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十和田湖ツアー 8 釈迦の墓

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青森県には、「キリストの墓」の他にも、実は、「釈迦の墓」も、あります。


これは、青森県在住で、スピリチュアルなことが好きな人も、けっこう知らない人が、多いようです。

地元の人に訊いても、

「キリストの墓は、まだ、わかるけど、さすがに、お釈迦様の墓まであるというのは、どうかな…?」

と懐疑的な意見が、返ってくることが多いです。


私も、この墓のことが、ずーっと気になってきたのですが、今回の旅行で、とうとう行くことができました。

ゴチャゴチャ考えている暇があったら、直接行ってから、この目で見て、確かめるというのが、私のやり方です。



場所は、青森市内の「浪岡大字大釈迦」という土地にあります。

ここの「梵珠山」に、お墓があるそうなのです。


JR奥羽本線の「大釈迦駅」という駅から、徒歩で1時間くらいの所です。

車だと、10分くらいかな?

近くの土地名や駅名にも、「釈迦」の文字が、入っているとことが、凄いです。

しかも、「大釈迦」です。




「梵珠山」は、複数の山頂があるそうですが、その中でも、一番高い山が、「釈迦堂山」で、さらに、その側の山頂に、「釈迦の墓」が、あるのだそうです。


地元の伝説によると、

「神武天皇より350年前、インドから訪れた釈迦が、梵珠山で修行し、晩年に、この地を再び訪れ、生涯を終えた」

ということです。


「竹内文書」にも、釈迦は、ここに来ていたと、記されているそうです。




ここも、「十和田湖」の北西の位置ですが、けっこうな距離があります。

面白いのは、「岩木山」を頂点にして、「十和田湖」と「モヤ山」を、二つの点にして、三つの点を結ぶと、その線は、「二等辺三角形」を描きます。

その頂角の二等分線が、交わる場所が、「梵珠山」なのです。

やはり、「十和田湖」の周辺は、完璧に幾何学的に、配列されているのです。

これをやったのが、「神々(宇宙人たち)」だと思います。




「岩木山神社」の参拝の後、「梵珠山」に着いたのは、午後3時くらいでした。

何か、建物が見えてきました。


150907_140433.jpg



看板を見ると、「青森県立自然ふれあいセンター」と書かれていました。


150907_143819.jpg



トイレ休憩を兼ねて、センターの建物の中を、見学しました。

すると、何やら不思議な展示物が…


150907_143338.jpg



最初は、子供たちの人形かと思ったら、それらの人形には、顔がありませんでした。

写真では、わかりにくいのですが、かわりに、その着物には、「キツネ」や「タヌキ」などの絵が描かれていました。


150907_143315.jpg


その時に、ハッとしました。

大学時代に、親友のS君から聞いた話を、思い出したのです。

S君は、大学を中退して、自衛隊に入隊したのですが、北海道で、大雪の演習中に、スキー部隊から、はぐれてしまったそうです。

しばらく、雪山を歩いていると、何かの集団が、キャンプファイアーをやっているのが見えて、

「助かった…」

と思って、近づいたら、なんと、そこでは、キタキツネたちが、真ん中に、灯油のようなものを倒したドラム缶を囲んで、円陣をつくっていたそうです。

灯油は、なぜか、ちゃんと火がついて燃えていて、その燃えている火の上を、円陣をつくっているキタキツネたちが、一匹づつ、

ポーン、ポーン、ポーン

と跳び箱を飛ぶようにして、飛んで遊んでいたそうです。

何かの儀式のように、見えたそうです。

S君が、怖くなって、立ち去ろうとした時に、

ガサッ!

と、つい足音をたててしまったそうなのですが、その時に、キタキツネたちが、全員で、振り返って、彼を、凝視したそうです。

その時の顔が、半分は、キタキツネで、あとの半分は、人間がまじったような不思議な顔だったそうです。

その顔が、とても幻想的で、ぼやーっと闇の中で、浮かび上がっていたそうです。

翌日、地元のスナックで、その話を、店のママさんにしたら、

「あなたは、見てはいけないものを、見ましたね…」

と言われたそうです。

地元の人は、皆、知っているとのことでした。



この展示物は、そういう話を、表現しているのかもしれないと、思いながら、眺めていました。

作品を創作した方も、S君と同じものを、見たのかもしれませんね。



山の中の動物たちは、私たち人間には、決して見せない姿を、もっているようです。

私は、山の精霊たちが、たまに、そうやって、動物の肉体に、憑依して、遊んでいるのではないかと、考えています。

もしくは、S君は、別のパラレルワールドに、入り込んだのかもしれません。



いずれにしても、アニメの「平成狸合戦ぽんぽこ」の世界が、実際にあるかもしれないと思っただけで、楽しくなってきます。







私たちが、館内で、「平成狸合戦ぽんぽこ」の話などで、盛り上がっていると、やさしそうなオジサンが、1人近づいてきました。


梵珠山の管理人とのことでした。

この山に、48年住み込みで、働いているそうです。

山のことなら、何でも知っている、生き字引のような方でした。

後藤さんというお名前だそうです。



後藤さんから、詳しい説明を、いろいろ聞かせていただきました。

最初に、山の模型を見ながら、地形など、詳しく教えていただきました。



館内にある、「梵珠山」の模型です。


150907_142447.jpg




それから、いよいよ、「釈迦の墓」の話を、教えていただきました。


メモを取るのを、忘れたので、細かい話までは、覚えていませんが、私の記憶に残っている中から、理解した範囲内で、簡単にまとめてみますね。

詳しいことを、お知りになりたい方は、ぜひ、直接ここに行って、後藤さんから、教えていただいてください。


なんでも、昔、空海と一緒に、遣唐使として、中国に渡ったお坊さんがして、そのお坊さんが、中国で、お釈迦様の遺骨を、分骨してもらったそうです。

そして、その分骨された骨を、日本に帰国した後、どこに納骨しようか、迷いながら、全国をまわって、探した末に、最後に辿りついた場所が、この青森県の梵珠山だったのだそうです。

だから、正確には、「釈迦のお墓」ではなくて、

「釈迦の骨が納められている場所の一つ」

というのが、この山なのだそうです。




この日は、時間がなくて、行けなかったのですが、これが、お釈迦様の墓だそうです。


150915_164602.jpg



この角柱の下に、お釈迦様の骨が、納められているそうです。

誰が、建てたかは、不明だそうです。


この角柱には、この世の「五大元素」を意味する、「地・水・火・風・空」が、梵語で書かれているそうです。

ここでも、数字の「五」が、出てきましたね。



後藤さんから、他にも面白い話を、聞かせていただきました。



一度だけ、夜中に、この山全体が、ピカーッと光ったのだそうです。

最初は、車のライトかと思ったそうですが、調べてみると、やはり、山全体が、光っていたそうです。

「木々の影が見えるくらい、強力な光だった」

と言っていました。

私にとっては、お釈迦様の墓の話よりも、この山が光った話のほうが、面白かったです。


後に、高野山からも、数名の高僧が、噂を聞きつけて、やってきて、しばらく、この山で、修行したそうですが、最後の夜に、皆で、その光を見ることができたらしく、大満足して下山していったとも、言っていました。



最後に、後藤さんも一緒に、皆で、記念撮影しました。


150907_143039.jpg




いやー、「キリストの墓」と、「釈迦の墓」、この二つが、存在している場所、それが、「十和田湖」の周辺なんですねー

いったい、どういう土地なんでしょうね?

キリストも釈迦も、時空間を、自由自在に、飛びまわることができた超人だとしたら、二人が、同じ時代に、同じ場所にいた可能性も、出てきます。



…ということは、



「聖☆おにいさん」の世界ではないですか~!!(笑)


150915_170730.jpg



ご存じのように、このマンガは、世紀末を無事に越えた、イエスとブッダの聖人コンビが、東京都立川市で、アパートをシェアしながら、下界でバカンスを楽しむ姿を描く、異色のコメディーですね。

昔、この十和田湖の周辺で、この二人が、こうやって、仲良く遊んでいたかもしれないと思うと、楽しくなってきますね。



う~ん、「十和田湖」って、なんて奥深い歴史をもった場所なんでしょうねー

世界の二大宗教である、「キリスト教」と「仏教」が、自然に合流している場所、そして、それに、あまり違和感も、感じさせない場所、それが、「十和田湖」なのです。




次回、「十和田湖ツアー」、フィナーレです。






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