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コンプレックス

以前にも、書いたのですが、また、このテーマを書きたくなりました。




私は、学生時代、よく、「自己嫌悪」に陥っていました。

今でも、たまにそうなりますが、思春期というのは、誰でも、この状態になりやすいと思います。

「ああ、あんなこと言わなければよかった。なんて、馬鹿なこと、言っちゃったんだろう…。ああ、またあんな馬鹿なことをしてしまった。やらなければよかった…」

いつも、こうやって、後悔したり、悩んだりしていました。



ある日、友人の一人が、私と全く同じように、悩んでいることが、わかりました。

よく話を聞いてみると、もう、周りの皆が、とっくに忘れてしまっているような、どうでもいいことで、悩んでいました。

「まだ、そんなこと、気にしていたの?」

と思いました。

同時に、自分も全く同じ状態であることに、気が付きました。


考えてみれば、人間というものは、人との会話など、ほとんど気にしていないのです。

その時の気分で、結構皆、いい加減なことを、言っているのです。

特に、悪口や陰口などは、皆に、適当に軽く話しているのです。


試しに、2日前のランチで、友人たちと、どういう会話をしたのか、思い出してみてください。ほとんど、思い出せないと思います。

ついでに、その2日前の、ランチのメニューは、何でしたか?

これも、ほとんどの人は、覚えていないと思います。

人間の記憶力などというものは、そんなものなのです。

特に、悪口を言う人は、本当に気軽に言います。

そして、2日もすれば、忘れています。

いつまでも、その悪口を覚えているのは、言われた人だけです。

このことから、「悪口」や「陰口」などを気にするのは、とても無駄で、馬鹿馬鹿しいことだということが分かります。


自分が、相手に言った不用意な失言、悪口、そして、失敗などにも、同じ事が言えると思います。

自分が思っているほど、他人は自分のことなど、気にしていないのです。

皆、自分のことばかり、考えているのです。

他人の死よりも、自分の頭痛や歯痛に、100倍も気をつかうのが、ほとんどの人間なのです。



学生の頃、この事実に気が付いてから、ずいぶん気が楽になりました。

「今日の昼間、友人のあいつから悪口を言われたけど、今ごろ、あいつ、そんなこと、全く忘れて、テレビでも見ながら、笑ったりしているんだろうな? じゃあ、自分が、その悪口で、クヨクヨ悩むなんて、アホらしいな…」

こう思えるようになったのです。

当たり前のことですが、大切なことです。

「他人の目」というのは、いい加減なものなのです。

「世間の評価」もそうです。

これは、

「他人の評価を、気にしないほうがいい」

ということではなく、

「不当な他人からの評価は、気にしなくてもいい」

ということなのです。

やはり、

「自分のことは、自分が一番知っている」

ということです。

 


沖縄の大学に通っていた頃、「社会学」という講座で、その講師から、こういう話を聞いたことがあります。


その講師は、20代の頃、琉球大学の大学院で、「社会学」を学んでいたそうです。

ある時、九州の長崎で、九州全体の大学院生が集まって、社会学の「研修会」が行われたそうです。

その時その講師は、大学の「偏差値」で、交際する学生を選ぼうとしたそうです。

「琉球大学と、佐賀大学、鹿児島大学、長崎大学は、偏差値のレベルが、同じくらいだから、話が合うだろう。この人達と付き合おう。逆に、九州大学の人たちは、偏差値が高いから、話が合わないだろう。ああいう、エリートたちと付き合うと、劣等感を感じるから、なるべく話をしないようにしよう」

こう思っていたそうです。


ところが、実際に、研修に参加してみて、全く事情が違うことに、気が付いたそうです。

琉球大学のグループが、一番明るく、楽しそうに研修を受け、偏差値が高くなるにつれ、元気がなくなり、一番暗くて、元気がなかったのが、九州大学の学生だったそうです。

不思議に思って、その九州大学のグループと話をしてみると、皆、

「高校の頃の仲のよかった友人たちは、皆、東京大学や京都大学に行ってしまった。自分だけ、九州大学にしか入学できなかった…」

こう言ったそうです。


この話から、この講師は、

「学歴や偏差値のピラミッドは、自分の意識を変えない限り、永久に続くのだ。このピラミッドは、どこまでいっても頂点などないのだ」

この事実に気が付いたそうです。

確かにそうです。


東大や京大の中にも、ピラミッドは、あります。

どこにでも、優秀な学生や落ちこぼれは、必ずいるのです。

さらに、ここでトップになっても、世界にはもっと優秀な大学は、ごろごろあります。

日本の東大など、あるランキングによると、世界では、上位に入っていないそうです。

世界の一流大学の中にも、またピラミッドがあります。

もうきりがないのです。

仮にそこで、トップになっても、現在の学問など、30年もすれば、すぐに時代遅れになります。


「自己嫌悪」、「嫉妬」、「コンプレックス」などの問題を解決できるのは、結局、「自分の意識」しかないのです。

「自分の意識」で、それらの定義付けを、変えない限り、死ぬまで付きまといます。




余談ですが、「偏差値」というのを、日本で、流行らせたのは、アメリカの政府だそうです。


1960年代の「日米安保闘争」での日本の若者たちが、あまりにもパワフルで、アメリカの政府は、困ったそうです。

それで、いろいろ策略を考えたそうです。

「どうすれば、日本人、特に、日本の若い男性を、おとなしくて、従順にすることが、できるだろうか?」

さんざん考えた末に、でてきた答えが、「偏差値」だったそうです。


こういうモノサシを、人工的につくって、日本の若者たちに、

「お前になんて無理!」

「身の程をわきまえろ!」

こうやって、あたかも、世の中全体から、必要とされていないようなイメージを、植え付けて、無力化することに、成功したのだそうです。

つまり、

「東大や京大などの一流大学に、入れなかった人間は、バカばかりだ!」

と、思い込ませることにしたそうです。


この計略は、見事に成功して、現在でも、「学歴コンプレックス」で、貴重な青春時代を、暗い気持ちでになり、自信を失って、過ごしている若者が、たくさんいます。

「学歴コンプレックス」で、苦しめられている原因が、アメリカからの「洗脳」であり、一種の「軍事攻撃」だと、知っておくと、かなり意識が、変わると思います。

なんでも、知らないよりは、知っておいたほうが、いいです。




では、どうすれば、アメリカからの洗脳で、がんじがらめにされた、偏差値、つまり、ピラミッドの束縛から、解脱できるのでしょうか?


それは、

「本当に好きなことをやる」

ということです。

これをやっていると、「他人の目」を気にしなくて済むようになるのです。

逆に、「他人の目」が、もし気になっているようなら、それは、「本当に好きなこと」ではないのです。


「本当に好きなこと」なら、すぐに、その分野の第一人者になれます。

興味があるものだから、努力が苦にならなくなるのです。

自分も他人も、ハッピーになりやすいのです。


その分野のピラミッドの頂点には、短期間ですぐに立てます。

例えば、山で山道に迷った時、一番確実に、自分の現在地や目標地を、把握しようと思ったら、その山の頂上にまずは、一気に登ることです。

「山で迷ったら、川を見つけて、川沿いを歩きなさい」

という話を、よく聞きますが、夜道などでは、崖などから、滝に落ちる可能性もあり、逆に危険なのだそうです。

迷った場合、あまり高い山じゃない場合ですが、いったん、遠回りして、頂上を目指したほうが、安全らしいのです。

頂上からの眺めからは、どこに行けば、大きな道があり、民家があるかなど、よく見渡せます。


その頂上で、いったん、落ちついてから、いろいろな計画を立てるのです。

そうすれば、次の行動が、的確にできます。

また、別のピラミッドの頂上にいる人達とも、すぐに友達になれます。

これは、ピラミッドの大きさに関係なく、頂上にいる人同士というのは、仲良くなりやすいのです。




私の場合は、「パワーリフティング」という競技で、ある程度のピラミッドの頂点に、登りました。

小さな団体でしたが、いくつもの大会で、優勝もしました。

そこまで行くと、この分野のことは、隅から隅まで、よく見えました。

また、別の分野のトップの人たちとも、すぐに打ち解け、仲良しになれました。

やはり、一つのことを、ある程度まで、究めるということは、いいことだと思います。

 

しかし、この競技を始めたばかりの頃は、周りからの「嫉妬」や「コンプレックス」に、苦しめられました。

「コンプレックス」から、開放されようと思い、ようやく見つけたものだったのに、また、この分野で成功し始めたとたん、周りが、「嫉妬」を、はじめたのです。



23歳の頃、ジムで練習していると、皆から、

「ト-マ君の筋肉やパワーは、どうせ、ドーピングだよ。ステロイド(筋肉増強剤)を使って、強くなっているだけだよ」

こういう悪口や陰口を聞かされました。

全く、根拠のない誹謗中傷だったのですが、最初は気にならなかったのですが、後からさすがに、だんだん気になり始め、結局、そのジムを辞め、別のジムに変わりました。


その当時、ああいう、「嫉妬」や「猜疑心」で心が一杯になっている人達と、関わっている時間があれば、もっと練習に集中したいと思ったのです。

皆、記録を伸ばしていく私の存在が、面白くなかったようでした。

もっとも、トップクラスのスポーツマン達で、嫉妬する人はいませんでしたが。


今考えると、嫉妬されるぐらい、そのジムの皆が、私の努力や素質を、認めていたのだと思います。

悪口を言われるぐらい、私はワクワクしていたのでしょう。



できれば、「嫉妬」は、自分もしたくないし、人からも受けたくないですね。


「嫉妬」は、英語で、「Jealousy」や「Envy」と表現するそうです。

「Envy」の語源は、ラテン語で、

「横目で見る」

という意味だそうです。

人生というものは、なるべく、横目ではなく、正面を、正視しながら、歩きたいですね。(笑)


「コンプレックス(Complex)」の語源も、ラテン語らしいのですが、これは、

「共に折りたたむ」

という意味だそうです。


「コンプレックス」というのは、与えるほうも、貰う方も、お互いで創りだしている、「共同創造」なのです。


 

アメリカのワシントンに、バーナード・バルークという大統領顧問が、いたそうです。

ウィルソン、ハーディング、クーリッジ、フーバー、ルーズベルト、トルーマンなど、6人のから絶大な信頼を寄せられた人物だったそうです。


ある時、有名なデール・カーネギーが、インタビューの席で、

「あなたは、政敵からの攻撃や嫉妬、誹謗中傷、侮辱、コンプレックスなどに、苦しんだことはありませんでしたか?」

と質問したことがあったそうです。

すると、バルーク氏は、

「だれ一人として、私を、嫉妬、誹謗中傷、侮辱などで、苦しめることはできないよ。そんなことは、この私が許さないからね!」

こう強く答えたそうです。

つまり、

「だれも、私を嫉妬、誹謗中傷、侮辱することはできない。私が、それを許さない限り」

ということです。



「コンプレックス」などは、世間が、半分、そして、残りの半分は、自分が、創造しているのです。

簡単に言うと、「コンプレックス」を、感じるということは、それらを感じることを、自分が、許しているからだということです。

感じることを、許さなければ、苦しまないのです。

「共同創造」というものは、どちらかが、創造を、放棄すれば、成立しないのです。


現在、そういうネガティブな人間関係で、苦しんでいる方がいたら、そのネガティブな「共同創造」を、一方的に放棄してください。

こちらが、創造を拒絶すれば、その創造は成立しないのです。






PS 1960年代、日米安保闘争の時、日本の若者が、凄く反発しているのに、恐怖を感じたアメリカの政府が、若者のパワーを、無力化して、弱体化させるために考案した洗脳が、「偏差値」だったそうです。

これによって、「学歴コンプレックス」が、日本全体を覆い尽くし、若者が、自信を持てなくなってしまったというのが、戦後の隠れた歴史なのです。

写真は、1960年5月14日の国会前です。


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