先日、映画「ナイトミュージアム」を、DVDで観ました。
最初は、子供向けの映画だと思って、あまり期待してなかったのですが、けっこう面白かったです。
博物館の中の展示物たちが、夜中に、動き出すという内容です。
映画の中で、心に残ったシーンがありました。
それは、主人公の男性が、生き返った人形たちと、会話する場面なのですが、小人の兵隊たちが、戦争しているのを見て、その男性が、
「オマエたち、戦いなんか、やめろよ。バカバカしいぞ!」
と諭すのですが、その兵隊たちは、
「何言ってんだ! 男は、戦うものだろう。戦うから、男なんだ!」
と言い返してきます。
そこで、さらに、その男性が、
「いや、そんなことはない。別に戦わなくてもいいんだ。そもそも、戦争なんてものは、何の意味もないんだ」
と教えると、兵隊たちが、
「じゃあ、他に、何をすればいいの? 戦争以外に、オレたちに、できることがあったら、教えてくれ」
と言われます。
その時に、その男性は、困ってしまいます。
さりげなく描かれている場面ですが、けっこう深い人生哲学が、含まれていると思いました。
考えてみれば、その兵士たちは、生まれてからすぐに、戦争のために生きるように、兵士として、育てられています。
それを、いまさらやめて、別の生き方をしろと、いきなり言われても、難しいのです。
農業をやろうと思っても、すでに、その国の土地は、他のお百姓さんたちが、おさえているだろうし、農業を最初から、学ぼうと思っても、教えてくれる人も場所も時間も、ないでしょう。
また、兵士としてのプライドから、いきなり、百姓仕事は、できないかもしれません。
これは、世界中で、戦争に携わっている人たちに、現在でも言えることだと思います。
「戦争をやめろ! 軍隊なんか、やめなさい!」
と道徳的な話をしても、他の選択肢を、キチンと示してあげないかぎり、無理なのです。
「では、私たちは、戦争や軍隊以外に、何をやって、生活していったら、いいのですか?」
と訊かされた時に、具体的に、その代替案がなければ、それ以上、話は、進展しないのです。
以前に読んだマンガで、「ドラゴン桜」という作品がありました。
その中でも、同じような場面がありました。
受験勉強をテーマにした内容なのですが、ある時に、受験勉強が嫌になった生徒たちが、主人公の教師に、
「受験勉強なんか、なんの意味もない。社会にでてからも、直接使える知識は、ほとんどない」
と文句を言うのですが、その教師が、
「じゃあ、訊ねるが、オマエら、受験勉強以外に、やりたいことでもあるのか? 他に、夢中になって、燃えられるものでもあるのか?」
訊きかえされます。
その時に、生徒たちは、
「うっ!」
と返答に困ってしまいます。
すかさず、教師から、
「ないだろう? だったら、つべこべ言わずに、黙って、受験勉強をやっていろ!」
と言われて、
「う~ん」
唸ったまま、何も言い返せなくなってしまうのです。
この教師の言葉の真意を、裏読みすれば、
「もし、本当にやりたいことが、あるんだったら、スポーツでも音楽でも、それをやれば、いいんですよ。でも、それがないから、受験勉強をやろうと、思ったんでしょう? それだったら、いっそのこと、受験勉強を、とことん好きになって、この分野で、がんばってみませんか?」
だったのかもしれません。
つまり、
「あなたたちの受験勉強不要論は、怠けるための言い訳でしょ?」
と言いたかったのだと思います。
ここで、私の体験談も、書いておきます。
1994年に、最初の会社を辞める時に、いろいろな人から、いろいろなことを、言われました。
なにしろ、その時の私の会社を辞める理由が、
「大好きなパワーリフティングという競技で、成功したい。それには、会社勤めをしていては、無理だ、サラリーマン生活との両立は、不可能だ。だから、会社を辞めて、しばらく、トレーニングに、集中したい」
というのが、一番の理由だったからです。
他にも、理由はありましたが、一番は、それでした。
たくさんの先輩や上司から、
「オマエ、何を考えているんだ? バカじゃないのか? とうとう気が狂ったのか?」
と言われ、嘲笑されました。
それまで、私は、本気で、
「パワーリフティングで、絶対に成功したい!」
と思っていたので、最初は、あまり、気にしていなかったのですが、そこまで、バカにされるとは、さすがに少し落ち込みました。
落ち込んでいた時に、一番お世話になった先輩に、その夢を語ると、その先輩だけは、
「いいなー! オレは、オマエが、羨ましいよ。心の奥底では、皆、オマエのこと、本当は、羨ましいと、思っているんだよ」
続けて、
「オレも、本当は、会社なんか辞めたいよ。でも、他に、やりたいことがないんだよ… オマエが、成功するかどうかは、わからないけど、そうやって、会社を辞めてまで、やりたいことがあるということは、素晴らしいことなんだよ」
さらに、
「いいか、覚えておけー! サラリーマンなんかやっている奴はな、他にやりたいことが、何にもない奴ばっかりなんだー! 本当にやりたいことがある奴は、サラリーマンなんか、やってないんだー!」
こう言いました。
それまで、意識したことは、ありませんでしたが、改めて、
「そうなのかな…」
と思いました。
そういえば、私の場合、高校卒業する頃まで、やりたいことが、わからず、フラフラしていました。
でも、大学に入学してから、「パワーリフティング」という本当にやりたいことに、出会ってから、人生が変わりました。
それが、できてからは、
「他のこと全てを犠牲にしてでも、これを、やりたい!」
こう思える芯のようなものが、人生の中に生まれました。
人生の中で、最優先事項が決まると、人生の全てが充実するのだということが、その時に、初めてわかりました。
何回か書いたので、ご存じの方も多いと思いますが、結局、この競技では、その後に、世界大会で優勝するほど成功します。
その時に、そのお世話になった先輩に、手紙で報告したら、自分のことのように、喜んでくれました。
「本当にやりたいこと」
これがないうちは、人生の主導権を、親や親戚、会社、学校などの世間にとられます。
本当にやりたいことがないと、なんとなく、ダラダラと、不本意な会社で、不完全燃焼したまま、サラリーマン生活を、送ることになります。
学生時代、本当にやりたいことがなかったために、なんとなく、友人や先輩に誘われて入部した部活で、不完全燃焼の青春を送った人も、たくさんいると思います。
他にも、本当に好きな人がいないために、なんとなく、ダラダラとお付き合いを続けているカップルも、たくさんいると思います。
さらに、本当に結婚したい人がいないために、結婚適齢期という言葉に焦って、親などの周囲から薦められた相手と、なんとなく、結婚してしまい、後悔している人も、多いと思います。
これらは、皆、「本当にやりたいこと」が、ないというのが、根本的な問題です。
逆に言うと、本当にやりたいことが、見つかった時点で、はじめて、人生の主導権を、自分でとることができるのです。
「それは、やりたくありません!」
「それは、もう続けたくありません!」
「その人とは、これ以上、お付き合いしたくありません!」
こういう「NO!」が、ハッキリ言えるのは、本当にやりたいことが、見つかった人だけの特権です。
「本当にやりたいこと」
これが見つかった時点で、人生というのは、すでに、9割以上、成功しているのだと思います。
PS アメリカのラスベガスで開催された、パワーリフティングの世界大会で、優勝した時の写真。
本当にやりたいことが、見つかっただけで、人生の全てが、輝きます!
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