつかは、体力も衰えるし、誰かに、敗れることも、あると思います。
これでは、まさに、「宝くじ」です。
1等賞を、獲得した人だけが、美味しい思いをして、それ以外の人たちは、一生、夢だけを見て、人生を終えることになるのです。
これは、スポーツの世界だけではなくて、ビジネスなどの世界でも、同じです。
NHKの「プロフェッショナル」という番組を、見ていても、わかりますが、この世界は、
「何か、一つのことを、極めた人だけを、英雄にして、夢を与える」
ということを、よくやるのです。
これは、余談ですが、以前に、何かの本で、
「日本は、宝くじの賞金額が、江戸時代から、変わっていない」
という話を、読んだことがあります。
江戸時代から、「富くじ」という制度が、あったのですが、これの商品が、
「庶民が、江戸の町に、家を、一軒建てられる金額」
だったそうです。
現代の「宝くじ」も、
「庶民が、東京都内に、一軒家を、建てられる金額」
というのが、「一等賞」の基準に、なっているそうです。
これは、いつの時代でも、権力者たちが、
「庶民には、都内に、家を、一軒買うだけの夢は、許してやるけど、それ以上の夢は、許さない」
と言っているということです。
「宝くじ」などを、「人生最高の夢」などにしている人は、知らず知らずに、権力者たちの都合のいいように、手のひらの上に、置かれているということですよ。
話を戻しますね。
つまり、セルフブランディングをして、自分の価値を、「ナンバーワン」に、高めない限り、なかなか、自分の魅力や才能で、食っていくことは、難しいのですが、そのナンバーワンに、なれるのが、極めて少数の人だけだというところで、大半の人たちは、あきらめてしまうのです。
しかし、あきらめる必要は、ないのです。
誰でも、ナンバーワンに、なれるのです。
これからが、本題です。
まず、質問です。
「英検3級」、つまり、「中学卒業程度の英語力」で、来月から、英語の仕事で、月収30万円を、稼げるでしょうか?
ほとんどの人が、
「無理だ!」
と答えると思います。
「英検3級で、英語の仕事など、できるわけがない。最低でも、2級はないと、無理だろう。できれば、1級とってから、英語の仕事を、始めないと、いけないんじゃないか?」
こう思うと思います。
3級の人の大半は、
「もっと、もっと、英語力を、身につけたい!」
こう思って、英会話教室に、通ったり、英会話の教材を、購入したりすると思います。
でも、これだと、お金を稼ぐどころか、大金が、出ていくのです。
それで、英語が、身につけば、いいのですが、そうじゃなかったら、儲かるのは、英会話教室などの英語産業の会社ばかりということに、なってしまいます。
どのビジネスも、このお客さんの「もっと、もっと」という「向上心」を煽って、儲けています。
「向上心」というものは、もちろん、悪いものでは、ありません。
むしろ、いいものです。
ただし、
「必要以上の向上心は、貧乏のもと」
なのです。
この必要以上の向上心を持ちすぎて、お金で、苦しんでいる人も、いっぱいいると思います。
「英語」という山が、あるとします。
その山の頂上は、アメリカ人などのネイティブスピーカーたちです。
どんなに、英語を学んでも、生まれた時から、英語を話している人たちには、勝てません。
その山の9合目あたりが、「英検1級」の人たちでしょう。
7合目あたりに、「英検2級」の人たちが、いるでしょう。
5合目に、ようやく、「英検3級」の実力の人たちが、滞在しているのを、イメージしてください。
「英検3級」の人たちは、5合目から7合目に、登ろうとしている人たちに、英語を、教えることは、できません。
つまり、大学の英文学科を、受験しようと思っている高校生に、英語を、教えることは、できないのです。
でも、0合目から、3合目あたりりまで、登りたいと思っている人には、英語を、教えることは、できます。
例えば、幼稚園生に、
「A、B、C、D、E、…」
などのアルファベットを、教えることは、可能なのです。
その幼稚園生の家が、金持ちだったら、家庭教師代で、月に、30万円いただけるかもしれません。
そうです。
「英検3級で、月収30万円」というのは、可能なのです。
知らず知らずに、私たちは、こうやって、
「仕事というのは、一つのことを、極めないかぎり、できない」
と、思い込ませれているのです。
現在の能力のまま、自分よりも、下の能力の人たちに、教えてあげることを、考えれば、仕事というのは、いくらでも、転がっているのです。
ここからは、応用問題です。
では、この幼稚園生の家庭教師の仕事を、ずーっと続けることは、可能なのか?
ということです。
答えは、「ノー」ですね。
つまり、「英検3級」の人が、英語の仕事で、月収30万円も、稼いでることが、噂になると、必ず、競合が、現れるのです。
この世界は、なんだかんだいって、まだまだ、競争の社会だし、弱肉強食の部分が、残っています。
3か月くらいすると、ほとんどの場合で、「英検2級」や「英検1級」の人たちが、
「英検3級の人よりも、私たちのほうが、もっとわかりやすく、英語を、教えることが、できます。お母さん、その子は、私たちに、任せてくれませんか?」
と言ってきます。
そうすると、ほとんどのお母さんは、その子を、「英検2級」と「英検1級」の人に、お願いすることになると思います。
「英検3級」の実力では、なかなか、長続きは、しないのです。
では、こういう場合、どうするのか?
答えは、「ダブルスキル」です。
「ダブルスキル」とは、
「同時に、二つの技術を、もっていること」
という意味です。
たとえば、「医師」という資格を、もっている人は、たくさんいます。
「税理士」という資格を、もっっている人も、たくさんいます。
今の時代、これらの一つの資格だけで、就職しようと思っても、難しいかもしれません。
でも、「医師」と「税理士」という二つの資格を、もっている人は、極端に、少ないと思います。
「ダブルスキル」というものを、身につけると、すぐに、「オンリーワン」でもあるし、「ナンバーワン」でもあるという状態に、なりやすいのです。
おそらく、一つの市町村で、この二つの資格を、もっている人は、一人くらいだと思います。
この状態だと、ライバルが、いなくなり、「無敵」の状態になります。
文字どおり、「敵が無い」という状態になるのです。
先ほどの「英検3級」で、英語の仕事を、やろうとしている人も、「英語」だけの山では、5合目なので、7合目や9合目の人には、かないません。
こういう場合、もうひとつの山を、自分で、勝手に創るのです。
たとえば、「カブトムシ」という昆虫に、詳しかったら、この趣味を、もうひとつの山にするのです。
この場合も、昆虫学者に、勝てるほどの知識なんか、いりません。
こちらも、5合目あたりで、かまわないのです。
そして、ブログなどで、
「幼稚園生たちに、初歩の英語を、教えます。それも、野山の中で。カブトムシを、虫取り網で、追いかけながら、楽しく英語を、学びましょう!」
こういうふうに書いて、英語の家庭教師を、やるようにするのです。
野山を、歩きながら、
「river、flower、sky、tree、sun、…」
などの英単語を、学んだら、楽しく学べると思います。
そして、カブトムシを、捕まえたら、そのカブトムシについて、いろいろと語り合う。
これは、英語だけが、できる人だったら、盛り上がらない話でしょう。
「英語」と「カブトムシ」という両方に、詳しい人だったら、このように、まったく違う角度から、英語教育のビジネスで、起業できるのです。
このやり方だと、先ほどのように、一つの市町村で、この二つのことに、詳しい人は、一人くらいだと思います。
これで、ライバルが、いなくなり、「無敵」の状態になるのです。
「英語」と「カブトムシ」という「「5合目」と「5合目」を、足し算しても、「10合目」になるのです。(笑)
このように、競合と競って、勝つのではなくて、最初から、自分を、「無敵」の状態にしてから、ビジネスに、参入するのが、賢いやり方です。
他にも、前述の「100メートル走」でも、ボルト選手のように、「9秒58」なんかのタイムで、走る必要はないのです。
「11秒台」で、十分なのです。
「学生時代、短距離の選手だった」
くらいの5合目くらいの実力で、十分なのです。
それから、ターゲット顧客を、幼稚園生や小学生にして、
「運動会の前のかけっこの家庭教師です!」
と売り出せば、いいのです。
それから、「カブトムシ」が、大好きだったら、ブログなどで、
「幼稚園生や小学生たちに、かけっこを、教えます。それも、野山の中で。カブトムシを、虫取り網で、追いかけながら、楽しく足腰を、鍛えましょう!」
こう書いて、運動会前のかけっこの家庭教師を、やるのです。
「短距離」と「カブトムシ」という二つから、仕事を、創りあげると、ライバルが、いなくなり、「無敵」になるのです。
「自分の短距離走は、中途半端だった… 11秒台くらいでは、短距離の仕事は、できない…」
こういう思い込みは、とっととなくして、もっと自由に、ビジネスというものを、考えてください。
何か一つのことを、極める必要なんか、ないということなのです。
「中途半端なことを、複数組みわせるだけで、簡単に、誰でも、ナンバーワンになれる!!」
ということを、声を大にして、いいたいのです。
これは、余談ですが、私が、個人的に、「セルフブランディングの達人」だと評価しているタレントが、しょこたんこと、中川翔子さんです。
しょこたんは、この「ダブルスキル」というテクニックを、うまく使いこなしています。
自分で、考えたのか、事務所の戦略なのか、わかりませんが、見事です。
しょこたんは、たしかに、かわいいけど、彼女くらいの顔やスタイルくらいだったら、たくさんいます。
以前、何かの番組で、話していたのですが、深海魚オタクだそうですね。
もちろん、この分野も、専門の学者の知識に比べたら、大したことは、ないだろうと思います。
でも、「かわいいルックス」と「深海魚の知識」という二つで、しょこたんを、負かせる人は、少ないと思います。
「かわいいルックス」だけなら、しょこたんに、勝てる人は、たくさんいるでしょう。
「深海魚の知識」だけでも、勝てる人は、多いでしょう。
でも、この二つ同時に、彼女に、勝てる人は、とっても少ないと思います。
結果として、この「しょこたんワールド」に、参入して、勝てる人は、いなくなり、「オンリーワン」で、「ナンバーワン」という「無敵」の状態を、創りだすことに、成功しています。
「かわいいルックス」だけなら、激戦の芸能界では、生き残っていけません。
でも、「深海魚の知識」という、もう一つの武器のおかげで、同じような視点をもつ、オタクの男性にも、魅力を感じさせるし、「サイエンス」や「動物」の番組にも、出演のオファーが、来るのです。
あと、これは、私自身の話ですが、12年前、最初に、ホームページを、作成するときに、この「セルフブランディング」についても、いろいろ考えました。
ご存知のように、「精神世界」といっても、幅広いです。
いろいろな分野が、山ほどあります。
私は、その中で、「バシャール哲学」を、メインテーマに、選びました。
やはり、「バシャール」が、一番好きだからです。
しかし、「バシャール」という山は、頂上の10合目には、バシャール本人が、座っています。(笑)
9合目にも、本家本元のダリル・アンカさんが、存在しています。
8合目あたりにも、素晴らしい実力者が、当時も、たくさんいました。
現在でも、須藤元気さんや本田健さんが、バシャールとの対談本を、出版されていますね。
私、トーマは、「バシャール」という山だったら、6合目か7合目あたりだと、思います。
でも、これを、がんばって、10合目まで、登ろうなんて、思いませんでした。
バシャールやダリルさんと、勝負しても、勝てるわけが、ないからです。
「0合目から5合目あたりまで、登っていきたい」
と思っていいる人、つまり、バシャールの哲学を、学び始めたばかりの人たちに、
「こうすれば、バシャール哲学を、簡単に、実践できて、ワクワク人生を、歩めますよ」
というアドバイスを、メインにしたのです。
どちらかというと、初心者向けに、特化したのです。
バシャール哲学を、極めないで、そのかわりに、私のもうひとつの特技である、「パワーリフティング」というものを、組み合わせたのです。
この競技では、世界大会で、勝ったこともありますが、この競技も、団体が、たくさんあり、私が、活躍していたのは、マイナー団体なので、他にも、強い人は、世界中に、山ほどいます。
こちらの山でも、おそらく、8合目くらいだと思います。
でも、「バシャール哲学」と「パワーリフティング」という二つ同時に、私を、負かせる人は、少ないと思います。
「バシャール哲学」だけなら、私に、勝てる人は、たくさんいるでしょう。
「パワーリフティング」だけでも、私よりも、重たいバーベルが、持てる人は、けっこういます。
でも、この二つ同時に、私に、勝てる人は、とっても少ないと思います。
これは、計算してやったというよりも、なんとなく直感で、そう感じて、やったのですが、結果として、こちらも、「無敵」の状態に、なっています。
「バシャール哲学」と「パワーリフティング」
つまり、
「精神世界で、学んだこと」と「鉄のバーベルで、学んだこと」
この二つの「ダブルスキル」を、融合させて、創りあげた、私の「トーマワールド」が、
「精神世界の鉄人」
というサイトなのです。(笑)
ぜひ、自分の趣味や特技から、自分の「ダブルスキル」を、考えてみてください。
そこには、「オンリーワン」で、「ナンバーワン」になれる、「無敵」の世界が、広がっていると思いますよ。
次回から、さらに深く、「セルフブランディング」や「ビジネス」に、斬り込んでいきますね。
ご期待ください!
PS 「精神世界の鉄人」というブランドは、私自身の二つの特技を、融合させて創りだした、ユニークな世界だと思います。
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