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友達のフリをした悪魔

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前回の「いじめ」の日記、反響が、大きかったようなので、また、この話題です。

以前にも、同じようなことを、書きましたが、大切なことだと思うので、もう一度、書きます。




数年前、「いじめ」を、テーマにしたドラマ、「ライフ」を、DVDで、観ました。

凄く深い内容でした。

「いじめ」を、テーマにした、ドラマは、昔からあります。

私が、中学くらいの頃は、「3年B組 金八先生」などでも、たまに、とりあげていました。

あと、野島伸司脚本の「人間・失格」なども、「いじめ」を、扱っていましたね。



「ライフ」というドラマを、観た感想は、

「最近の若者、特に、女性は、いじめ方が、複雑に、なっているみたいだな…」

というかんじでした。

いつの時代にも、どこの土地でも、いじめ問題はありますが、現代の日本は、特に、集団による「無視」などの心理攻撃。

そして、携帯メールなどを、利用した「誹謗中傷」や「悪質な噂」など、責める武器も、高度に、なっているみたいです。

「ライフ」というドラマは、もちろん、フィクションですが、現実にも、これに近い事件は、たくさん起こっています。

ドラマのキャッチコピーには、

「あなたも 友達のフリをした悪魔ですか?」

という言葉が、書いてありました。



自分も、学生時代や会社生活の中で、この「友達のフリをした悪魔」に、何回か、会ったことがあります。

本当に、最初は、「いい人」の顔をして、近づいてくるのですが、だんだん、

「この人、やばい…」

と気がつくことが、あったのです。

「仲良しだと思って、一緒にいるけれど、だんだん、自分は、利用されてるような気がしてきた…」

「あれっ? 変な噂、流されてる?」

「最初は、楽しかったけど、長く付き合っているうちに、なぜか、最近、疲れてくる。エネルギーを、吸い取られているみたい…」

すこしづつ、感じてくる、微妙な違和感。

やっかいなのは、その人自身には、罪の意識は、ほとんどなく、半分くらいは、無意識的に、やっている行為だということです。

最近では、この友達顔で、近づいてきて、自分の人生を、蝕む敵のことを、「フレネミー」と表現したりするようですね。

「フレネミー」とは、「フレンド(友達)」と「エネミー(敵)」を、合わせた造語で、「友達の顔をした敵」のことだそうです。




ドラマの中では、女の子同士で、よく、

「私たち、友達でしょう?」

と何度も、確認しながら、相手を、追い詰めていく場面がありますが、これなどは、日本人が、

「皆、仲良くしなくては、いけない」

と思っている弱点をついた、いじめだと思います。

友達のフリをした悪魔は、よくこの手口を、使います。

しかし、だんだん、いじめらている主人公の女の子も、この巧妙な心理トリックに、気がつき、

「あなたたちのような友達は、本当の友達ではない! あなたたちのような友達を、友達というのなら、私は、友達なんか、いらない! 一人のほうが、マシだ!」

と叫ぶ場面があります。

そのとおりだと思います。

考えてみれば、友人関係にも、いろいろな関係があります。

利害で、結びついている仲。

恐怖で、支配している仲。

愛情で、付き合っている仲。

ドラマの中でも、

「本当の友達の関係とニセモノの友達ゴッコは、違う」

というような話が、でてきます。

「本当の友達関係」というのは、

「苦しいときにも、助け合える関係。そして、お互いに、相手が、間違ったことをやったら、注意したり、叱ったり、しあえる関係」

なんだと思います。

学校を、卒業したり、会社を、辞めた後、

「別に、無理して、会うほどの人ではないな…」

と思うような友人は、もしかしたら、「ニセモノの友情」だった、友人かも、しれません。

逆に、

「あの人、どうしているかな? 久しぶりに、会いたいな…」

と思うような友人は、「本当の友情」で、結びついていた、友人だったのだと思います。




このドラマの中で、主人公の女の子が、大事にしていた「ひまわり」を、意地悪な男の子に、切られて、踏みつけられる場面があります。

その後、彼女にできた、本当の友人たち、二人が、傷ついた彼女を、夏休みの旅行に、誘うのですが、そこは、たくさんのひまわりで、溢れた、ひまわり畑のような場所でした。

そのひまわり畑の中で、本当の友人の女の子が、

「学校なんて、世界は、ちっぽけな世界だよ。ちょっと、外の世界に、出かけたら、こんなに、広い世界が、私たちを、待っているんだよ」

と、慰める場面が、あります。

また、

「ひまわりっていう花はね、いつも、太陽のほうを、自然に、向いているだよ。だから、大きく成長できるんだよ。人間も、世の中の闇ではなく、光のほうを、常に、見るようにしていれば、ひまわりのように、大きく成長できるんだよ」

と言います。

最後に、

「ひまわりの花言葉はね、あなたは、素晴らしいだよ」

と言う場面が、ありますが、感動して、涙が、出てきました。

他にも、花言葉は、あるみたいですが、このひまわりの花言葉、

「あなたは、素晴らしい」

という言葉は、自分のハートの奥に、じわーっと、しみこんできました。




学生の頃、私自身も、いじめられた経験があります。

勉強やスポーツが、できないで、苦しんでり、悩んだ時期も、ありました。

でも、それは、学校教育の中には、自分の好きなものや得意なものが、なかったからでした。「学校」などという空間は、自分にとっては、狭すぎたのです。

20歳になってから、出会った、「パワーリフティング」という競技では、たくさんの大会で、優勝したのですが、本当に、この競技に、出会うまでは、自信がなく、劣等感の塊でした。

でも、ドラマの中の台詞のように、いつも、なるべく、「光」のほうを、見るようにして、ポジティブシンキングを、心がけ、歯を、食いしばって、がんばっていました。

おかげで、少しづつですが、自分に、自信を、もてるようになりました。

「自分は、素晴らしい存在だったんだ…」

と、気がつくまでには、長い年月が、かかりました。

このひまわりの花言葉は、自分の学生の頃のトラウマを、深く、癒してくれました。






<参考>


「フレネミー(frenemy/frienemy)」

(friend(友人)+enemy(敵)からの造語)

フレネミーとは、フレンド(友達)とエネミー(敵)を、合わせた造語で、友達の顔をした敵。

親しくするように見せかけて、相手を、おとしいれようとする人。


(フレネミーの特徴)

○情報通で、あろうとする(情報仕入れのために根掘り葉掘り)
○自分の好みや情報を、押し付けてくる(子分にしたがる)
○八方美人(日々陰口満載でも、「こんにちわー」と、明るいトーンで話しかける)
○ヒソヒソ陰口を、共有・拡散するのが好き(情報操作、陥れるのも得意)
○どこかで、他人を馬鹿にしている
○他人の幸せが、面白くない(幸せアピールしたら、大変な目に遭う)
○気が強く、嫉妬心が強い
○ウソが上手
○利益を得られるコネクションを常に探している
○長く付き合っている友だちがいない
○向上心が強い割に、飽きっぽい
○不幸自慢が、ウマイ
○テリトリー意識が、強い

出会って早々に、相手を、親友扱いし、そのあと、その相手が、他の友達と交流することを、極端に嫌う。

周りの友達の悪口を並べ立て、周囲からその相手を、孤立させるのが、特徴。

しかし、対等な友人関係ではなく、自分がいかに優れているかを、周囲に見せつけるために、 さりげなく、その相手が、自信を喪失するようなことを、繰り返し、奴隷に対して、「女王または王様」として、君臨しようとする。






PS 「ひまわり」の花言葉は、「あなたは、素晴らしい」だそうです。

人生が、嫌になったきたら、ひまわり畑に、行ってみたらいいですよ。(笑)

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