木内鶴彦さんの話、後編です。
○木内さんの地球環境の話も、深かったです。
ただ、かなり、専門的で、科学的な内容だったので、難解で、わからない部分も、あったのですが、とにかく、「太陽エネルギー」や「水」が、大切だという、お話でした。
「光害」の問題にも、触れていました。
これは、大都市などは、夜間でも、たくさんの灯りを、灯すため、一日中明るいのですが、そのために、植物たちにとって、24時間、ずっと、昼間のような状態が、続いており、そのために、人間でいえば、疲労がたまり、ストレスで、うつ状態に、なっているのだそうです。
さらに、この「光の害」の根本には、原子力発電所などの過剰な電力供給なども、関係しているそうです。
山の話も、面白かったです。
木内さんは、
「山などに、登った時、枝を、折らないでください」
と主張していました。
なぜかというと、山も、意識を、もっており、枝を折ると、その人間を、
「この人間は、味方ではない」
と認識するそうです。
そして、遭難しそうになっても、助けてくれないそうです。
しかし、枝を、折らないでいると、
「この人間は、味方だ」
と認識して、遭難しそうになった時に、山の中の木々を、さりげなく動かして、道を、自然なかたちで、つくり、獣道まで、案内してくれるそうです。
これは、木内さんは、何度も、体験しているそうです。
○「地球の超巨大循環システム」の話が、一番印象に、残りました。
地球には、全ての生物が、創りだして、動かしている、大きな循環装置が、あるのだそうです。
わかりやすいように、日本の土地を、見てみましょう。
まず、山の上に、キツネやタヌキなどの動物たちが、糞をします。
雨が降ってきて、地面に、流れ込みます。
その糞を、植物が、根から、養分として吸収し、育ちます。
そして、その育った植物を、また、動物や人間が、食べます。
そうしているうちに、それらの栄養分は、川に流れて、だんだん、上流から下流に流れ、やがて、海に、流れだします。
地球には、引力があるので、
「高いところから、低いところに、栄養(エネルギー)は、流れる」
という大原則が、あるからです。
その栄養分は、大陸棚などでは、海草などが、また、吸収し、さらに、小魚が、それを食べ、また、その糞を、海草が、吸収するというかたちで、だんだん、海の深いところに、流れていきます。
そうやって、どんどん、栄養は、低いところに、流れていくのですが、最終的に、流れ着くのが、「海溝」なのだそうです。
そうです。
引力の法則により、地球上で、一番、栄養(エネルギー)が、蓄積されているのは、「海溝」という場所なのです。
ここからが、面白いのですが、このままだと、栄養は、海溝だけに、とどまり、循環が、停滞してしまいます。
そこで、登場するのが、深海魚だそうです。
提灯アンコウや竜宮の使いなどですね。
彼らが、この海溝に溜まった、栄養を、食べるのだそうです。
さらに、活躍するのが、クジラたちだそうです。
ご存知のように、マッコウクジラなどは、かなりの深海に、潜ります。
それは、この栄養を、食べるのが、目的なのだそうです。
それから、深海魚を、中層魚たちが食べて、体内に、それを溜めこみ、その栄養を、海の中間層に、運んでくれるそうです。
クジラも、ちょうど、中間層あたりで、死んで、死骸を、中間層の魚たちに、食べさせたりするそうです。
それから、表層魚が、中間層の魚たちを、捕食して、栄養を、海の表面に、上げてくれるそうです。
それらを、人間が、釣ってから、陸に、戻したりもするのですが、ここで、木内さんが、面白い表現をしました。
「皆さん、山登りをする魚を、知っていますか? この循環システムの中では、彼らが、とても、重要な働きをするのですよ」
聞いてみると、その魚は、「鮭」などの「川に帰る魚」ということでした。
北海道などに、鮭が、海から、帰ってきて、川を登り、山に向かうシーンを、テレビなどで、見た方も、多いと思うのですが、実は、それは、
「深海の栄養を、陸に運ぶ」
という大事な役目のためなのだそうです。
なるほどね…。
そして、ここからが、面白いのですが、その鮭よりも、もっと、大事な働きをする、キーパーソンが、いるそうです。
それが、北海道だと、「ヒグマ」なのだそうです。
テレビや映画なので、ヒグマが、川で、鮭を、手で、バシャ、バシャと、跳ね飛ばしているのを、見たことがあると、思います。
いつも、不思議に思っていたのですが、自分や子供たちが、食べる分だけだったら、数匹で、いいところを、けっこう、無駄に、何十匹も、川岸に、跳ね飛ばしています。
これは、実は、キツネやタヌキなどの山の小動物たちに、食べさせるためなのだそうです。
彼等は、身体が小さいので、鮭が、思うように、獲れません。
ヒグマは、それを、助けていたのだそうです。
それから、キツネやタヌキは、その場で、その鮭の死骸を、食べずに、わざわざ、山の上にくわえて、持っていき、そこで、食べるのだそうです。
それから、山の上で、糞をして、雨が降ってきて、地面に、流れ込みます。
そして、見事に、また、最初から、植物の根から、吸収され、川から海溝への循環に、入るわけです。
なっ、なるほど…。
見事な超巨大自然循環システムですねー。
地球も植物も魚も動物も、無駄なことは、一切、やっていなかったのですねー。
私は、子供の頃から、
「なぜ、ヒグマって、無駄に、鮭を、殺しているんだろう?」
と、ずっと、不思議に、思っていたのですが、ようやく、長年の謎が解けて、スッキリしました。(笑)
学校では、ここまで、深く、食物連鎖について、教えてくれなかったなー。
○「榊の葉」の話も、面白かったです。
昔から、日本では、榊の葉を、神棚などに、捧げる習慣がありますが、これは、榊という植物が、とても、デリケートで、なかなか、育たないからなのだそうです。
日本という土地の自然循環システムにおいて、「榊の葉」が、一番いい、シンボルやバロメーターになったのだそうです。
つまり、榊という植物が、よく育っているということは、
「日本の自然循環システムが、正常に、機能していますよ」
という証に、なるのだそうです。
ちなみに、「榊(さかき)」の語源は、もともとは、「神と人の境の木」の意味から、「境木(さかき)」だったそうです。
現在の文字も、そのまま、「神の木」ですね。
○木内さんによると、
「人間が、なぜ、地球上に、存在しているのか?」
という単純な問いは、簡単に、わかるのだそうです。
つまり、
「植物や動物にはできずに、人間だけに、できることはなにか?」
を、見れば、わかるのだそうです。
植物や動物は、「本能」で、動いています。
これは、自然の流れに、沿っていて、とても、いいものなのですが、同時に、欠点もあるそうです。
地震や台風などの自然災害。
また、雷などのによる自然火災などが、起こったら、本能だけで、動いている彼らには、対処できないのだそうです。
木内さんは、
「地球に、人間が、存在しているのは、植物や動物たちに、代わって、これらの自然災害などに、対処するためではないか?」
と考えたそうです。
「知性を、使って、植物や動物を、助けたり、共存するためではないか?」
という考えですね。
とても、シンプルですが、深い哲学ですねー。
現在は、この知性を、悪いほうに、使っているような気もしますが、本来は、良いほうに、使うのが、本来の人間の使命なんですね。
☆先月、伊勢神宮に、行ったときにも、神社の壁に、榊の葉が、たくさん、捧げられていました。日本の神様たちに、「日本の自然は、うまく循環していますよ」と、報告していたのですね。昔の人々の知恵って、凄いですねー。
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