年末に、NHKの「SONGSスペシャル・松任谷由実」という番組を観ました。
ご覧になった方も多いと思いますが、とてもよかったです。
番組の後半の話が、特によかったです。
40年くらい前、ユーミンがまだ独身時代の頃、DJをやっていた深夜ラジオに、長崎の離島の高校生から、
「自分たちの学校の校歌を、作って欲しい」
という手紙が、舞い込んだそうです。
当時、いろいろな状況が重なって、ユーミンは、この校歌を、作詞作曲することを、ちょっとためらったそうです。
しかし、躊躇しながらも、最終的には、作ったそうなのですが、その贈った曲が、
「瞳を閉じて」(作詞・作曲 荒井由実)
という作品だったそうです。
行ったこともない島のイメージを、思い描きながら、その高校生から送られてきたイメージだけで、書き上げたのだそうです。
その島では、島の愛唱歌として、現在でも歌い継いでいるそうです。
番組の中でも、港で船が出港する時に、必ず流す曲になっているという場面を、映像で流していました。
「長年暮らしてきた島を、離れてしまう若者が多い…」
という深刻な過疎化の話を聞いて、
「島の人たちが、都会に出ても、いつでも島のことを、思い出せるような、そんな素敵な歌を作ろう」
ユーミンは、こう思って、作詞したそうです。
番組内では、ある高校の50周年の式典が、島内であるということを、現在の高校生から、メールで知らされながらも、
「行きたいけれど、行けないんだよね…」
と、ラジオでは言っておきながら、突然サプライズで、式典に参加したシーンが、よく描かれていました。
ユーミンが登場すると、その場にいた全員が、大喜びした。
特に、高校生の女の子たちが、
「どうしてー?!」
と叫びながら、感涙している場面が、よかったです。
その後、メールをくれた高校生たちと一緒に歌い、昔、最初に手紙をくれた女性とも再会していました。
自らのピアノの伴奏で、島の皆さんと一緒に、歌ったりもしていました。
ユーミンの感性が、やはり、神がかっていて、超人的だと思ったコメントがありました。
番組の最後のあたりで、彼女が、こう言ったのです。
「もし、可能であれば、時空間を超えて、あの頃の自分に、会いに行ってみたい…」
その意味は、
「タイムトラベルをして、あの頃の自分に、会いに行きたい。そして、この校歌を、作詞作曲するという依頼が来た時、ためらったり、悩んだりしていた自分の横に立って、肩を、トントンと叩いて、『あなたの作詞作曲したこの歌は、40年後に、あの島の人たちと、こんな感動的なドラマをつくりだすんだよ』と、未来のシーンを見せながら、一言助言してあげたい…」
こう言いたかったみたいです。
「さすが、ユーミン! 言うことが、違うなー!」
と、感動しました。
番組内で、そのセリフを聞いた時に、私の脳裏には、なぜか、小学校の頃に行った、あるイベントが、思い浮かびました。
当時、沖縄県の那覇市に住んでいたのですが、ある日、父親から、
「めったに行けないイベントがあるから、一緒に行こう!」
こう誘われて、姉や妹たちと、その会場に行きました。
たしか、当時の沖縄で、一番大きなホテルの大宴会場だったと思います。
会場には、数百人はいたと思います。
結婚式場の中でも、一番大きな部屋を貸し切り、正面に、小柄なお婆ちゃんが、真っ赤な衣装を着て、ニコニコしながら、座っていました。
そうした中、司会の男性が現れて、こう言ったのです。
「会場にお集まりの皆さん、今日は、何のお祝いか、わかりますか? そして、この方が、どなたか、ご存知ですか?」
続けて、
「そうです。今日は、カジマヤーのお祝いです。沖縄で、数え年で、97歳の誕生日を祝う会です」
さらに、このお婆ちゃんを指さして、
「今日、お集まりになった方は、全員招待客ですが、皆さんは、この方の子孫の方ばかりです。皆さん、この方がいなかったら、この世に、誕生していなかったんですよー!」
こう大きな声で、言いながら、このお婆ちゃんを紹介すると、会場の皆が、
「おおーっ!」
と声をあげながら、お互いに、顔を見つめたりしながら、しばらく会場が、感動に包まれました。
昔から沖縄は、子供をたくさん産むから、97歳にもなると、これだけの子孫が、誕生していたのですね。
その時に、私は、
「そうかー! このお婆ちゃん、若い頃、たぶん、お見合いだったと思うけど、その時、結婚するかどうか、ためらったり、悩んだりしたのかもしれないなー! でも、もし、その時に、未来の自分が、見えていたら、どう思ったのかな? つまり、97歳の誕生日に、これだけ多くの子孫に囲まれて、お祝いしてもらえることを…」
こう思いました。
もしかしたら、このお婆ちゃんが、結婚をためらっていた若い頃に、未来の自分が、時空を超えてやってきて、隣に立ち、肩をトントンと叩きながら、
「あなたのこの結婚は、80年後くらいには、こんなにたくさんの子孫に囲まれて、大きな会場で、こんな感動的なお祝いをするんだよ!」
と、未来のシーンを見せながら、一言助言してあげたのかもしれないと、思いました。
これから、結婚して、子供を産むことを考えている人も、すでに、結婚して、子供を育てている人も、未来の自分が、たくさんのの子孫に囲まれて、97歳の誕生日を、迎えているところを、想像してみてください。
なんともいえない、幸せな気持ちになるんじゃないですか?(笑)
沖縄では、「カジマヤー」を、お祝いされる老人が、毎年、100人くらいいるそうです。
これは、結婚だけじゃなく、いろいろなビジネスやスポーツ、趣味や稽古事にも、言えると思います。
始めた当初は、それについて、ためらったり、悩んだりしながら、少しづつ動き始める。
そのうちに、それが、だんだん習慣になってきて、スキルが上がってくる、いつか、凄いレベルに達して、気がついたら、その道で、ある程度の地位についている。
それから、こう思うのです。
「ああ、やはり、あの頃、あきらめないで、続けてよかったなー! 続けたから、現在の自分があるんだなー!」
私も、「パワーリフティング」という競技で、小さな団体でしたが、世界大会で、優勝することができました。
中学生の頃、学校で、いじめられていたので、身を守るために、仕方なく始めた、筋トレでしたが、ユーミンが言うように、もし、可能であれば、時空間を超えて、あの頃の自分に、会いに行ってみたいです。
そして、いじめに脅えながら、部屋で泣きながら、腕立て伏せをしていた頃の自分に、
「がんばれー! その筋トレを続けたら、将来、アメリカのラスベガスでのパワーリフティングの世界大会での表彰式で、オマエに、優勝の盾が贈られるぞー!」
こう叫びながら、励ましてあげたいです。
他にも、現在では、ブログやメール、ツイッター、フェイスブックなどで、たくさんの人に、情報を発信する立場になっていますが、15年前、自分のホームページを作成しながら、
「自分の書いた記事なんて、読む人いるのかな…? 誰も、読んでくれなかった、どうしよう…?」
なんて、不安になりながら、記事を書き始めた、あの頃の自分にも、こう言いたいです。
「オマエの記事は、将来、何万人という人が、一日に読むような人気ブロガーになるんだよ! これから、いろいろなことが待っているけど、それに負けずに、書き続けろよ!」
本当に、あの頃の自分の横に立って、肩を、トントンと叩きながら、応援したいです。
もしも今、新しく始めたことがあって、いろいろためらったり、迷ったりしながらも、魂の奥底の声に、耳を澄ませて、
「何の根拠もないけど、これは、将来、絶対に成功する予感がする!」
「なぜか、ワクワクする気持ちが、ずーっと続いている!」
こういう囁きが、もし聞こえたら、その声は、未来の自分が、時空を超えて、自分の横に立ち、肩を、トントンと叩きながら、
「大丈夫! 迷わず、その道に進みなさい。あなたのやっていることは、将来、きっと素晴らしい未来に繋がりますよ!」
こう応援しているのかもしれません。(笑)
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