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真剣

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「斬り結ぶ 太刀の下こそ地獄なれ 一足進めば あとは極楽」

by 宮本武蔵




昨日、ドラマ「リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」のDVDを、借りてきて観ました。

これは、本編の続きで、完結編みたいですが、本編同様、面白かったです。

ドラマを、観終わった感想は、

「世の中の人は、今、真剣になって、何か、自分なりに燃えられるものを、求めているのかもしれないな…」

ということです。

人生において、真剣になって、本気で、命を賭けるようなことって、あまりないのかもしれません。

このドラマでは、男性は、ビジネスに、女性は、恋愛に、真剣になって、打ち込んでいます。

そういう姿が、視聴者の共感をよんだんだろうと思います。



ビジネスでも、恋愛でも、なんでもそうだと思いますが、中途半端の状態が、一番苦しいのかもしれません。

自分の経験からも、手ごたえや生きがいを、感じられない仕事を、毎日、だらだらと続けたり、好きなのか嫌いなのか、よくわからないような相手と、あまり充実していないデートを、繰り返したりしている時が、一番苦しかった気がします。




20歳~35歳まで、パワーリフティングという競技の選手だったのですが、その時に、気づいたことがありました。

「集中力」についてです。

ご存知のように、どのスポーツでも、集中力は、大切だと言われていますが、パワーリフティングのような瞬発力の競技は、競技時間が、わずか数秒のこともあるので、特に集中力が、必要とされます。

それで、いろいろなコーチや先輩から、

「集中力を、高めなさい。そうすれば、重たいバーベルが、上がるようになります」

と言われて、一時期、集中力を高めるためのメンタルトレーニングみたいなものを、熱心にやってみたことがあるのですが、どれも、あまり効果を、感じませんでした。


いろいろ試行錯誤している時に、効果のあるトレーニングに、気がついたのですが、それは、シンプルなやり方でした。

ただ単に、自分のやる気や体調を、考慮しながら、毎回、バーベルの使用重量を、「適切な重さ」に、設定するということです。

たとえば、その時点での自分の持ち上げれる重さが、100キロだったとしましょう。

すると、設定するバーベルが、120キロなどの重すぎる重さだったら、潜在意識が、

「この重さは、危険だ! 持ち上げたら、身体が危ない!」

というふうに、危険を察知して、やる気をなくします。

持ち上がる気力が、湧いてこないのです。

顕在意識よりも、潜在意識のほうが、強いので、この状態では、どんなに、やる気を出そうと思ったり、集中しようと思っても、できません。


逆に、設定するバーベルが、30キロなどの軽すぎる重でも、潜在意識が、

「この重さは、簡単すぎる… 効果が薄いので、持ち上げる意味がない…」

というふうに、こちらも、やる気をなくします。

同じように、持ち上がる気力が、湧いてこないのです。

この状態でも、気力や集中力は、湧かないのです。


だから、この場合、101キロ~103キロくらいが、一番集中力が、高まるのです。

「これを、持ちあげられたら、新記録だ! 昨日の自分よりも、進化した証拠だ! これが、上がったら、新しい自分に、生まれ変わることができるぞ!」

という感じで、ちょとした、「成長」を、感じられる状態が、一番集中できるのです。

前述のコーチや先輩たちのアドバイスは、私には、あまり当てはまらず、

「適切な重さを設定する。そうすれば、自然に、集中力が、高まり、重たいバーベルが上がる」

というやり方のほうが、合っていたのです。

「少しの恐怖感を、感じられる」

という重さのバーベルが、集中して、「真剣」になれる条件だということです。

これは、当たり前すぎることですが、こういう当たり前のことが、大切なのです。



お釈迦様は、琴の糸で、例え話を、されたそうですね。

つまり、琴の糸は、あまり強く張ると、プツンと切れてしまいやすくなる。

しかし、緩すぎると、糸が弛んで、音が出ない。

だから、程よい状態で、糸を張るのが、いい音色を奏でる秘訣だと。




筋トレに、あまり興味のない人も、多いと思うので、もっと一般的に、「恋愛」で、説明しましょう。

いろいろな恋愛のテクニックが、巷には、溢れていますが、どんなテクニックも、相手が、それほど好きでない相手だったら、デートなどでも、心は、ときめかないと思います。

「恋愛には、思いやりが、大切です。相手を、思いやる気持ちがあれば、恋愛は、うまくいきます」

という教えが、ありますね。

もっともな意見ですが、しかし、これは、相手が、あまり好きでないという状況だから、出てくる発想ではないでしょうか?

「相手が、本当に好きな相手だったら、その相手への思いやりの気持ちは、自然に湧いてくる」

という視点のほうが、自然な感じがしませんか?

それほど好きじゃない相手の場合、どうしても、中途半端な関係に、なってしまうのです。

これは、先ほどの潜在意識の例でも、わかるとおり、どうしても、気合いは、入らなくなるのです。

自分とは、あまりにも釣り合わない、とびっきり素敵な相手でも、潜在意識は、危険を察知して、ブレーキをかけるかもしれません。

逆に、まったくダメで、魅力を感じない相手でも、潜在意識は、やる気を、なくすかもしれません。

恋愛の場合も、上記のバーベル同様、「適切な相手」で、その相手と付き合うことによって、自分の魂が、ちょっとだけ、「成長」できるのを、予感する時に、ときめくような気がします。



もう少し、わかりやすい具体的な例を、あげましょう。

たとえば、将来、アメリカ人の異性と、交際したいと思って、

「英語で、もっと会話できるようになれば、アメリカ人のパートナーと、付き合うことができる」

と思って、一生懸命に、英会話学校に通って、がんばって、努力している人は、それほど、アメリカ人のパートナーが、欲しいとは、思っていないのです。

ある日、突然、アメリカ人の素敵な異性と、出会って、

「どうしても、この人と、仲よしになりたい!」

と思って、無茶苦茶な英語で、無理やり会話しているうちに、半年後に、英語が、ペラペラになっていたという人は、その相手が、本当に、好きだったということです。




冒頭の言葉は、極真空手の創始者である、大山倍達氏も、道場生たちが、組み手をする時に、よく口にしていたそうです。

「拳はこわい。蹴りもこわい。しかし、こわいのは、お互いさまで、自分だけが、こわいのではない。だから、あえて、一歩前進する。つまり、一歩進めばあとは、極楽の極楽組手なのである」

さらに、

「一歩進む組手を、やっていれば、かえって、敵に、おそれを抱かなくなる。反対に、敵は、おそれを抱き、後退する。従って、また一歩進む。この組手が、勇気の組手であり、勇気の組手であるがゆえに、不敗である。道場生は、接近組手の恐怖を、乗り越え、練習しているうちに、必要な勇気を、獲得してゆくのである」

とも言っていたそうです。

人生のすべてに、言えるかもしれません。

この言葉は、いろいろな解釈が、できるみたいですが、他にも、

「中途半端に、相手と太刀を、打ち合っている時が、一番怖くて、地獄である。一歩進めば、自分が斬られて、極楽に行けるかもしれなし、相手を斬って、極楽に行かせてあげられるかもしれない。いずれにせよ、一歩先に、極楽が待っている」

という解釈も、あるそうです。

恋愛でも、片思いの時や気持ちを、伝えられない時が、一番苦しいですね。

そういう時は、ダメ元で、フラれてもいいから、一歩踏み出して、真剣な気持ちを、告白したほうが、楽になります。

そういうことです。




現代の日本は、昔の武士の時代と違って、平和な法治国家なので、真剣で、斬り合うことなど、まず、ありません。

しかし、この「真剣」という言葉は、大切だと思います。

おそらく、江戸時代の侍たちは、剣道場での「竹刀」や「木刀」で、100回試合をするよりも、1回の「真剣」での真剣勝負のほうが、成長できたのではないかと、想像します。


私自身も、昔、4年ほど、空手道場に、通いましたが、やはり、道場で、たくさん組み手をするよりも、飲み屋などで、数回、喧嘩を売られて、それに、対処した後のほうが、数段、自分の成長を、感じられました。

組み手の記憶は、ありませんが、喧嘩の記憶は、今でも、よく覚えています。

集中力が、とても高まりました。

まあ、良い子の皆さんには、あまり、喧嘩は、おすすめしません。(笑)


パワーリフティングでも、たくさん練習するよりも、1回、試合に、出場したほうが、その後、自分の記録が、爆発的に、伸びることに、気がつきました。

最初の試合に、出るかどうか、悩んでいた時に、ある先輩から、

「強いから、試合に出るんじゃないんだよ。強くなるために、試合に、出るんだよ」

と言われて、目から鱗が落ちたことが、ありました。

「練習と試合では、集中力や本気度が、まったく違うんだよ。試合に出場すると、練習では出ないような脳内物質やホルモンなどを、潜在意識が、自然に分泌して、筋肉が、劇的に発達するんだよ。真剣勝負をやらないと、自分の壁は、破れないよ」

こうも言われました。

これは、現役を引退した今でも、真実だと、思っています。

スポーツなどで、自分の記録を、劇的に高める、最高の方法が、試合に出て、たくさんの人の前で、他の選手たちと、自分の実力を、競うのことなのです。




仕事でも、恋愛でも、スポーツでも、真剣勝負をやった後は、とても爽やかな気持ちになります。

夏休みや春休みになると、連日、甲子園の野球が、放映されていますが、高校球児たちが、勝っても負けても、皆、爽やかな涙を、流していますね。

大人になるにつれて、ああいう感動を、だんだん忘れてきますね。

四六時中、こういう真剣勝負を、やる必要は、ありませんが、1年に1回とか、できれば、1カ月に1回くらいは、何かを、真剣に打ち込むと、人生に、張りがでて、ワクワクすると思います。

現代人にとって、一番不足していて、なおかつ、最高の贅沢は、この「真剣勝負」かもしれません。

「真剣に打ち込める仕事」や「真剣な交際」が、一番手に入りにくいものだということです。

中途半端な仕事を、だらだらと10年続けるよりは、本気の仕事を、気合いを入れて、1カ月やったほうが、いいのです。

中途半端に好きな相手100人と、100回、デートするよりも、本気の相手1人と、1回だけ、デートするほうが、一生の思い出になるのです。




「自分は、それを、真剣に、やりきっただろうか?」

という目安は、それをやり終わった後に、涙を流すかどうかだと思います。

私の場合、昔、ビジネスで、大失敗した時も、恋愛で、大失恋した時も、1人で、部屋で、号泣したことがあります。

今となっては、それらが、とてもいい財産として、魂に、刻まれています。

ああいう経験があったから、現在の自分が、存在しているのだと、思っています。




あと、最後に、大切なことを、付け加えておきますね。

「真剣勝負」をしたいと思ったら、自分が、まず「真剣」を、持たないといけないです。

「竹刀」や「木刀」を、持っている人には、そういうものを、持っている人しか、近づいてきません。

自分が、真剣を、持つことにより、同じものを、持っている人が、近づいてくるのです。

さらに、自分が、シャキ~ンと、鞘から抜いた時に、相手も、抜いてくるのです。

だから、真剣勝負をしたくなったら、まずは、自分が、真剣を持ち、鞘から、抜きましょう。

そして、苦しくなったら、逃げないで、一歩前に、踏み出すのです。

その真剣勝負は、きっと、自分の魂を、劇的に、高めてくれます。








PS 「真剣」を握ると、自然に、気持ちは、「真剣」になりますね。

この気持ちは、竹刀や木刀では、得られないものです。

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