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津軽古代王国ツアー 6 星信仰

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青森県を、ドライブしていると、思いがけない景色や場面を見たりして、とても楽しかったです。



たとえば、いきなり、チューリップ畑みたいな場所が、あったりします。

しかも、家族連れが、そこで遊んでいるのです。

東京には、まず、こういう畑はないし、あっても、持ち主や管理する人がいると思います。

「青森では、見ず知らずの人たちが、勝手に畑に入って、遊べるんだな…」

と、ちょっと感動しました。

その畑だけ、特別だったのかもしれませんが、古きよき日本が、残っている気がしました。



チューリップを栽培している場所みたいです。


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あと、いきなり、羊が、道路の脇にいたりします(笑)

しかも、顔が黒い羊です。


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八戸近くの「蕪嶋神社」です。

ウミネコが、たくさんいて、凄かったです。


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「津軽古代王国」は、かなりユニークな文化だったみたいです。

ひらがなやカタカナ、そして、漢字でもない文字を使用したり、数字も、独特の形だったみたいです。

こんな文字や数字を、使っていたようです。

数字は、この時代に、「億」や「兆」の単位まで、あったようです。


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さらに、世界観も独特で、この時代に、すでに、「輪廻転生」の思想があったようです。

しかも、その輪廻の世界観は、仏教などのに代表される、人間の世界だけではなく、他の動物や植物、山、川、海、そして、太陽や星も含めた、自然界全体が、輪廻しているという壮大な世界観だったようです。


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津軽地方にある主要な七つの神社を、線で結ぶと、「北斗七星」の形になるそうです。






1 大星神社(青森市)

2 浪岡八幡宮(青森市)

3 猿賀神社(平川市)

4 熊野奥照社(弘前市)

5 岩木山神社(弘前市)

6 鹿島神社(西目屋村)

7 乳井神社(弘前市)


以上の七つの社を結ぶと、巨大な「北斗七星」が、地上に姿を現すのです。


これは、この地方が、「星信仰」の中心地だったからみたいです。

「妙見信仰」とも言われていて、教義や教祖のいる宗教というよりは、普通の庶民たちが、昔から、生活の中に溶け込ませ、心の中に、ひっそりと置いている、自然や星々に対する感謝や信仰心のようなものみたいです。




「星信仰」である「妙見信仰」に、深く関わった一族に、「千葉」という名前の一族がいるそうです。

この千葉一族は、謎の集団だったそうですが、誰にでもわかりやすい活動は、幕末の時代に、江戸で、「千葉道場」という剣道場を、やっていたことでしょう。

5年くらい前に、NHKのドラマで、「龍馬伝」を観て、この道場を知った方も、多いと思います。

坂本龍馬が、千葉佐那という女性と、ここで、恋をしていましたね。






この千葉道場という所は、実は、ただの剣道場では、なかったようです。

表向きは、剣道場だったみたいですが、裏の顔は、日本を改革するための政治結社のような所で、いろいろな情報が、飛び交っている特別な場所でもあったようです。

特に、江戸の道場は、「玄武館」という名前ですが、これは、「北」の方角を意味し、さらに、形は、亀と蛇の合体したような幻獣ですね。

やはり、「亀ヶ岡遺跡」とも、何らかの関係があったのかもしれません。



道場では、剣の技術を教えるのは、一般の道場生だけで、選ばれた内弟子たちには、別の奥義を、教えていたそうです。

それは、剣を使わずに、相手を倒したり、戦意を喪失させたりする、心理術や催眠術みたいなものだったようです。

武術の達人が、気合いを発しただけで、相手の戦力を奪うような技ですね。


龍馬は、これの免許皆伝をもらった人物だったみたいです。

だから、その後に、いろいろな交渉が、天才的に上手かったのだと思います。



前々回書いたように、「津軽古代王国」の中心地だった場所は、「十三湊(とさみなと)」で、この「とさ」は、「土佐」からの名前だそうですが、もしかしたら、坂本龍馬の住んでいた、「土佐」とも、何か関係があったのかもしれません。

龍馬の先祖も、「星信仰」である、「妙見信仰」に、関わっていたようです。

ある文献によると、曽祖父あたりから、坂本家は、これの信仰に、熱心だったそうです。

龍馬が、土佐藩から脱藩する時に、古ぼけた小さな神社に、立ち寄ったことは、有名ですね。

その神社は、「和霊神社」で、龍馬の先祖が、「坂本家の神」とした、「和霊様」を、祀った神社だそうです。

「和霊神社」は、「妙見信仰」と、関わりのある神社だったそうです。


どうですか?

幕末に大活躍した、坂本龍馬が、「星信仰」である、「妙見信仰」の神社と関わっていたというのは、面白いのではないですか?


私は、龍馬の大ファンなのですが、龍馬が、「津軽古代王国」の末裔だったかもしれないと、想像しただけで、ワクワクしてきました。

幕末に、日本を陰から大きく動かした政治結社、「千葉一族」と、その一族から、全てを託されて、活躍していた坂本龍馬。

いつか、こういう角度から、坂本龍馬の本当の真実が、映画になったら、楽しいですね。




これは、余談ですが、面白いので、書いておきます。

「妙見信仰」をベースにした、千葉一族の奥義の一部を、少しだけ紹介しておきます。


「陰」と「陽」の二つのエネルギー要素を、コントロールすることを、主眼に置いていたようです。

ご存じのように、「陰陽思想」の考え方では、「上」に対して、「下」。

「右」に対して、「左」。

「明」に対しては、「暗」というかんじで、二つの要素、「二元論」で、認識します。


しかし、千葉一族の「陰陽思想」には、ここに、もう一つの要素、「津」が、加わるのだそうです。


つまり、「陰陽思想」を、三つの要素、「三元論」で、捉えていたそうです。

「陰」と「陽」と「津」です。


「津」とは、「中庸」の意味らしいです。

ただし、一般的な意味とは、異なっていたようです。

一般的な意味では、「上」と「下」の「中庸」なら、「真ん中」。

「右」と「左」でも、「真ん中」。

「明」と「暗」なら、「薄暗い」になります。


千葉一族の思想では、「津」である「中庸」とは、

「陰と陽を、コントロールする作用のことであり、陰性や陽性を、強めたり弱めたりするのが、中庸の作用である」

と、認識していたそうです。


わかりやすい例をあげますね。

「冷たい」と「熱い」を、対局にある二つの「陰」と「陽」とした場合、その「中庸」は、何だと思いますか?

答えは、「距離」だそうです。


つまり、湯を入れたヤカンは、火に近づければ熱くなり、やがて、沸騰しますね。

火から遠ざければ冷めて、やがて、水になります。

焚き火やストーブも、近づくと暑く感じ、遠ざかれば、寒く感じます。


物理的なものだけだなく、心理的なものでも、「距離」が、関係してきます。

自分の思い描いていた夢が、実現に近づくと、心は熱くなり、夢から遠ざかると、気持ちが冷めます。

社会問題や事件なども、自分の身近な人なら、熱く語るし、自分と関わりのない人なら、冷淡になったりします。


人間関係というのは、相手との距離によって、温かくなったり、冷たくなったりするものなのです。


どうやら、こういう世界観が、「妙見信仰」にはあって、それを、千葉一族や坂本龍馬は、身につけていたようなのです。

たしかに、これを究めれば、人間関係の達人になれそうですね。

坂本龍馬の秘密が、また、ちょっとだけ、わかりました。


あと、「津」というのは、「津軽」の名前から、とったものだったかもしれませんね。




これも、オマケですが、「妙見信仰」は、古代の中国などでも、信仰されていて、日本でも、聖徳太子が、七星剣を持っていたことからも、かなり、古くからある思想らしいです。

この思想を、理論的に、初めてまとめた人物は、空海だとも言われているそうです。



これが、「妙見信仰」と関係のある、「妙見菩薩」の像だそうです。

乗っているのは、「北」を意味する、「玄武」という生き物だそうですが、私には、どうしても、「亀に乗った浦島太郎」に、見えてしまうのですが、気のせいかな?(笑)

そういえば、龍馬が創業した、日本最初の株式会社も、「亀山社中」という名前で、「亀」がつきましたね。

う~ん、龍馬は、浦島太郎とも、何か関係があったのかな?


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日本って、「太陽信仰」の国だと思われていますが、それは、農耕が始まった、「弥生時代」あたりからみたいです。

狩猟採集をやっていた縄文人たちは、暗くなって、家に帰る時には、夜空にある北斗七星や北極星を頼りにしていたようです。

「縄文時代」は、「星信仰」だったのですね。

太古の時代の日本人は、「星信仰」が、主流だったのです。



それにしても、幕末の日本の改革に、「津軽古代王国」の末裔たちも、関係していたかもしれないというのは、驚きです。

その人たちは、縄文人たちの思想を受け継ぐ、自然を愛する人たちだったようです。

もしかしたら、今年あたりから、また、こういう人たちが、日本をよくするために、水面下で、動き始めるかもしれませんね。




次回、「津軽古代王国ツアー」、フィナーレです。







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