ご存知のように、京都の「元伊勢」という場所は、文字どおり、三重県伊勢市にある「伊勢神宮」と繋がりのある所です。
ウイキペディアからの引用です。
○「元伊勢神宮」
元伊勢神宮（もといせじんぐう）とは、伊勢神宮が、伊勢の現在地に着座するまでに遷座した時に、各地に分祀して残された、元伊勢と云われる神社群であるが、特に丹波国（後に丹後国、現京都府福知山市大江町）に着座した、「皇大神社」と「豊受大神社」は、それぞれ、「元内宮」と「元外宮」と伝わり、これらが、近接してあるので、大江町の二社を総称して、「元伊勢神宮」ということがある。
また、同地内の岩戸山という異称を持つ、「日室ヶ嶽」の麓には、「天岩戸神社」があって、これらで、「元伊勢三社」ともいう。
さて、タクシーで、「内外宮」と呼ばれている「豊受大神社」に、最初に向かいました。
駐車場からは、階段が見えます。
見えてきました。
到着しました。
境内には、私一人だけでした。
「なんて、贅沢な時間と空間なんだろう！」
と思いました。
「元伊勢外宮」と呼ばれる、「豊受大神社」の御祭神は、「豊受大御神」で、衣食住をはじめ、すべての産業の守り神として、あがめられています。
左右後と三方を、境内末社に囲まれています。
凄い眺めです。
その時、霰が降ってきました。
「霰を見るなんて、どれくらいぶりだろう？」
と思って、考えたのですが、すぐにわかりました。
小学校４年生の頃に、沖縄で、生まれて初めて、霰を見て、感動した時のことを…
当時の頃の思い出が、たくさん浮かんできました。
そして、その頃、好きだった同級生の女の子の顔と名前が、浮かんできました。
すると、いきなり、
「好き」
というメッセージが、頭の中に響きました。
神様が、囁いたような気がしました。
「そういえば、大人になってから、あの頃のように、人を好きになることが、少なくなったな…」
こう思いました。
大人になると、妙に計算高くなって、問題を複雑にしてしまうのです。
将来のことやお金などを、考えはじめたとたんに、つまらなくなるのです。
子供の頃は、変な駆け引きや計算などしないで、純粋に人を、好きになっていました。
その女の子に会いに、学校に行くだけで、ワクワクしました。
毎日が、輝いていました。
たくさんの人が、恋愛で悩んでいますね。
簡単には、うまくいかないから、面白いという考え方もできますが、やはり、うまくいかない状況というのは、誰でも苦しいものです。
映画やドラマ、小説などでも、恋愛を、テーマにした作品は、たくさんあります。
そのストーリーや役者の台詞などから、恋愛のヒントを学んだり、心が癒されることも多いですね。
昔観たドラマで、素晴らしいヒントを、もらったドラマがあります。
小栗旬くんが主演した、「貧乏男子 ボンビーメン」という番組です。
「お金とは何か？ 愛とは何か？」
というテーマが、とても深く描かれています。
そのドラマの中で、小栗旬くんが演じる、一美くんの友人が、ある女性に恋をします。
引田さんという警察官なのですが、引田さんは、この綺麗な女性に、本気で惚れて、メロメロになってしまうのです。
それで、いろいろなプレゼントをしたり、デートに誘ったりするのですが、実は、この綺麗な女性は、結婚詐欺師だったのです。
最後には、いろいろな嘘で騙された挙句、数百万円を、騙し取られてしまいます。
その時に、ユースケ・サンタマリアさんが演じる、オムオムという金貸しの人が、一美くんの前で、引田さんのことを馬鹿にします。
「引田ってやつは、馬鹿だね。あんな詐欺に、ひっかかるなんて最低だね。経済的にも、負け犬だけど、恋愛でも負け犬だね」
というようなことを、一美くんに言います。
しかし、この冷たいオムオムと違って、情に厚い一美くんは、
「そうですか？ 俺は、そうは思いませんよ。だって、引田さんは、あんなに本気で、相手の女性を、好きになったわけじゃないですか。俺は、人を好きになっただけで、大成功だと思いますよ」
と言い返します。
この台詞を聞いて、ジーンと感動しました。
世の中には、人を好きになれない人も、たくさんいます。
好きになれる人でも、本当に本気で、人を好きになれることなんて、人生の中で、それほど多くはないと思います。
短い人生の中で多くても、数回じゃないかな？
ドラマの中の主人公、一美くんは、そのことを言ったんですね。
「人を好きになっただけで、大成功」
この言葉は、自分にとって、頭をガツンと殴られるような、ショックをもらいました。
世の中には、「恋愛」に関する本やブログが、たくさんあり、講演会やセミナーがあります。
ほとんどの恋愛の話は、
「いかに、恋愛を成功させるか？ いかに、好きな相手を振り向かせるか？ どうすれば、幸せな恋愛ができるようになるか？」
というテクニックを、教えるものばかりです。
もちろん、それらのテクニックも大事ですが、もっと本質的なものに言及しているものは、少ないです。
「人が、人を好きになる」
よくよく考えてみたら、これだけで、素晴らしいことです。
「好き」
という気持ちは、神様が人間に与えた、最高のプレゼントなのかもしれません。
自分自身も、今までの人生で、いろいろな人を、好きになったけど、いつも、
「この気持ちや感情って、素敵だな… 恋をすると、ここまで、世界が輝いて、バラ色に見えるのか。いいな…」
なんて思っていました。
「その恋が、成功するのか？ 成功しないのか？」
そういうことを考えることも、大事ですが、恋をしたというだけで、もう成功だということですね。
自分の経験からですが、本当に本気で、好きになった時って、もう好きすぎて、
「この恋が、成功するか？」
ということも考えないくらい、「好き」になることもありました。
まさに、これが、「本当のワクワク」ですね。
逆に言うと、その恋の行方や結果を、気にしているうちは、まだ、中途半端に、その相手が好きだということですね。
恋の結末など、気にしないくらい、相手が好きになったら、その恋は、もうそれだけで、成功だということですね。
「人を好きになっただけで、大成功」
これですね。
もうすぐ、桜も満開になりますね。
現在、恋愛中の方も、これから、恋愛する方も、お互いに素敵な恋をしましょうね。（笑）
おっと、話が、本筋からずれてしまいました。
旅行記に、話を戻します。
タクシーで、「元内宮」である「皇大神社」に向かう途中に、元伊勢の神体山である、「日室ヶ嶽」を見ました。
地元の人たちは、「城山」とも呼んでいるそうです。
奇麗な三角形をした山が見えてきら、運転手さんから、
「あの山は、城山と言って、ピラミッドらしいですよ」
と聞かされて、大興奮でした。
こんなところに、大好きなピラミッドがあるとは、思っていなかったのです。
「日室ヶ嶽」は、高さ４２７メートルで、他に岩戸山・日室岳・日うらが嶽と、いろんな呼び名があるようです。
下記の写真は、参道の途中にある、「日室ヶ嶽」を拝する遥拝所から写したもので、ここから、「日室ヶ嶽」にお願いすると、願いが一つだけ叶うといわれているそうで、「一願さん」とも呼ばれているそうです。
夏至の日には、遥拝所から、日室ヶ嶽の山頂に、太陽が沈むのが見れるそうで、原始の信仰を、感じさせるところです。
条件が重なれば、ここでは、こんな魅力的な景色も見れるそうですよ。
「元伊勢」について、もう少し解説しますね。
ネットで調べると、現在の「伊勢神宮」の御祭神は、「天照大御神」ですが、元々は、天皇の皇居に祀られていたそうです。
しかし、遥か遥か昔に、理想的な鎮座地を求めて各地を転々とし、長い月日をかけて、現在地に鎮座したと伝えられています。
「元伊勢内宮」である、「皇大神社」は、「天照大御神」が、現在地の伊勢神宮へ遷る以前に、一時的に祀られたのではないかといわれている神社だそうです。
たしかに、伊勢神宮と似たようなエネルギーを感じました。
見えてきました。
「元内宮」である「皇大神社」です。
境内の景色です。
ひときわ大きな杉の木が、ありました。
「龍灯杉」という名前がついていました。
木に触ると、凄いエネルギを感じると同時に、地球の胎動まで、感じました。
池もありました。
やはり、伊勢神宮とは、深い繋がりがありそうですね。
冬至の日の出が、伊勢の「伊勢神宮」、京都の元伊勢の「皇大神社」、ピラミッドである「日室ヶ獄」の三つが、太陽のラインで繋がるそうです。
これは、やはり、人間業ではありません。
神々の仕業だと思います。
内宮である、「皇大神社」に参拝した後、先ほどのピラミッドの近くまで戻り、今度は、「天岩戸神社」に、参拝しに行きました。
鳥居です。
遠くに、拝殿が見えます。
拝殿に行くには、階段を下りなくてはいけません。
けっこう急な階段でした。
渓谷と清らかな川が、とても綺麗です。
空気も透明感があって、浄化されます。
奥まで、歩いていくと、ありました！
これが、「天岩戸神社」の拝殿みたいです。
崖の上にあるんですねー！
鎖を握って、よじ登るみたいなので、それは、やめました。
下から参拝しました。
ウィキペディアによれば、丹後には、「元伊勢内宮 皇大神社」を含めて、「元伊勢」ではないかといわれている神社が、4ケ所ほどあるそうです。
「皇大神社」 → 京都府福知山市大江町内宮
「竹野神社」 → 京都府京丹後市丹後町宮
「真名井神社（籠神社摂社）」 → 京都府宮津市江尻
「笶原神社」 → 京都府舞鶴市紺屋
この後は、いよいよ、旅の最終目的地、「天橋立」に向かいました。
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