前回のビジネスの話が、大好評だったので、今回も、それに関する話題です。
昨日、久しぶりに、都心まで出かけたので、満員電車に乗りました。
私は、現在は、ほとんど、自宅で仕事しているので、満員電車に乗る機会は、少ないのですが、サラリーマン時代は、平日は、毎日乗っていましたね。
サラリーマン時代、連休明けが、一番精神的に、きつかった覚えがあります。
ゴールデンウイークの後なども、よく、「五月病」になり、職場に行く時間が、地獄でした。
本当に、好きな仕事だったら、そういうことには、ならないと思いますが、それほど好きではない仕事をやると、自然に、職場が、苦しく感じるのです。
1996年に、サラリーマンを辞めて、渡米しました。
それから、約6年の留学を終えて、2002年の夏に、独立起業を志し、その年の秋から、現在の仕事、「キネシオロジー」で、起業しました。
今年で、起業して、13年になります。
最初は個人事業主で、スタートして、2007年に、株式会社を設立して、代表取締役になりました。
まあ、小さな会社ですし、たくさん儲かっているわけでもないのですが、とりあえず、好きなことで、飯が食っていけるという、昔からの小さな夢を実現させています。
大企業を経営して、大成功しているわけではないので、大きな夢を持っている人には、あまり参考にならないと思いますが、
「自分の好きなことで、生活していきたい。毎日、楽しくワクワクしながら、生きていきたい」
という小さな夢を、持っている人には、自分の体験から、かなり的確なアドバイスができます。
起業する場合、理想的なのは、あまり周囲から理解されにくいビジネスが、いいということです。
まったく理解されないのも、ダメですが、説明しても、
「なにそれっ? そんなビジネス、聞いたことないですよ。やめておいたほうが、いいですよ…」
というかんじで、周囲から、反対されるくらいが、ちょうどいいのです。
「ああ、そのビジネス、いいんじゃない。がんばってね!」
と簡単に、理解されるようなものは、すでに、やっている人が、たくさんいるビジネスなので、チャンスは、少ないと思っておいたほうが、いいです。
今でこそ、「キネシオロジー」という施術は、世間での認知度が、ちょっとは、広がっているようですが、私が、13年前に、キネシオロジーで起業した時は、家族や友人、知人たちから、
「えっ? キネシ…、なんですって? もういちど、言ってみてください。そんなへんな仕事で、食って行けるんですか? やめておいたほうが、いいと思いますよ…」
と心配されました。
このくらいのビジネスが、理想的なのです。(笑)
パイオニアというものは、「孤独」です。
いや、正確にいうと、「孤高」なのです。
はじめてやるものは、理解されなくて、当然なのです。
だから、起業する場合の心構えとしては、「孤高」を覚悟しなくては、いけないということです。
言い換えると、
「なんでもかんでも、全部、一人でやるしかない」
という気持ちで、ビジネスをスタートしなくては、いけないということです。
漢字にも、それは、表現されています。
「起業」
という漢字は、
「己が、走るという業(行動)」
なのです。
一方、
「企業」
という漢字は、
「人を、止めるという業(行動)」
なのです。
最初に起業する時は、とにかく、一人で、朝から晩まで突っ走る。
それから、ある程度儲かって、人が集まり、会社が大きくなってきたら、今度は、従業員が辞めないように、環境つくりをする。
これが、「起業」から「企業」への移行のしかたなのです。
漢字って、面白いですね。
起業する場合、このように、とにかく、自分一人だけの戦いを、しばらくは、続けなくてはいけないのですが、これに耐えた人だけが、成功できるみたいです。
厳しいことをいうと、最初から、人を当てにしたり、誰かから、助けてもらおうという甘い考えの人は、起業で成功することは、難しいのです。
私自身は、一度も、「異業種交流会」だとか、「名刺交換会」のような場所には、行ったことがありません。
こういうところで、素晴らしい出会いがあったり、これをキッカケに、いいビジネスが、スタートすることも、モチロンあるとは思いますが、自分は、行こうとは思いませんでした。
起業したばかりの頃は、そんな場所に、行くよりも、一人でも多くの人を、キネシオロジーで、健康で幸せになってもらいたいと、考えていました。
そして、その気持ちを、コツコツと毎日、実践してきただけです。
何かに迷ったり、悩んだ時も、まずは、自分で、とことん考える。
それから、本を買って読んだり、インターネットで調べたりしました。
それでも、どうしても、わからないことがあった時だけ、師匠の本間先生に、相談したりしていました。
アメリカに住んでいた頃に、日本人で、
「アメリカで、一旗揚げてやるぞ! アメリカンドリームを、実現させるぞー!」
と威勢のいいことを言って、起業している若者などを、よく見ました。
彼らが、まっさきに、やっていたのが、「人脈づくり」でした。
でも、あれから、十数年以上の歳月が、たちますが、この「人脈づくり」に、夢中になっていた人で、成功している人には、あったことがありません。
成功している人たちは、そんなことしないで、自分が好きなこと、そして、世の中の役にたつことを、無我夢中で、ひたすら、やり続けてきた人たちです。
「人脈を、つくりたい」
と思っている人のほとんどは、自分の利益のために、それをやっている人が、多いような気がします。
「相手を、利用しよう」
という気持ちが、奥底に隠れていることが、多いということです。
そういう気持ちからは、いい人間関係は、築けないと思います。
ある本に、書いてあったのですが、その著者が、世界中の成功者に、インタビューした時に、
「どういう人が、一番嫌いですか?」
と尋ねたら、成功者の全員が、
「タダ乗りしようとしてくる奴だ!」
と答えたそうです。
つまり、
「楽をして、成功しようと、思っている若者が、一番嫌いだ!」
と言っているのです。
この言葉は、これから、起業しようと思っている人は、特に、心に留めておいたほうが、いいと思います。
「成功しようと思ったら、すでに成功している人に、助けてもらうのが、一番の近道である。でも、成功している人は、助けてもらおうと思って、近づいてくる人を一番嫌う」
こういう大原則があるのです。
成功者は、例外なく、皆、若いころに、孤独な状況の中で、血が滲むような努力を重ねて、成功をつかんだ孤高の人たちばかりです。
だから、最初から、甘えているような若者が、一番嫌いなのです。
では、どうすればいいのかというと、反対のことを、やればいいのです。
「自分は、誰の助けも、借りない。自分の力だけで、人生を、切り開いてみせる!」
こういう決意をして、ガムシャラに頑張っている人が、成功者は好きなのです。
20歳の頃から、私は、パワーリフティングという競技を始めて、ガムシャラに、頑張っていました。
約15年、選手生活を続けましたが、たくさんの素晴らしい指導者や先輩から、かわいがってもらいました。
納得いくまで、練習する主義だったので、練習時間が、一日に5時間以上など、ざらでした。
シャワーを浴びて、ジムから出たら、先輩が待っていて、よく飲みに誘ってくれました。
「君は、練習のやりすぎだよ。そんなに、ハードトレーニングしたら、そのうち、身体を、壊すよ。そろそろ、もっと、効率のいいやりかたを、覚えたほうがいいよ」
こうアドバイスされたりしました。
「君は、バカみたいに、一つのことに、打ちこめるなー。そんなに、バーベルを持ち上げるのが好きか? なんか、君を見ていると、私の若いころを思い出すよ。君は私の後継者になるよ」
当時の日本チャンピオンの先輩から、ニコニコ笑いながら、こう言われた時が、一番嬉しかったです。
ガムシャラに、頑張っていると、すでに成功している人の目に、必ず留まります。
そして、かわいがってもらえることが、多いです。
ただ、その時も、その成功者は、必要以上のことは、やってくれません。
ほんの少しだけ、アドバイスしてくれるくらいです。
でも、その小さなアドバイスで、劇的に人生が変わることが、多いのです。
私が起業して、4年目、2006年の夏に、死に物狂いで働いて、壁にぶち当たって、苦しんでいた頃の話です。
あまり、表にはでてきませんが、ある日本のトップビジネスマンの方と、お会いする機会がありました。
そして、数回に渡って、一緒に食事をさせていたけるという幸運に、恵まれました。
その時に、他では絶対に聞けないような「ビジネスの奥義」も、教えていただけました。
私の悩みや質問を黙って、聴いた後に、静かに、
「ビジネスとは、そもそも、どういうものなのか?」
ということを、目から鱗が落ちまくるくらいに、驚きながら聴きました。
どんな高額セミナーでも、聴けないような凄い話でした。
このビジネスマンは、友人の紹介で、知り合えたのですが、この友人も、世間的には、なんの肩書もない、普通の会社員でした。
別に、計算して、こういう人物と、知り合ったわけではなく、いつのまにか、自然に知り合ったのです。
振り返ってみると、私の場合、
「人脈を、つくりたい」
と思ったことは、一度もありませんが、結果として、素晴らしい人脈が、構築されています。
成功者たちは、皆、このパターンなのだと思います。
仲良しの友人たちと、楽しく起業するのも、いいとは思いますが、やはり、心の片隅に、
「自分一人だけでも、やりとおすぞ!」
という固い決意があったほうが、ビジネスというのは、うまくいくことが、多いみたいです。
もし、仲のいい友人と、二人で起業す場合、こういうことを、念頭においておいてください。
運動会の「二人三脚」というのは、たしかに楽しいですが、走る速度は、格段に遅くなります。
遊びや余興でやるのは、いいのですが、競技としては、「二人三脚」は、成り立ちません。
二人が、全力で励ましあい、競いあいながら、走り切って、結果として、同時にゴールした時、一人で、走っている時よりも、いいタイムがでることが、多いのです。
このように、趣味ならいいのですが、ビジネスで組む場合、「甘えあう」という関係は、絶対にダメです。
ビジネスの場面というのは、ある意味、戦場です。
甘えあうようなチームだと、ちょっとしたことで、全員の命取りに、つながることもあります。
皆が、気を抜いて、お互いに、「甘えている」からです。
常に、「励ましあう」という厳しさが、あったほうが、ビジネスの関係では、長続きするものなのです。
繰り返しますが、
「起業のために、いい人脈をつくってから、ビジネスで成功しよう」
という考えは、あまりオススメしません。
「起業を志して、ガムシャラに、ビジネスをしていたら、いつのまにか、成功していて、結果として、いい人脈に恵まれるようになった」
こういう人が、本当の成功者なのです。
「人脈」というものは、
「努力して、つくるもの」
ではなく、
「努力の結果、自然に、できてしまうもの」
なのです。
☆二人三脚は、楽しいけど、走るスピードは、確実に遅くなります。(笑)
特に、甘えてくる相手と組むと、大変なことになります。
起業して、成功している人は、皆、真剣になって、本気で、自分の道を走っているのです。
孤高の戦士同士で、励ましあったり、競い合っているのが、ビジネスマン同士の付き合いなのです。
<お知らせ>
☆11月1日(日)のビジネス説明会は、満員になったので、この日は、いったん締め切らせていただきました。
ただし、希望者の方が多いので、11月8日(日)に、再度、追加で開催することにしました。
時間は、午後3時くらいからです。
場所は、東京都大田区の私のオフィスです。
前回書いたように、定期的に、東京でミーティングするので、原則として、今回のビジネスパートナーの募集は、関東地方の方、限定です。
関東以外の方は、関東が落ち着いてから、別途募集します。(早ければ、12月中旬になると思います)
11月8日(日)の説明会の参加希望者は、私、トーマまで、メールください。
新しい仲間たちと、真剣に本気で、ビジネスができるのが、今から楽しみです。
トーマ
toma_atlas@yahoo.co.jp
☆精神世界の面白いサイトが、たくさんあります。 ↓
http://airw.net/newage/rank.cgi?id=atlas
☆キネシオロジーの個人セッションも、やっています。
こちらも、ぜひ体験してくださいね。
http://www.tomaatlas.com/soul.htm
☆メルマガ「精神世界の鉄人」も、発行しています。
ブログでは、読めないような内容も、掲載することもあります。
まだ、登録してない方、ぜひ登録してくださいね。
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