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補陀落渡海ツアー エピローグ

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「補陀落渡海ツアー」、最後まで読んでいただき、嬉しいです。

 

たくさんの感想メールにも、感謝します。

多すぎて、全部には返信できませんので、いつものように、まとめてお礼を述べさせていただきます。

 

ありがとうございます!

 

 

 

人生の転機に差し掛かったとき、よくやりたくなるのが、「引っ越し」や「車の買い替え」ですね。

 

そして、その時、よく、こういうことに気が付きます。

 

「自分が引っ越しをすることになり、不動産巡りをするようになってから、街中に、たくさんの不動産屋さんがあることに、初めて気が付いた」

 

「自分が車を買ってから、運転するようになってから、他の車の値段や性能などが、気になるようになった」

 

これは、「視点」の違いです。

それまで、まったく意識してなかったことに、意識を向け、視点が広がったことによる、世界観の変化なのです。

 

 

 

私も、人生の中で、こういう劇的な世界観の変化を、何度も体験していますが、今年になってからの「補陀落渡海」を知ってからの変化は、人生の中で、最大の変化かもしれません。

 

とにかく、初めて訪れる神社も、それから、何度も参拝にしている馴染みの神社でも、今年になってから、行ってみると、見える景色が、まったく違うのです。

 

「ええ~? こんな所に、こんな凄い神社や寺があったの?」

 

こう思って、感動の連続です。

 

特に、東京都内の神社や寺は、先月と今月の間に、30ヵ所くらいまわりましたが、すべて新鮮でした。

 

 

 

今月になってから、東京都大田区内の神社と寺を、集中的にまわりました。

 

そして、いつもの散歩コースだったのに、その存在さえ、気が付かなかったような小さな神社や寺に、宝物が隠されていたことに、改めて気が付きました。

 

 

 

最初に紹介するのは、大田区西蒲田にあり、池上線の蓮沼駅の近くの「蓮花寺(れんげじ)」という名前の寺です。

 

私の家の近所なのですが、そこの場所に、寺らしき建物があることは、知っていたのですが、小さい寺だし、それまで、ほとんど目に入ってきませんでした。

 

 

ある日、ランチを食べた後、なんとなく、ふらふらと、そこに行きたくなり、行ってきました。

 

 

入口の山門です。

 

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山号、つまり、元々の別名みたいなものだそうですが、「福田山」という名前だったようです。

 

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ハイ!

 

もうわかりましたね。

 

「ふくだやま(福田山」 → 「ふだらくやま(補陀落山)」

 

長い年月の間に、名前の音がなまったのだと思います。

もともとは、この寺の名前は、「補陀落山」だったのだと推測します。

 

調べると、昔は、このあたりは、海だったり、名前のとおり、蓮の生い茂る沼だったようですね。

 

近くに、川が流れていたことがあったようです。

「補陀落渡海」の僧が、流れ着いたことがあったのだと思います。

 

 

門の前にある、この石碑は、「玉川八十八ヶ所霊場70番」と「東海三十三観音霊場10番」の意味らしいです。

 

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「三十八(38)」の数字が、さりげなく、刻まれていますね。

「東海」や「玉川」という文字も、意味深ですね。

 

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ここも、明らかに、「天照派」の拠点だったのです。

 

 

「鬼瓦」もありました。

「鬼=大丹生=天皇家」でしたね。

さらに、「三つ巴」もありました。

 

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さらに、門の前には、「砂紋」が描かれていましたが、ようやく、これの意味がわかりました。

 
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「波」のような模様は、「黒潮」ですね。
手前の黒い石が、「熊野」で、向こう側の石と木が、「補陀落山」、つまり、理想郷を表現していると思います。
 
「小舟が、黒潮の上を漂って、東日本へ向かった」
 
という意味だと思います。
 
 
「三つの石」も、置かれていました。
 
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本堂です。

 

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この寺の隣には、なんと、「熊野神社」がありました。

 

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「蓮花寺」と「熊野神社」が、仲よく並んでいる景色です。

 

こんな凄い景気が、いつもの散歩コースにあったとは…

まさに、「幸せの青い鳥」です。

 

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拝殿の前には、やはり、「小舟」をモチーフにした石碑が、建っていました。

 

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この神社の拝殿で、発参拝しました。

 

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「熊野神社」ではなく、「熊聖神社」という名前にも読めますね。

「聖徳太子」の「聖」を入れているのだと思います。

 

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「三つ巴」です。

 

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拝殿の前で、最近、ちょっとだけ悩んでいたことを、神様に珍しく相談してみました。

 

いつもは、ポジティブシンキングで、基本的な姿勢としては、自力だけで、生きることを信条にしているので、「神頼み」というは、あまりやらないことにしています。

 

 

しかし、この日だけは、なんとなく弱気になって、心の中で相談してみたのです。

 

「神様、どうしたらいいのでしょうか?」

 

そしたら、意外な答えが、私の頭の中で、響きました。

 

「命懸け」

 

こういう言葉でした。

 

私が、大切なメッセージを受け取る時は、うだうだと長ったらしい言葉ではきません。

子供の頃から、大人からのお説教が、大嫌いだということを、神様は知っているようで、いつも、短い単語だけで、完結に、シンプルなメッセージを送ってきます。

 

もちろん、基本的に、「神様」には、名前などはありませんが、無理やり、その存在を、言葉で表現すると、「補陀落渡海を行った僧たち、それから、「イザナギとイザナミの38人の子供たち」のような気がしました。

 

つまり、「天照派」のグループです。

これは、なんとなくの感覚です。

 

 

「そういえば、彼らは、あの時代を、命懸けで生きたんだな… 彼らだけでなく、昔の人たちは、皆、もっと大変な時代を生きていたんだな…」

 

改めて、こう思ったのです。

 

彼らの時代よりも、はるかに、自由で安全で豊かな時代で、

 

「何をしていいのか、わからない… どう生きたらいいのか、わからない…」

 

現代人が、こう言っているのを、天国から、どういう気持ちで、聞いているんでしょうか?

こう考えると、また、なんともいえない気持ちが、湧き上がってきました。

 

 

 

それから、しばらくして、「命懸け」という単語から、昔の出来事を思い出しました。

 

何度も書いているので、ご存知の方も多いと思いますが、私が、30歳の時に、アメリカに留学に行くことに成功した話です。


夢を叶えたいと思った時、ときどき、不運が重なることがあります。
そういう場合、いくつかの解釈ができます。

一つは、

「そういう不運が、続くということは、それを、あきらめろというサインが、宇宙から、届いている」

二つ目は、

「そういう不運が、続いても、それを、あきらめないかどうかという試験が、宇宙から、届いている」

大きく分けて、この二つのパターンが、多いでしょう。

前者は、すぐに、あきらめる人が、よくやる解釈。
後者は、なかなか、あきらめない人が、よくやる解釈。

状況にもよりますが、私は、後者のあきらめない解釈をすることが多いです。
後者は、「試験」という単語も使いますが、他にも、「試練」と表現することもありますね。

私の友人は、これを、「お試し」と言っています。
「宇宙からのお試し」という意味です。

「これだけの不運が続いても、それでもまだ、それをやりたいのですか?」

と、宇宙から再度、その夢を試されているということです。


「夢を叶えたい!」

と思った時に、その夢の「条件」をチェックすることで、ある程度、その夢が自分にとって、どの程度のものか計ることができます。

つまり、「好条件」だったら、それは、自分にとって、それほど叶えたい夢ではないのです。

逆に、「悪条件」だったら、自分が、本当に叶えたい夢だと思います。


「好条件」というのは、「恋愛」や「結婚」に、例えると、わかりやすいと思います。

「あの人は、金持ちで、高学歴で、身長が高く、ハンサムだから好き!」
「あの人は、美人で、やさしく、誰からも好かれるような人だから好き!」

こういうのは、「好条件」の「好き」です。

「~だから好き」

というのは、どちらかというと、世間の価値基準に合わせた、つくられた「好き」なのです。

 


逆に、

「あの人は、貧乏で、学歴もたいしたことなく、不細工、それでも、なぜか好き!」
「あの人は、結婚していて子供もいるし、皆から嫌われているけど、自分は好き!」

こういうのは、「悪条件」の「好き」です。

「~にも関わらず好き」

というのは、本当に自分の心の奥底から、湧きあがってくるような、自然の「好き」だということが多いのです。
 

 


1996年に、私が、「アメリカ留学」という夢をもった時は、まさに、この後者の「悪条件」の中での決断でした。

「まず、お金がまったくない。それどころが、多額の借金を抱え込んでいる。さらに、アメリカには、誰も知り合いもしない。英語も、まったくしゃべれない…」

こういう悪条件に、悩まされていました。

「でも、それでも、筋トレをアメリカで学んでみたい! 本当のウエイトトレーニングを、本場のアメリカで勉強したい! そして、できれば、パワーリフティングの世界大会に出場してみたい!」

こういう夢を抱いて、毎日悩んでいました。

詳しいことは、過去のエッセイの「バシャール編」に書いてあるので省略しますが、結果的に、この夢は叶いました。

そして、1997年の5月に、アメリカに留学することができ、3年後の2000年には、世界大会で優勝することできました。

今でも、

「よく、あの時、あんなミラクルが起こったな…」

と、しみじみと、当時のことを思いだすことがありますが、最近、忘れていた出来事を思い出しました。
 

 


それは、1996年の秋だったのですが、人生に行き詰り、もうどうしようもなくなって、アメリカ留学に行こうと思ったのですが、前述のように、悪条件ばかりで、しかも、やる気をなくすような不運もバンバン起こりました。

くじけそうになった時に、やぶれかぶれで、フッと頭に浮かんだ言葉が、

「命懸け」

でした。

つまり、

「命をかえれば、人間には、不可能なことなどほとんどない」

という当たり前の結論になったのです。

実際に、当時、

「このままでは、自分らしく生きられないので、これから先の人生は、死んだも同然の人生になりそうだ…」

という危機を感じていました。

「今のこの時期に、アメリカ留学に行かなければ、自分の人生はダメになる…」

と思ったのです。

そこで、本気になって、いろいろな人に、アドバイスや意見を求めました。


すると、当時、東京の恵比寿にあるトレーニングジムに通ってたのですが、デビットというアメリカ人が、面白い話を聞かせてくれました。

私が、彼に、

「デビットさん、私は、どうしても、アメリカに行きたいんですよ。でも、お金がまったくありません。どうすればいいか教えてくれませんか?」

こう聞いたら、日本語がペラペラの彼は、ニコニコ笑いながら、

「そうですか。それは素晴らしいですねー。実は、私も同じように、どうしても、日本で武術の勉強がしたくて、ここに留学に来ました。実は私も、アメリカで、お金がまったくありませんでした」

こう言いました。

それから続けて、

「トーマさん、もしどうしてもというのでしたら、私が、いいアルバイトを紹介しますよ。私も、このアルバイトで大金を獲得して、日本に留学できました。ただし、これは命懸けのアルバイトです」

こう言ってきました。

私が、

「もう、命を懸ける覚悟は決まってますよ。そのバイト紹介してください!」

こうハッキリ言うと、彼は、急に真顔になって、

「トーマさん、これは、1日に1万ドルになるバイトです。日本円では、100万円くらいですね。誰にでもできる、簡単な仕事です。ロサンゼルスの空港から、ビバリーヒルズまで車に乗るだけの仕事です」

それから、さらに真剣な目で、

「ただし、依頼主は、アメリカのマフィアのボスです。つまり、ボディーガードの仕事です。その車で移動している間に、敵のグループが襲撃してきたら、盾になって、ボスを守るのが仕事です。もし、そこで逃げたりしたら、その場で、仲間から射殺されます」

こう言いました。

ちょっと、ビックリしましたが、私が真剣な顔で、

「オッケイですよ! やりましょう。ぜひ、そのアルバイト紹介してください!」

と言ったら、彼は大笑いして、

「あはは。日本人で、このアルバイトやると言った人、あなたが初めてですよ! 本気なんですねー! いいですね。その気持ちがあれば、人生成功しますよ」

こう言いました。

それから、

「大丈夫ですよ。防弾チョッキも、ちゃんと着けるし、襲撃される確率は、10分の1らしいです。10回のうち9回は、ただのドライブですよ。あはは」

こう笑いながら、言いました。

それから、アメリカで、そのアルバイトをやる時の連絡先などを、教えてもらいました。


結果的には、それから、不思議なミラクルが、次々に起こって、そのアルバイトを、やらなくてもいいことになったのですが、今考えたら、私は、当時、それくらい本気だったということです。

本当に自分の命を懸けて、夢を叶えようとしたのは、その時くらいだったかもしれません。
人間の人生には、1回くらい、「命懸け」で、やらなくてはいけないことが、あるのかもしれません。

もちろん、競馬や宝くじなどのギャンブルに、全財産を賭けるというようなバカな真似は、論外ですが、人生において、本当に大事な場面では、本気で命を懸けるような勝負も、大切だと思います。


思いだします。

当時、自分の部屋で、マフィアのボスが、襲撃されそうになって、自分が盾になって守るのを想像しながら、なるべく、弾が、当たらないようなイメージトレーニングをやっていたことを…(笑)



昔のエッセイにも書きましたが、ビジネスにおいては、「ホワイトマジック系」と「ブラックマジック系」の二つが、あるそうです。
詳しいことは、下記に、そのエッセイのリンクを貼ったので、ここでは省略します。

前者は、特に問題ないのですが、後者の場合は、昔は、小動物などの「生贄」を捧げることによって、宇宙から、パワーを、もらっていたそうです。

この生贄を捧げる儀式をやらないと、いまひとつ、パワー不足らしいです。
ただし、この生贄を、捧げることによって、いろいろな副作用も、生じるそうです。


それでも、このパワーを、欲しいと思う人は、

「自分を生贄にする」

という行為は、比較的副作用もなく、夢を叶えやすくするような気がします。
つまり、「命懸け」で、本気で、夢のために動くということですね。

命を懸けるくらい、本気になったら、ほとんどの夢は、叶うということです。
また、不思議なのは、そうやって腹を括ったら、逆に、命を懸けるような危険なことは、起こりにくくなるということです。

一見安全そうに見えても、本当の自分の人生を生きなくなるほうが、危険なのです。
逆に、危険に見えても、本当の自分の人生に、勇気をもって、一歩踏み出したほうが安全なのです。


もし、現在、人生に行き詰って、苦しんでいる方がいたら、

「自分は、本当の人生を生きているだろうか?」

と、自分に問いかけてみてください。

もし、そうじゃなかったら、過去に一度あきらめてしまった夢を、思いだしてみてください。

それから、その夢を、もう一度叶えてみたくなったら、ぜひ本気で再挑戦してみてください。

そして、その時は、ぜひ、

「命懸けで挑戦してやる!!」

という気持ちで、人生に向かっていってください。

その気持ちは、宇宙に届いて、素敵なミラクルが起こるかもしれません。

 

 


<参考>

 


○「バシャール編」

http://www.tomaatlas.com/bashar.htm


○「ホワイトマジックの時代」

http://www.tomaatlas.com/lib162.htm

 

 


PS 1997年の夏、不思議なミラクルが重なって、夢のアメリカ留学が実現しました。

ロサンゼルスのゴールドジムの前で。

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☆恒例の「ボツになった写真集」です。

ストーリーの関係上、掲載できなかった写真たちです。

特に深い意味はありません。

 

 

 

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