午前中、テレビで、広島の平和公園での平和記念式典を、見ていました。
今日で、ちょうど、70周年なんですね。
その時、マンションから、遠くの富士山を見たら、入道雲が、モクモクと浮かんできたのですが、その雲が、キノコ雲に見えました。
「日本の神様のような存在が、何かのメッセージを伝えたがっているのかな?」
と思いました。
わかりにくいかもしれませんが、この写真です。
真ん中に、白い入道雲が見えますね。
同時に、アメリカ留学時代のことも、思い出しました。
1997年、サンタモニカで、英語学校に通っていたのですが、その年の8月6日の授業中に、「日本への原爆投下」が、話題になりました。
そのクラスは、アメリカ人の先生と、数名の日本人、それから、数名のブラジル人などがいたのですが、その時に、一人のブラジル人が、
「何ですか、その話は? そんなことがあったんですか?」
不思議そうな顔をしながら、質問してきました。
私たち日本人は、最初、冗談で、とぼけているのかと思いましたが、話していたら、本当に知らないと知って、心底驚きました。
「あなた、知らないんですか? もう少し歴史を勉強したほうが、いいんじゃないですか?」
呆れながら、こうアドバイスした日本人もいました。
私が、驚いたのは、そのブラジル人は、35歳くらいの年齢で、職業が、外科医だったことです。
その年齢で、その職業だったら、世界中どこでも、インテリだと思います。
「そういう人が、知らないということは、他のブラジル人たちは、もっと知らないんだろうな…」
と思いました。
「そうか… 日本に住んでいると、世界中が、日本に注目しているかのように、感じていたけど、世界の全ての人たちが、日本のことに、関心をもっているわけじゃないんだな…」
とも思いました。
それからも、いろいろなことを考えていました。
しばらくしてから、ふっと、
「あれっ? じゃあ、反対に、ブラジルの歴史に詳しい日本人って、どれくらいいるだろう? そういえば、第二次世界大戦の時のブラジルって、どういう状況だったんだろう?」
と考えてみたら、自分も含めて、日本人は、ブラジルのことなど、ほとんど何も知らないということが、わかりました。
世界全体の歴史を考えた時に、私たち日本人は、北半球のことに、情報が、偏っているということに、気がついたのです。
南半球の歴史など、ほとんど知らなかったことに、気がついて、愕然としました。
外国に、留学したり、長期間住んだりすると、こういうことに、気がつくことができます。
短期の旅行では、どうしても、現地の人との触れ合いが、薄くなるのです。
留学中、いろいろな国の人と、話しましたが、そのたびに、たくさんの気づきがありました。
こういうこともありました。
日本人の友人たちと、ロサンゼルスで、あるチャネラーのセッションを受けた時の話です。
そのチャネラーさんは、アメリカ人女性だったのですが、友人の日本人女性が、将来のことで、相談した時のことです。
チャネラーさんは、当時、50代後半くらいかな?
友人は、20代後半くらいでした。
そのチャネラーさんは、最初に、相談内容が、将来のことだと聞いて、
「わかりました。では、まず、あなたが、何がしたいのかを、教えていただけますか?」
と、質問してきました。
すると、その友人が、
「それが、わからないから、相談しているんです…」
下を向いたまま、小さい声で答えると、心底驚いた顔をしながら、
「でも、それを、教えてくれないと、私は、答えられません」
と、返答しました。
その友人が、
「だから、それが、わからないんですー!」
と、さらに返答すると、そのチャネラーさんは、困惑した表情をしながら、黙ってしまいました。
その後も、何回か押し問答が続き、二人の会話が、まったく噛み合わないまま、そのセッションは、終わりました。
その後で、他のアメリカ人たちの相談内容を、試しに聞いてみたら、
「私は、これから、こういうことがしたいんですけど、どこか、間違っているところがあったら、教えていただけますか?」
という質問に、そのチャネラーさんは、
「そうですね、そこは、いいと思うけど、ここの部分は、なおしたほうがいいですよ。具体的には、こういう修正の仕方は、どうですか?」
というかんじで、アドバイスしていました。
このことから、わかったのは、アメリカでは、20代後半になっても、
「自分が、なにをしたいのか、さっぱりわからない…」
という人の存在が、理解できないということでした。
そのチャネラーさんは、とてもやさしい方だったので、口には出しませんでしたが、
「子供じゃあるまいし、そんないい歳をした大人が、自分の将来について、まったくわからないなんて、どうなってるの?」
と呆れていました。
この友人に限らず、日本には、こういう人が、現在もたくさんいます。
30代~40代でも、
「まだ、自分のやりたいことが、見つからない…」
という人です。
この傾向は、これからも、どんどん増えていくのではないでしょうか?
「どうして、そうなるのか?」
根本的なことを、いろいろ考えてみました。
これには、たくさんの理由が、複雑に絡み合っているような気がします。
一つの原因だけではないと思います。
あえて、一つだけ挙げるとすれば、ズバリ、「自由」だと思います。
現代の日本は、世界史上、一度も体験したことがないような、「究極の自由」を、獲得した国なんだと思います。
細かいことを言えば、社会的には、「不自由」なことも、たくさんありますが、こういうのは、比較の問題で、他の発展途上国や昔の時代に比べたら、やはり、自由度は、とても大きくなっているのです。
例をあげると、結婚なんかも、江戸時代あたりは、「許婚(いいなずけ)」という制度がありました。
幼少時に、本人たちの意志にかかわらず、双方の親が、合意で結婚の約束をすることですね。
現在では、あたりまえの「自由恋愛」というのが、あまりなかったのです。
この制度は、明治時代や大正時代あたりまで、田舎のあたりでは、戦前くらいまで、あったと思います。
ある資料を、読んだのですが、日本の場合は、比較的最近、1980年代半ばくらいまで、「お見合い」による結婚が、多かったようですね。
「恋愛結婚」が、急激に増えたのは、1990年あたりからみたいです。
「許嫁」や「お見合い」が多かった頃は、男性も女性も、「恋愛」や「結婚」で、あまり悩まなかったかもしれません。
それが、日本が、戦後、高度経済成長をしながら、都会に人が集まるようになって、「自由恋愛」が、増えたようです。
自由度が、大きくなったために、悩むようになったようです。
毎日、周囲に、たくさんの魅力的な異性が、存在している状況だと、目移りするのです。
例え話です。
こういう日本の恋愛や結婚のスタイルの変化は、それまで、定食屋に行けば、「サンマ定食」や「トンカツ定食」、「ハンバーグ定食」などの数種類しかなかったので、選択が楽だったのが、急に、ホテルのレストランで、「ビュッフェ」や「バイキング」の方式で、食べるようになったようなものです。
それまでの日本人というのは、貧乏だったので、なじみの定食屋さんにしか行けなかったのです。
そして、店に行けば、メニューの種類も少なく、お店のオバちゃんも、顔なじみなので、
「今日も、いつものでいいですね! ハイ、どうぞ!」
と、目の前に、「サンマ定食」を、ドンと出してくれたようなものです。
それが、ある時から、ビジネスで成功して、豊かになり、ホテルのビュッフェで、たくさんの人と、会食する機会が多くなり、
「なんでも好きなものを、好きなだけ食べてください!」
と言われて、戸惑っているような姿をイメージすると、わかりやすいと思います。
「何を、食べたらいいんだろう…?」
こう言いながら、たくさんの料理の前で、立ちすくんでいるのが、現在の日本人の悩んでいる姿なのです。
結論を言うと、「贅沢な悩み」だということです。
自由度が大きくなったために、苦しみだしたのです。
恋愛や結婚などが、親などから、
「あなたは、この人と結婚しなさい!」
命令された、定食屋のスタイルから、
「誰と、お付き合いしてもいいですよ。自分が好きになった人と、好きなだけ、デートしてもいいですよ。好きな人と、結婚してください」
こういうビュッフェスタイルに、変わったのです。
これは、ある時から、急に変わったので、たくさんの人が、その変化についていけなくなっているのだと思います。
職業にしても、江戸時代までは、「士農工商」があって、
「侍の息子は、侍になりなさい。百姓の息子は、百姓になりなさい」
というのが、一般的でした。
こういう慣習も、明治時代や大正時代あたり、地方によっては、戦前くらいまで、あったと思います。
職業の選択も、高度経済成長の時代に、都会に人が集まるようになって、自由度が、大きくなったのです。
仕事についても、親などの周囲から、
「あなたは、この仕事をしなければいけません!」
こう命令された、定食屋のスタイルから、
「どんな仕事してもいいですよ。自分が好きな仕事を、好きなだけ、やってもいいんですよ」
というビュッフェスタイルに、変わったのです。
仕事も、世の中のスタイルが、急激に変わったので、ついていけなくなった人が、激増したのです。
まとめると、アメリカ人などに比べて、日本人は、親や先生など、誰か、信頼できる人から、アドバイスされたり、指示されて、行動する人が多いということです。
これは、悪いことではありませんが、すでに時代が変わっているのです。
世界全体の常識では、親や先生が、いろいろと言ってくれるのは、義務教育までです。
ギリギリ、10代の学生時代までです。
20歳になったら、もう自分で、いろいろ考えて、行動しなくてはいけません。
30代~40代になっても、誰かから、指示を待っているようでは、人生が、苦しくなるばかりです。
繰り返しますが、ホテルのビュッフェスタイルに、やってきてるのに、
「私は、何を食べていいのか、わかりません。私が、何を食べたらいいのか、誰か、教えてください!」
レストランで、こう言いながら、歩き回ってるようなものです。
「ここは、定食屋じゃないから、何でも、自由に食べていいですよ!」
周囲からは、こう言われるだけです。
スピリチュアルな内容の本などを、読んでいると、
「誰でも、使命をもって生まれてきている」
というようなことが、書いてあったりします。
こういう立派な言葉に、縛られている人が、とても多いです。
実際問題として、たしかに、皆、使命は持っているとは思いますが、それが、一つとは、限りません。
人によっては、一つだけの人もいるでしょうが、そういう人は、稀です。
ほとんどの人は、複数の使命があったり、場合によっては、何十もある人もいるでしょう。
細かい小さい使命が、山ほどある人のほうが、多いと思います。
それを、わざわざ、
「自分の使命は、一つだけに違いない。それは、何なんだろう?」
と、探そうとするから、苦しくなるのです。
イチロー選手の使命は、「野球」で、自分も世の中も、ハッピーにすることでしょう。
浅田真央ちゃんは、同様に、「フィギュアスケート」が、使命だと思います。
でも、この二人のように、「使命」や「職業」が、一つだけという人は、現在の日本では、とっても少ないのです。
何百人に1人くらいだと思います。
ほとんどの人は、複数の職業に向いていて、人によっては、生涯の間に、何十も仕事を変えてもいいのです。
私の知り合いのビジネスマンなどは、同時に、46のビジネスをやっています。
恋愛や結婚なども、自由に、どんな人とでも、お付き合いできるという時代に、突入しています。
それなのに、
「私のソウルメイト(運命の人)は、誰なんでしょう?」
と、1人だけを探そうとしている人が、たくさんいます。
これも同様で、たしかに、1人だけの人もいますが、そういう人は、稀です。
ほとんどの人は、複数います。
私が、キネシオロジーで、調べた限りでは、平均して、3~5人くらいです。
一番多い人で、
「生涯に、63人のソウルメイト(運命の人)が、存在している」
という結果が出た人もいました。
だから、
「1人の人を探してから、恋愛や結婚をしよう」
と考えるのではなく、
「まずは、いろいろな人と、話してみよう!」
と思って、もっと気軽に、たくさんの人と、お付き合いをしたらいいと思います。
まあ、ここでいうお付き合いは、広い意味ですけど。(笑)
仕事なども、
「自分のライフワークなどを探してから、行動しよう」
ではなくて、
「とにかく、面白そうなことがあったら、やってみよう!」
と、アルバイトや派遣などで、いろいろな職業を、少しづつ体験することから、始めたらいいのです。
ほとんどのスピリチュアルな本は、理想的で、立派な表現を使って文章を書いています。
そういう表現を読んで、
「何か自分にも、立派で大きな使命が待っている」
と思う人が、多いのですが、そういう考え方は、行動を狭めています。
もっと肩の力を抜いて、気軽に軽く行動するのが、幸せになるコツなのです。
たくさんのホテルのビュッフェで、食事をしているうちに、
「このホテルの、この卵焼きが、一番美味しい。自分は、この卵焼きだけを食べたい!」
という話になるかもしれません。
本当のグルメというのは、こういう人だそうです。
究極のグルメは、超一流のホテルのビュッフェに、卵焼きだけを、食べにくるのだそうです。
そういうことができるのは、たくさんのレストランで、美味しい食事をしたからです。
恋愛も仕事も、たくさん経験して、たった一人だけのかけがえのないパートナー、そして、心底情熱を注げる仕事に出会ったら、人間というのは、最高の幸福を、感じるのだと思います。
それが、一つでも、複数でも、どちらでもいいと思いますが、いずれにしても、まずは、行動してみないと、何も始まらないのです。
見つかってから、行動するのではなく、行動しながら、見つけていくのです。
ある本に書いてあったのですが、日本人は、無意識的に
「やらなくてはいけないこと」
これを、探すことに、焦点をあてるのだそうです。
そして、それを見つけて、それだけをやろうとしたがるのだそうです。
でも、豊かで自由な現代で、これを見つけるのは、大変です。
下手したら、これを見つけるだけで、人生が終わってしまいます。
それに対して、アメリカ人は、
「やってはいけないこと」
これを、まずは、探すのだそうです。
そして、それがわかったら、
「それ以外のことは、何をやってもいい!」
と、考えるのだそうです。
日本人が、「義務的な人生」、つまり、「定食屋的」に、生きようとしているのに対して、アメリカ人は、「権利的な人生」、「ビュッフェスタイル」を、生きようとしていることが、わかります。
アメリカ人の人生観のほうが、現代のような自由で豊かな時代にあっていると、思いませんか?
もっと、簡単に言うと、日本人は、「やらなくてはいいけないこと」のように、色で言えば、「輝くような白」を、探すことに、労力を注ぐ傾向があるということです。
それを探すことが、目的になっているのです。
それさえ見つかれば、その後の人生は、全てうまくいくと、無意識的に思っているのです。
でも、それが、いつまでも見つからず、不完全燃焼の人生を続けている人が、山ほどいるのです。
一方で、アメリカ人は、「やってはいけないこと」のように、「真っ黒」に、まずは、注目して、それから、
「真っ黒以外の色だったら、白をはじめ、青や赤や黄色、緑、茶色、シルバー、ゴールドなど、どんな色でも楽しんでいいんだ!」
と思えるということです。
余談ですが、旧約聖書の中に、「モーセの十戒」というのがありますね。
「殺してはならない」、「盗んではならない」、「隣人の財産を欲してはならない」などという神様からの厳しい教えです。
これも、いろいろな解釈があるようですが、もしかしたら、これは、本来は、神様は、「やってはいけないこと」、つまり、上記の「真っ黒」のことを、石板に記したのではないでしょうか?
要するに、神様が、本当に言いたかったことは、
「これ以外のことだったら、全て許可する。なんでもやってしまえー! 人生を、もっと楽しめー!」
こういうことだったのかもしれません。(笑)
現代の日本は、とても豊かで、自由度の大きな社会です。
これは、私たちの先祖が、何千年も前から、待ち望んでいた理想の社会です。
これほどの自由は、これまでに、味わったことがなかったという究極の自由です。
古い価値観など、あまり気にしないで、「自由な時代」を、もっともっと楽しみましょう!
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